もう日付は、出馬表発表の当日金曜に換わった。この金曜は都内は20度を遙かに超え、相当な暑い1日となる見込みが報道されている。
第6回 ヴィクトリアマイル わたくしは、〇枠の発射だと見ているが、相手はこれもこの春ずっと守られている或るルールから、〇枠または〇枠 で、まとめて枠連2点。このどちらかで決まることを期待している。そして先週のあの出来事である。
そもそも、年度代表馬が登場するだけで、しかもこの牝馬が登場以来、あの伝説とも謳われたデビュー戦の3着を除けば、秋華賞の2着からの降着と、展開の「あや」とかいう代物で3着した女王杯以外、国内戦で連を外したことが無いからと言って、すぐさまこれを信用するような人柄をわたくしは持ち合せていない。寧ろ逆を最初に思ってみる。
該当6ページは、ブエナビスタが後方に大敗した今年のドバイワールドカップの写真を提示しているのである。
とうに時効の3億円の舞台府中からそう遠くない立川で、警備会社が襲われ、6億円以上が強奪された。そして、東電は福島1号機メルトダウンを認め、世間はある若い芸能人の自殺で騒いでおり、ダイワメジャーの上原厩舎に悲しみが語られる週となろうが、問題は2つの重賞である。
そして、今年も、もう五月も半ば。大一番・日本ダービーの決定的予告は終わっている。既に放たれ、出馬表も着順も1~18着まで、全て決定されているはずである。後は上演、本番が残るのみ。
もうわたくしにも、皐月賞馬オルフェーブルでないことぐらいは確信がいくが、ダービーという大一番が近付くにつれ、轟然たる思いの年だった、と現実の重みを噛み締めるものである。
「安全」の神話の崩壊、これは自民政権の崩壊の比ではない。或いはわたくしが楽天的だったのかも知れないし、原発関係者が身近にいることも与かっていようが、わたくしのお知り合いのご実家も全壊した。わが一族の若いメンバーが福島で奉職し始め一年足らずで、この災厄に見舞われた。無事であり、一時は会社指示を仰ぐ前に実家に帰宅したが、今、再び福島の地で汗を流しているのである。わたくしもボランティアに赴く方々の思いが分かる。震災にまつわる今回の悲劇はクオンティティでは測れない。正しく国民的打撃であり、1000年に一度に遭遇したからといって、この千年の人的愚挙、無防備を諦めようとも思わないのである。
恐れのなかに恐れべかりけるはただないなりけり 『方丈記』
ない (名)地震
浜岡を止めるとか、敦賀湾初め全国の原発をどう扱うのか、東電の補償金が足りないので、電気料金に上乗せするという人間的右往左往も、神智から遠い問題に映る。が、これも現実対処で、わたくしはこれらを笑う立場ではない。
我々には、ダービーが年度の区切りなので、ほぼ6月から始まる一年の掉尾を今年も間も無く迎えるわけだが、今年の「張本人」は? 皆様方も思いめぐらせておられよう。
2011年、わたくしは今年はトウカイの年と思っていた。その成就の1つは、トウカイの馬の配置された、天皇賞・春の7枠の発射であった。何故、トウカイか?2011年は、まあ現在の人間の歴史では、次にそう近くは巡ってこない。この短い近年の歴史の中で 2011 これを造型したのは
8枠20番 トウカイテイオー
5枠11番 レオダーバン
大一番ではこれだけである。が、わたくしが期待した巨大なトウカイの名馬候補は、一応今までには現れなかった。が、トウカイテイオーは活きている。ぎょっとするメジロの崩壊が起こったが。
が、斎戒沐浴
真に個人的にだが、祈りのダービー である。子供の頃の積み木遊び。組み立てるのは大変だが、崩壊は瞬時。子供でもそれを知っている。文明も歴史的積み木なのだな。
競馬でいつも思うことだが、わたくしは競馬の主役ではない。わたくしはただ、向こうが考え造型したことを後追い、しかも正確に後追い出来るかどうか、なのである。
今週は正確だと思っているのだが。
競馬界にとっては、福島の崩壊。これは水も人情も、さまざまの所縁がまつわっていた。馬よりも人が驚き呆れたはずである。福島の原発半径~km以内の家畜の殺処分が決まった。馬、サラブレッドも家畜の1つである。人の思いを乗せ、走ってもらうしかない。