昼下がりのコーヒー豆のあくび アーリーアフタヌーンコーヒー日記

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コーヒー豆屋のちょっとだけゆっくり流れる時間

ジョシュアレノルズ

2022-07-16 09:31:51 | 日記
良くも悪くも表裏のない人と麻生氏が語る阿部元首相。言い換えれば純粋で、政治とは正義とは日本は、こうあるべきであるという信念を持った方だったのでしょう。

軽佻浮薄なロココ時代、英国にはなかったグランドマナー(荘厳様式)という欧州大陸の古典美術を模範とし、歴史画の伝統を英画壇に確立しようと試みたジョシュアレノルズの誕生日。欧州的美術や文化に迎合する英上流階級を嘲るホガースをして「愚にもつかないフランス追従ぶり」と言わしめますが、「高邁で普遍的な芸術理念とは争う余地もない」と切り返します。

彼の描く肖像画は、男性は英雄的、女性は美人、子供は愛らしく(画カロラインハワード嬢)、すべて高貴さを持ち社交界では絶大な人気を博した様です。そして最終的に、芸術の究極と目的は道徳的向上にあると考えるに至ります。常に高貴で崇高な主題を求め、取るに足らない卑しいものは避けねばならないと。

ウイリアムブレイクが批判したように、ある意味権威主義的で形而上学的な思考には若干の抵抗があるものの、確固たる理念信念に基づく行動には魅力を感じます。
現実対処的なプラグマティックな思考と、実は補完関係にあるのではとさえ思えます。

元総理の国葬は、心情は別として、上記の意味でもマーケティングの意味でも肯定的に捉えています。