昼下がりのコーヒー豆のあくび アーリーアフタヌーンコーヒー日記

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コーヒー豆屋のちょっとだけゆっくり流れる時間

アマテラスの荒魂

2024-09-02 07:53:20 | 日記
水戸黄門を始めとする勧善懲悪が主流の時代劇に、「アッシには関わりねエこって」と、一匹狼のクールさで絶大な人気を博した木枯し紋次郎。これに対抗するため企画されたのが、法で裁けぬ悪の処罰を金で請負う1972.9.2オンエアの「必殺仕掛人」だったとか。
池波正太郎氏「仕掛け人梅安」をベースに作られたとあって、メインキャラの1人に緒形拳さん演じる藤枝梅安が登場しました。

梅安は藤枝宿、現在上伝馬商店街千歳交差点と交番の間にある神明神社の参道を入った、銀杏が目印の小さな桶屋(梅安蟻地獄、おんなごろし)生まれ。架空の人物だと思われますが、神社には生誕の地の碑があります。祭神は天照大御神。

さてこの太陽神、皇祖神を和魂(にぎみたま、一説には奇魂(くしみたま、神霊力)+幸魂(さきみたま、慈愛)。別説有り)とすると、大地母神の様に別の1面、即ち行動力、暴力的側面である荒魂(あらみたま)は瀬織津姫(水神、祓神)が有名ですが、八十禍津日神とも言われております。

この神を評し、本居宣長は人生における不合理を顕す悪とし、平田篤胤はその悪に接した際の怒りであり、正そうとする善であるとの立場を取りました。法に反する悪でありながら、巨悪を力で正す善・・・ああ藤枝梅安「仕掛人」のようだと。池波氏もひょっとしたら、そんな着想があったか?

いずれにしても、本来同一個体の様々な特徴を、どこからどう見るかで呼称を変えたものであります。

某知事のパワハラ、自己保身と己の非を認めないスタンスへの批判が強まっていますが、それは同時に信念、執着力とプライドの強靭さでもあり、状況により+-どちらにもなり得る単なる特徴かと。その部分を割愛し別角度から見れば、全く異なる愛し尊敬し得るキャラが見えてくるかもしれません・・・今の所、ボクには見えそうもありませんけど。

「この国における最高位集団による慣例であるから最高のシステムであり、下位の集団に対し啓蒙して{あげて}いるだけである」・・・例えば想定問答集の早期策定など、その各省庁の優れた能力により先回りして作成すること自体が、担当大臣としての能力、資質を低下させることになっている事をどう思うか。・・・勿論、誰がやっても大臣ができるという強みはありますが。

イメージと肩書とパフォーマンス、演技力・・・大臣の資質、評価がそれで決まってしまう世の中になって久しいです。
・・・組織と慣習、かくも恐ろしきものなり。


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