覇王の馬券密議

中央競馬の壮大な演出劇の真実・・・ターフ裏の怪人が饒舌に説き聴かせる回顧と予想

世界最高の戦い

2014年07月11日 07時39分46秒 | Weblog
 
 避難所で眠れぬ時を過ごされた方々も多かったであろう一夜明け、都内は束の間なのか、意外に静かに明けた。
 
 もう残る2試合のみとなってしまった、ワールドカップ・ブラジル大会だが、勝者への興味は尽きぬながら、大会への総括はあらかた付いてしまった。
 
 兎も角2つの準決勝戦を経て、この週末 枠連 〇-〇 の出現を確信するに至ったが、結局のところ、審判の判断が何処までの精度なのか見えず、サッカーの世界的な最高舞台。ゲームの幾つかはとても面白かったし、堪能したが、所詮
 
   サッカーはつまらないゲーム 
 
だと強く印象付けられた。わざとだと認定出来なければ結果責任を負うことも無く、判定は終わっても後から追加措置で大会追放になる選手も居れば、追放の必要の無い負け去りの国もある。
 
 
 日本にもカードがいくつか出たが、卑怯な戦いぶりでは無かった。
 
 また決勝のカードが、ドイツ VS オランダ になれば、バイエルンミュンヘンの大会になるとも思ったが、バロンドール4回のメッシの強烈な数発が決まるのか、組織力のドイツがトータルで圧倒するのか。3位決定戦とて、「国辱」ブラジルと最高のパフォーマンスに近かったオランダ。日本の敗退が早かったので気楽に見られはする数日間だったが、ゴールよりも判定に唖然とさせられた大会だったわたくし。
 
 レフェリーがプレイヤーに追いついていないのか、統一基準が曖昧なのか。
 わたくしはルールのある観る側のスポーツとして見ても、過去にいくつか諸先輩方から指摘された事柄をしみじみ思い出した。
 
   サッカーは文明の低い国ほど盛んである。
 
 いや、欧州を見よ! 各先進大国はサッカーの強豪国が揃うぞ、と云われるも事実ながら、そのあるサッカー熱の強い大国で暮らしたキャリアもあるわたくしに云わせれば、その文明の高い国の中でも
 
   サッカーは教養の低い階層ほど熱狂する。
 
 これまたその通り。一度、ロンドン市内でクラブ同士の対決を観戦したことがあるが、観客は最初から最後まで立ちっ放し。「怖い」ほどの熱狂! かつての巨人・阪神戦でもこれ程のことは無かった。
 
 ゴールを決めた側は、上半身を曝け出し、大の大人が動物並に走り回り、はしゃぎまわる。このパフォーマンス時間も試合進行に含まれる。一方、この週、将棋のあるタイトル戦に注目していた私は、プロ同士の勝負事に於ける「作法を改めて感じ直した。
 
 プロの将棋の対局では、タイトル戦の決着がつく最終局でも、勝った方がガッツポーズは愚か、笑顔さえ容易に表さない。直ぐ、感想戦に移り、無言のまま推移した数時間、タイトル次第では2日間の激闘を振り返り、互いが口を開き、ある場面のある着手、迷った末の一手を相手と自分に問い合い、メディアが対局場の畳の上に静かに押しかけ、カメラが動き、終わった直後の両者の表情、安堵や疲労の果てにも最後まで盤上に踏みとどまった激闘の跡をわれわれに伝える。今はインターネット中継が常識だから、リアルタイムで勝敗の行方、一手の決断をも見守り、わたくしも静かながら、これ程ドラマティック、これ程冷厳で、これほど息詰まる、一言で云って、これ程エクサイティングな「劇」はスポーツにもオペラにも他に無いのでは、と感動する。
 かつて都内某所のあるタイトル戦の就位式に出たことのあるわたくしはその折、H先生と初めて見え、この事柄を口に出し伝えたことがあった。御本人は静かに笑っておられた。
 
 そこへ行くと、サッカーはピッチと観客側が一体化、共に熱狂をかたちづくり参加すること自体が目的だから、ゴールなら絶叫。惨敗翌日の新聞は主観的で情緒的。柔道なら脱げても脱がないユニフォームを脱ぐはよくあることで、用意したメッセージを掲げる、稚戯のような喜びのダンスに興じる。今回世界一かも知れぬアルゼンチンは試合後、観客も選手も裸で踊り合う。そこが陶酔であろうが、翻って、引き比べ
 
  将棋は静かで美しい。
 
のである。尤も、現代最高、第一線級の対局を本当に楽しめる為にはアマ素人でもそれなりの棋力を必要とする。わたくしもそれをある程度理解咀嚼し楽しむ目的で、アマ五段にまで至った。その緩い上達ぶりで、PCを覚える過程を過ごしたのである。今シーズン勝ちっ放しだった、現在棋界7大タイトルの内4冠を保持する羽生善治名人が、初めて木村一基八段に敗れ、11勝1敗となった。がこれでも怖ろしい戦績である。別にサッカーと違い、メンバーにメッシ並の飛車角や、実は最初からと金ほどの力の歩が羽生先生の側に一枚余計に有る訳でもなく、メンバー構成は全く同じ。
 
 
 やはり、わたくしはこちら側の人間なのだと思った。
 
 台風の影響が懸念され、まだどうなるか油断は禁物ながら、中京から函館まで開催が散らばるこの週末がまた始まる。
 
 2重賞とも美酒を浴びた、先週を受け、今週も無論、楽しみにしていることは多い。再び 〇-〇 が出現必至の上、今週はこのW杯を受け、〇-〇 が必ず出る。見ていりゃ、解かるじゃないか。
 
 
 じっくりお手合わせする。
 
 
 
 こう申し上げつつ、アルゼンチンのユニフォームのレプリカでも買おうかなと思っている有様のわたくし。やはり自他共に最高と認められる現代最高の選手の最高のパフォーマンス、歴史に残る名シーンを見届けたい。
 
 ドイツ国歌、あのハイドンの曲が聴けるのも楽しみ・・・ いや本当はこれに伴う競馬上の措置が楽しみであり、メルケルさんの登場や来るべき新たなMVPの選出も待ち遠しいものである。
 
 間違い無く、競馬の終わった日曜明け早朝の決勝に向け、今週の競馬の目立つ舞台で
 
   枠連 〇-〇
 
が出る。だからこそ、この勝ち残りを祈っていたものである!
 
 七夕賞は、出場国の1つ 〇・・・・〇 のレースであることを告げる。
 
 
 
 皆様、台風一過。すぐさま、熱中症のシーズン本番到来に気配りください。
 
 

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