北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

カラマツ住宅建設中(杭工事)

2006年12月08日 | 只今建設中
いよいよ杭工事に着手(11/23)です。
建設地が街の中心地にあるため、大型の車輌が入る工事は日程を考慮して行うことになっています。
杭の搬入後、材料の検査を行います。設計通りの杭なのかをスケール(メジャー)での計測や目視で確認します。



その後、工事が始まります。
今回の杭工事は、油圧圧入工法を採用しています。
オーガーで支持層近くまで掘削を行い、RC杭を支持地盤まで圧入します。
騒音や振動が殆んどでないので、近隣に迷惑が掛かりません。
工事は、地盤調査の結果通り、地盤が一定しているようで、杭が入りすぎたり、入らなかったりといったトラブルもなく、順調に工事が進みました。


カラマツ住宅建設中(地盤調査)

2006年12月08日 | 只今建設中
地鎮祭終了後、なかなか着手できずにいました。
雪国なので11月に入り、とうとう雪が降ってきました。
覚悟はしていたのですが、やっぱり少しは落ち込みます。
でも、例年より遅い雪です。



本日(11/18)は、杭工事の前の地盤調査です。
地盤については、隣地の地質調査のデータが事前に手に入ったので、そのデータを基に設計を進めていました。
その結果、設計では長さ4m、直径200mmのRC杭を打込むことにしていました。
しかし、確認のためにスウェーデン式サウンディング試験を行なうことにしました。
建物をななめに隅と中心の3箇所を調べます。
結果は、地盤面より2mほどで換算N値が20を越え、地盤の長期許容応力度が約200kN/㎡の礫質土と確認できました。
隣地のデータより浅い2mで良い地盤があることがわかり、杭の長さを2mに変更して杭工事を行うことにしました。

 以前だと、住宅の基礎は、よっぽど地盤が悪いところ以外は迷わずに布基礎が一般的でした。
しかし、平成12年の建築基準法の改正により、建築物の基礎の構造が地盤の強さレベルによって決められるようになり、杭基礎の住宅が増えてきています。