覇王の馬券密議

中央競馬の壮大な演出劇の真実・・・ターフ裏の怪人が饒舌に説き聴かせる回顧と予想

凱旋門賞直行バス乗り場

2015年10月05日 10時44分41秒 | Weblog
 
 先ず 第49回 スプリンターズステークス 要は連動外しのレースだったと云うことだ。
 
 わたくしはレースに先立ち、19年連続、過去27年で26回と云う濃い連動レースを発見、申し上げていた。そして、この連動からは外れる 2枠4番 サクラゴスペル 11番人気 2着 を見出した時、これからこの連動位置へ繋げれば良い、相手はその連動から挙がる発射候補位置だと見て、これらから検討に取り掛かった。これが結局、最後は1番人気優勝 1枠2番 ストレイトガール を取り逃す原因となった。この、真に稀な連動は、後退し、これで
 
   過去20年で19回 過去28年で26回 
 
となった。これでも十分濃い。
 
 今回の該当年でこの連動レースの周辺を探ると、翌週の重賞が 枠連 1-2 であり、翌週を使い、スライドさせた代理連動、との見方も絶対否定はしないが、これでは連動の意味は薄い。
 まあ、来年もわたくしはこの濃い間柄のレースを頼り、リベンジさせて頂ければ好い。わたくし同様、先頭ストレイトガールは直線抜けてしまったが、11番人気 単勝を買うことを申し上げた、サクラゴスペル 頭で来て欲しかった、と思われた方は多い筈だ。9月号で特集された横山典弘。その9月が終わり、10月最初の大舞台で、比類の無い個性を見せる好騎乗。前走・安田記念で最下位17着の1頭をスプリントGⅠで2着に持って来たのだから。確かにこの連動レースでも 横山典弘 2着 だった点は連動レースを踏まえていたが、外す時はそれなりのエクスキューズも向こうは用意してある。
 
 
 濃い連動は頼るし、重要な手掛かりだが、わたくしとて基本的に盲信する訳では無い。例えば今週、毎日王冠もわたくしはここ13年で12回と云う、連動レース3つ把握しているし、来週の秋華賞なら、過去15年で14回の連動レースを特定済みである。これらの告げる位置が出馬表前から発射候補だとは分かるが、果たしてどうなるのか。
 
 今回も稀な濃い連動がかわされた以上、仕方無いよ、と思うわたくしである。
 
 
 
 深夜の注目、前日の日本VSサモアW杯ラグビーに続き、小夜中にライヴ中継された
 
   第94回 凱旋門賞 パリ ロンシャン競馬場 芝2400m
 
 
 欧州、即ち世界の芝GⅠの最高峰の1つと見做される秋の大一番であり、馬より国民の生態系に併せ年末にサラブレッド日本一を争う有馬記念をやる日本と異なり、サラブレッドの季節的コンディショニング、コースの芝状況を踏まえオフシーズンたる冬は休み、この秋長ける時期に最強馬決定戦を行うヨーロッパ。パリ郊外ロンシャンで、久しぶりに日本馬が出走しないレース
 
 わたくしは馬券参加する訳では無かったが、トレヴ3連覇、有り得ないと見ており、またもし馬券を買うならこれと見ていた1頭、思った通り今年の英ダービー馬ゴールデンホーンが勝利した。
 
 もう英ダービーの折から申し上げていたが、今年は日本も、また欧州とて
 
     戦後70年メモリアル
 
であり、この勝ち馬の正体だが
 
   ゴールデンホーン   GOLDEN HORN  競走馬
 
   ゴールディ・ホーン  GOLDIE HAWN  米女優
 
 恐らくこれで、今年の欧州最強馬と認定されると思われる1頭だが、ハリウッドのコメディ女優の大御所、ゴールディ・ホーン。娘も同じく女優のケイト・ハドソン
 
 この方が
 
    1945年11月21日  生まれ   今年70歳 
 
    1945年 5月 8日  終戦(ヨーロッパ戦勝記念日)
 
 まだ粘った日本の終戦は8月15日だが、欧州では連合軍がドイツを降伏させた日、これが大戦終結のメモリアルに当たる上記だが、要はこの今年の欧州の代表馬の由来は
 
   ヨーロッパでの 終戦70年 を祝う、終戦の年生まれ の女優 
 
 これである。片仮名でゴールデンホーンを検索しても、ゴールディ・ホーンばかり出てくる。この1頭を見て、その名前を耳にしつつ、終戦の年生まれのファニーな女優を思い起こし、クスクス笑い、世界大戦終焉から数える同い年の女優で戦後70年の経過、歳月を偲ぶ1頭として造型されてきたものである。
   
 
 日本向け作品だと、1978年製作『ファール・プレイ』が面白い。バリー・マニロウのテーマ曲。サンフランシスコで、ローマ教皇も臨御のオペラ『MIKADO』、無論日本が舞台のオペレッタの開演中に殺人犯らをドタバタの上、懲らすクライマックス。オケのコンダクターはダドリー・ムーアである。随所に日本趣味、と云うよりも当時のハリウッド人が見た日本的なもの、珍妙な観光客や、美意識などを茶化しつつ、仰天顔の似合う、余りに顔の各パーツの大きいゴールディの随所に大袈裟な表情が楽しい。美人と呼ぶよりキュートで可愛い。デビュー2作目でアカデミー賞助演女優賞を受賞した名優で、アメリカ人の御年配で顔を知らない方は皆無の筈である。
 
 彼女のこの映画での役名が グロリア これは英国歌でも女王陛下の君臨を讃える歌詞に登場する。70年前の戦勝、それに至る苦難を記憶する馬名としてこの女優無くしてゴールデンホーン無し。凱旋門の舞台フランスは、その大戦で連合国軍により、ノルマンディー上陸作戦後解放された側であり、あの凱旋門の下にはナチスの鍵十字の旗が翻っていたのである。米英両軍に敬意を捧げるに相応しい年。こうなると何故、今年は日本、またドイツから出走馬が1頭もいなかったか納得できるではないか。要するに、今年だけは欧州で戦勝国側の内祝いであり、大戦勝利をコメディのように喜ぶレースとして演出したのであろう。もし、
 
    ルージュバック   ROUGE BACK    JAPAN 
 
 これが出馬表に載ると、欧州のファンは、蘇るジャパンとの思い出 とこの馬名を読み、パリの蹂躙やホロコーストの思い出まで苦みが蘇る。真珠湾やミッドウェイから遠い、欧州だからこそ、自分らがナチスを駆逐した後、まだ残って戦っていた太平洋戦線を顧みるは過剰である。
 
 その日本では近年、異様なほどに凱旋門への憧れ、このレースを制することへの執着が高まり、国内の大レース、特に宝塚記念などが凱旋門賞遠征馬決定予選の様相になってしまっている。この極東の日本の欧州への憧れこそ、元戦勝国側の人々にとって心地好い。
 また近年でも繰り返し2着馬を輩出した。史上最強と自他共に認められる競走馬、日本競走馬の最高傑作も出走、3着失格で退けた。逆に欧州競馬の至宝に近い名手2人、ルメール デムーロ と云う仏伊のリーディングジョッキーをJRAに無期限貸与した。いや、事実上ターフの上の在外公館職員として、競馬外交を活性化、実地のレースでの橋渡し役として日本への多大な貢献を期待しているし、事実応えている。この秋も、この二人でGⅠの2つ、3つ。または最も重要な競走を持っていくであろう脚本は明らかである。
 
 
 真に平和とは呼び難い「平和」の時代なのだからこそ、日本趣味を絡め米西海岸でグロリアが悪人腹とドタバタする喜劇に、最後ミカド(天皇)とローマ教皇がオペラ会場で代理対峙しても、笑って見入る。まあ、日独は除外しても、イタリアン、フランキー・デットーリが駆るゴールディ。勝利しても笑って見届け、祝福し、こうして笑っていられる時代を楽しむ。完全な仲間内と化しているのである。時間帯は深夜でもジャポネでもライヴしているし、日本人関係者も出走馬が居ないのに、取材に多数の姿を見かける。これでいいのではないか、の戦後70経過した、2015年。
 
 やはり今年最大の世界競馬のテーマは 
 
     第2次世界大戦終結から70年 
 
 日本でも、戦後70年をこの秋もどう語るか。どう受容し、今があるか。この問い掛け。疑念。
 
 この大局に立って、個別のGⅠレース、競走馬を凝視しなければならない。
 
 
 とまれ、これまた秋GⅠ他に無関係では有り得ない
 
 
   第94回 凱旋門賞 GⅠ
 
   1着 馬番16番 ゴールデンホーン     デットーリ
   2着 馬番 1番 フリントシャー      ギュイヨン 
   3着 馬番13番 ニューベイ        シュミノー
   4着 馬番 9番 トレヴ          ジャルネ  
   
 
 日本では、実質同日にGⅠ競走 スプリンターズステークス が行われたのだが、この凱旋門の取消馬 4番 メレアグロス 同じくスプリンターズでも取消馬を1頭示すことで、凱旋門の取消ゼッケンが 4番 人気薄2着 サクラゴスペル を教えると云う、仏からのメッセージ。
 
 何故、トレヴの3連覇を最初からわたくしが否定していたか。逆にわたくしは、じ牝馬による史上初の偉業への挑戦たる、ジェンティルドンナのジャパンC3連覇がならなかった事実こそが、今年の凱旋門への予告だと考えていたからである。即ち、欧州から遠く離れたジャパンの国際レースこそ、欧州最高の国際レース、凱旋門の前哨戦=予告レースとして機能し出した、と近年の国内の凱旋門賞熱から想定していたものである。この想定は、逆に去年のトレヴの連覇で脳裏に浮かび上がった。
 
 
   ジャパンカップ
 
    2012年  ジェンティルドンナ    優勝  騎手 岩田
    2013年  ジェンティルドンナ    優勝  騎手 ムーア
    2014年  エピファネイア      優勝  騎手 スミヨン
 
   凱旋門賞
 
    2013年  トレヴ          優勝  
    2014年  トレヴ          優勝 
    2015年  ゴールデンホーン     優勝 
 
 
 日本は仏からは遠い辺境であり、馬券に手を出す仏一般ファンで、いくら天皇賞だ有馬記念だと国内で騒いでも日本競馬をフォローしているファンは稀だ。だからこそ、遠い極東からサインを出すのだ。
 
 
 ジェンティルの3連覇が成らず、凱旋門賞で連続2着したオルフェーヴルの手綱を執ったスミヨンのエピファネイアが勝つ。実は
 
     エピファネイア    キリスト教の公現祭 1月6日 
 
 キリストがこの世に公に姿を現した祭り。即ち、クリスマス(誕生日)から12日間のその祝いの期間の最終日、1月6日を指す馬名である。由来はシェイクスピアの『十二夜』からも明らか。
 
 1年越しで、ジェンティル連覇トレヴ連覇の先触れであり、だからこそ、去年のJC エピファネイア こそ、昨日凱旋門の予告だったのである。
 
   エピファネイア 1月6日  →  16番ゼッケン ゴールディホーン
 
 優勝ジョッキーは、ジャパンカップ歴代最多勝利騎手デットーリである。 
 
   
 御登録は 
 
    sir_delacroix@yahoo.co.jp    まで
 
 『詳細希望』または『登録希望』の件名にて、空メールを下さいます様。
 
 年末・有馬記念まで、また来春・皐月賞までの御優待御登録、お受け致しております。通常御登録は4週単位にて。今週からですとGⅠ競走3つを含む、天皇賞・秋までとなります。
 
 
 そしてこれまた大反省。
 
 凱旋門賞の週だからこそ、スプリンターズに向けて、今年走ったある1頭の馬、そのレースを想起しなければならなかった。
 
 この春の3歳クラシック戦線に、凱旋門賞へ至る重要な道筋を表す1頭が出走、ダービーにも駒を進めた。この1頭が
 
 
   ポルトドートウィユ   高野厩舎  
               父ディープインパクト  母ポルトフィーノ
 
    【馬名】  ロンシャン競馬場直通バスが出る、仏のの名前 
 
 
 この代表的なレース、ダービー出走を決めた1番こそ
 
   2015年5月9日 第63回 京都新聞杯   
 
   1着 2枠 4番 サトノラーゼン      川田  池江
   2着 1枠 2番 ポルトドートウィユ    武豊  高野 
 
 
   昨日 10月4日 第49回 スプリンターズステークス
 
   1着 1枠 2番 ストレイトガール     戸崎  藤原英昭
   2着 2枠 4番 サクラゴスペル      横山  尾関 
 
 
 同じ    枠連 1-2  2番4番  
 
 傍証として、この2つのレースだが、次の合致まで仕込まれていたのだから間違い無い。
 
 
   京都新聞杯    5枠 9番 スピリッツミノル    6着
   スプリンターズS 5枠 9番 アクティブミノル    9着 
 
 
 これでむかつかず、一体何時むかつくのか! ありありとした作為ではないか!
 
 欧州競馬の総決算。日独を排し、戦勝国内輪の祝宴のような戦後70年の凱旋門賞当日の敗戦国日本の大レース。
 
 
  欧州戦勝記念日5月8日 翌日の5月9日 日本の京都新聞杯  
 
 
 ここで、凱旋門賞舞台、ロンシャンへの最寄りの直行バス発着駅の馬名の馬が発射したレース。これがそのまま、スプリンターズの大予告だったのである。
 
 
 要するに、今年の凱旋門賞当日、昨日10月4日に照準を合わせ、日本競馬ではこの
 
   ロンシャン直行バス乗り場 馬  
 
 これを戦後70年の欧州戦勝記念日翌日のレースで発射させ、もうこの時点で決まっていた秋の脚本 スプリンターズステークス 枠連 1-2 2番4番 この完全告知を用意し、提示済みだったと云うことである。
 
 恐らくは、菊花賞や秋の天皇賞の予告レースも既に終わっている筈だ。また要するに、秋のGⅠ 10月4日の大レースの1・2着の結末は、5月のGW時点で既に決していた、脚本完成済みだったと云う事実を噛み締めるべきだ。もし不慮の大きなことがあれば、直前でも、また当日でも書き換えとて行うが、脚本通りなら、このように、かなり前から結果を決め、その上でその予告を放っている組織なのである。予告が出せるのは、結末が決まっているからである。
 
 
 むかつくべきは総て、己の思慮の浅さ1頭の馬名とて、馬主がどう思い命名したのであれ、その意味を咀嚼、心配りする思いの寛さ、深さ、膨大なデータの受容容量次第と云うことになる。
 
 
 愈々深かった、ミノル馬。その同居馬の取消の意味。自己(馬)都合で、また趣味や気分で取消しているのでも無く、演出側が放ったサインなのである。取消枠は云わば、宴席で大きな空席がぽっかり浮かんでいると同じで見苦しい。だからこそ目立ち、残る1頭を凝視し、いっそ枠ごと消そうかどうか、と考える。その折 5枠9番 ミノル どこかで見たな、と思い当たるかどうか。当たらずとも、探査、探すかどうか。これで昨日凱旋門当日と京都新聞杯2着馬を結び付ければ、昨日のGⅠの馬券は楽々1点でも獲れた可能性がある。
 
 わたくしもこれを目指しているのである。
 
 
 ちなみに、この5月9日 京都11R 京都新聞杯 この1つ前のレース 10R 鴨川特別 の2着は エイシンハドソン である。欧州最高のレースの勝ち馬まで匂わされていたのである。
 
 
 わたくしが言っていることを全部出鱈目だ、いんちきだと云う人がいるが、彼らは一人残らず悉く全員愚かで間違っており、わたくしが絶対的に正しい。
 
 そうでなくば、何故、凱旋門賞とスプリンターズステークスが同日に行われる年に、スプリンターズと全く同じ 枠連 1-2 2番4番 の京都新聞杯が5月に開催され、その直前レースで ハドソン馬 が発射し、凱旋門でゴールデンホーンが勝つ訳が無い。全部、脚本なのである。
 
 
 我われは興行の客に過ぎず、主催者側は、事前に練り、凝らした脚本をその通り観客の前で上演、披露し、興行収益を上げる。名演と名馬を選りすぐる訓練を連日行っている組織である。
 
 
 
 

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