
今話題の映画「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」を観た。原作はイギリスの女性作家E・L・ジェイムズが書いた小説で、全世界で1億部が売れたという。書店の平台にうず高く積まれていたので題名は知っていたものの、その装丁から女性向けの恋愛小説と思い手に取ることもなかったが、映画のチラシで内容を知って驚いた。BDSMの主従契約を結ぶというものだ。
ストーリーの外観が見えた中盤すぎに流れたのは「Witchcraft」で、これには思わず膝を打った。この展開でこの曲か!勿論、ネルソン・リドルのアレンジで録音したシナトラのオリジナル・ヴァージョンだ。1959年の第1回グラミー賞にノミネートされたほどの名唱である。1957年のステージ・レビュー用にサイ・コールマンが作曲し、キャロライン・リーが作詞したもので、タイトル通り「君以上の魔女はいない」という歌だ。ネタバレになるのでこれ以上詳しく書けないが、ゴージャスなスイートルームのBGMにこれほど似合うシンガーはいない。
この曲を聴いて条件反射的に思い浮かぶのはクリス・コナーである。同名のタイトルと魔性の女を連想させる目のジャケットが強烈だ。アーニー・ロイヤルをはじめフランク・リハク、ハンク・ジョーンズ、マンデル・ロウ、ミルト・ヒントン等の名手で固めたオーケストラを指揮し、アレンジを施したのはリチャード・ウエスである。ウエスといえばコニー・フランシスやボビー・ダーリン、アレサ・フランクリンの編曲でお馴染みだが、シンガーの隠れた魅力を引き出す魔術を持っている。クリスもその魔術にかかったとみえていつも以上に感情を前面に押し出している。クールなクリスのホットな歌唱も魅力だ。
BDSMとは「Bondage」「Discipline」「Sadism & Masochism」を略したもので、拘束、体罰、加虐、被虐という特異な嗜好を指す。この小説は主婦層に人気があることから「マミーポルノ」と呼ばれているそうだが、「ハリー・ポッター」や「ダ・ヴィンチ・コード」を超えて史上最速でベストセラーになったのは誰もがその願望を持っているからかも知れない。
ストーリーの外観が見えた中盤すぎに流れたのは「Witchcraft」で、これには思わず膝を打った。この展開でこの曲か!勿論、ネルソン・リドルのアレンジで録音したシナトラのオリジナル・ヴァージョンだ。1959年の第1回グラミー賞にノミネートされたほどの名唱である。1957年のステージ・レビュー用にサイ・コールマンが作曲し、キャロライン・リーが作詞したもので、タイトル通り「君以上の魔女はいない」という歌だ。ネタバレになるのでこれ以上詳しく書けないが、ゴージャスなスイートルームのBGMにこれほど似合うシンガーはいない。
この曲を聴いて条件反射的に思い浮かぶのはクリス・コナーである。同名のタイトルと魔性の女を連想させる目のジャケットが強烈だ。アーニー・ロイヤルをはじめフランク・リハク、ハンク・ジョーンズ、マンデル・ロウ、ミルト・ヒントン等の名手で固めたオーケストラを指揮し、アレンジを施したのはリチャード・ウエスである。ウエスといえばコニー・フランシスやボビー・ダーリン、アレサ・フランクリンの編曲でお馴染みだが、シンガーの隠れた魅力を引き出す魔術を持っている。クリスもその魔術にかかったとみえていつも以上に感情を前面に押し出している。クールなクリスのホットな歌唱も魅力だ。
BDSMとは「Bondage」「Discipline」「Sadism & Masochism」を略したもので、拘束、体罰、加虐、被虐という特異な嗜好を指す。この小説は主婦層に人気があることから「マミーポルノ」と呼ばれているそうだが、「ハリー・ポッター」や「ダ・ヴィンチ・コード」を超えて史上最速でベストセラーになったのは誰もがその願望を持っているからかも知れない。
「ウィッチクラフト」のヴァースはあまり歌われることがありませんが、歌詞は奇しくも「♪Shades of ・・・」で始まります。今週はこの曲のお気に入りをヴォーカルでお寄せください。インストは機を改めて話題にします。
管理人 Witchcraft Vocal Best 3
Chris Connor / Witchcraft (Atlantic)
Frank Sinatra (Capitol 1957)
Sarah Vaughan / You're Mine You (Roulette)
シナトラのキャピトル音源はベスト物等、多くのCDに収録されております。十八番ですので、1963年にリプリーズに再録、1993年にはアニタ・ベイカーとデュエットで録音しております。
他にもローズマリー・クルーニーをはじめエラ・フィッツジェラルド、マーク・マーフィー、ジョン・ピザレリ等々、多くの名唱があります。
映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=lg670qUkcjs
John Pizzarelli Witchcraft
https://www.youtube.com/watch?v=dNRSznAQvpY
ビッグバンドをバックに映える曲ですが、コンボでもいけます。
「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」は、長野市内でも現在上映中なので、見に行きたいのですが、ちょっと忙しくて、上映期間中に行けるかわかりません(泣)。「Witchcraft」は、結構好きな曲で、リドルの編曲によるシナトラの豪快で威勢のよい歌唱が似合っている気がします。次はやはりクリスでしょうか。
①Frank Sinatra / All The Way (Capitol)
②Chris Connor / Witchcraft (Atlantic)
③Jane Harvey / Leave It To Jane (Dot)
①のアルバムは、シナトラのヒット・ヴァージョンが収録されています。③ですが、まあまあいいかなというところです。dukeさんの挙げたサラ・ヴォーンが気になるのですが、もっていないので。他に挙がってない中では、ヘレン・オコネル「An Era Reborn」、サリー・ブレア「Hellow Tiger」なんていうのがありました。
今日は寒い一日!”降ったり晴れたり”と唄に有るようなお天気のこの頃です。
御題「Witchcraft」:評価対象試料数少なく・・・財布の中身と共に嘆いています!
参戦するも、1発ぶち込み敵前逃亡!
・Eden Atwood / My Ideal(Sangaji)
*2000年シンガポールでPfトリオとの録音盤。バラード中心の美形E・アドウッドのウットリ盤。
ではでは退散・・
「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」はそちらでも上映されているようですね。この映画は、R15とR18の2ヴァージョンがあります。私が観たのはススキノの映画館でして、R15でした。後でJRの映画館はR18で上映されていることを知りがっかりでした。修正が大きく違うようです。
順当にトップはシナトラの1957年できましたね。シナトラのために書かれた曲ですので完璧な歌唱です。
そして、私がトップに挙げたクリス。こちらはバックのオーケストラが迫力ありますし、クリスのフレーズに唸ります。妖しいジャケットも魅力です。
ジェーン・ハーベイもありましたね。ベニー・グッドマン好みの声と歌い回し、それにルックス、グッドマンでなくても惹かれます。
サラ・ヴォーンのは1962年の録音で、アレンジはクインシー・ジョーンズです。悪かろうわけはありません。華麗なアレンジに応えるサラは輝いております。
ヘレンという名前は美女伝説のヘレン・オコネルと、肉食系女子のサリー・ブレアもありましたか。探してみましょう。
こちらは雪降りでして寒いです。明日まで道内は大荒れとか。春が少し遠くなったようです。
イーデン・アトウッドがありましたか。これ持ってないんですよ。シンガポール盤なのでけっこうな高値のようです。ジャズバーで顔を合わせるお客さんが競り負けたそうです。この店のマスターは大阪で仕事をしておりましたので、そんな話をしていたら「イーデン、イーネン」と言っておりました。
Witchcraft Vocal Best 3
Frank Sinatra / All The Way (Capitol)
Chris Connor / Witchcraft (Atlantic)
Eden Atwood / My Ideal(Sangaji)
多くの投票はいただけませんでしたが、本家のシナトラと、アルバムタイトルにしているクリスが広く聴かれているようです。
今宵はお気に入りのウィッチクラフトで、魔法にかかりましょう。