
今年初めに亡くなった天才チェス棋士、ボビー・フィッシャー氏は、国際政治に翻弄された人である。04年に出国しようとしたところを成田空港で身柄を拘束されたのは記憶に新しい。表面的には入国管理法違反の疑いだが、事実上、アメリカへの反逆罪のようだ。チェスは将棋と違い、取った相手の駒を使わないため、双方とも駒がなくなり引き分けが多いゲームといわれる。反逆精神を持つフィッシャー氏は攻撃的な戦法でファンを魅了した。
「Rosie Solves the Swingin' Riddle!」は、チェスボードのクイーン、ロージーことローズマリー・クルーニーと、キング、ネルソン・リドルが共演したアルバムだ。リドルはシナトラやナット・コールのアレンジを数多く手がけた音の魔術師で、シナトラの「スイング・イージー」は伴奏指揮の手本ともいえる素晴らしいものであった。ここでもそのジャズ・センス溢れる手腕を遺憾なく発揮しており、1曲毎に丁寧に施された編曲は碁盤の目を慎重に移動する駒のように考え抜かれている。女性歌手が引き立つ巧みなアレンジに応えるロージーもまた見事なもので、チェスの完璧で理想的なチェックメイトの形を見るようだ。
ロージーは、江利チエミがカバーした「カモナ・マイ・ハウス」をオリジナル・ヒットさせたこと一世を風靡したポピューラー歌手なのだが、センスが良くジャズを歌っても際立つスイング感を持っている。そのジャズ・ヴォーカリストとしての実力はエリントンと共演した「ブルー・ローズ」で聴けるが、伸びる声と堂々とした歌いっぷりは、少しばかり名が売れた歌手がちょいとお遊びでジャズを歌う、といった安易な企画とは一線を画したものだ。ビング・クロスビーと共演した映画「ホワイト・クリスマス」では、女優としても立派な演技力をみせていたが、その血は甥のジョージ・クルーニーに受け継がれている。歌でも映画でも次の作品が待ち遠しいのが一流というものである。
フィッシャー氏は、米国政府の棄権勧告を無視して、国連の制裁下にあったユーゴスラビアで対局に臨み、対戦する相手がたとえ国であっても物怖じすることはなかった。ロージーもまた、リドルをはじめエリントン、ペレス・プラードという下手な歌手なら押し潰されそうになるビッグネームをバックにしても引けを取らない。威風堂々たるキングとクイーンをみるようだ。
「Rosie Solves the Swingin' Riddle!」は、チェスボードのクイーン、ロージーことローズマリー・クルーニーと、キング、ネルソン・リドルが共演したアルバムだ。リドルはシナトラやナット・コールのアレンジを数多く手がけた音の魔術師で、シナトラの「スイング・イージー」は伴奏指揮の手本ともいえる素晴らしいものであった。ここでもそのジャズ・センス溢れる手腕を遺憾なく発揮しており、1曲毎に丁寧に施された編曲は碁盤の目を慎重に移動する駒のように考え抜かれている。女性歌手が引き立つ巧みなアレンジに応えるロージーもまた見事なもので、チェスの完璧で理想的なチェックメイトの形を見るようだ。
ロージーは、江利チエミがカバーした「カモナ・マイ・ハウス」をオリジナル・ヒットさせたこと一世を風靡したポピューラー歌手なのだが、センスが良くジャズを歌っても際立つスイング感を持っている。そのジャズ・ヴォーカリストとしての実力はエリントンと共演した「ブルー・ローズ」で聴けるが、伸びる声と堂々とした歌いっぷりは、少しばかり名が売れた歌手がちょいとお遊びでジャズを歌う、といった安易な企画とは一線を画したものだ。ビング・クロスビーと共演した映画「ホワイト・クリスマス」では、女優としても立派な演技力をみせていたが、その血は甥のジョージ・クルーニーに受け継がれている。歌でも映画でも次の作品が待ち遠しいのが一流というものである。
フィッシャー氏は、米国政府の棄権勧告を無視して、国連の制裁下にあったユーゴスラビアで対局に臨み、対戦する相手がたとえ国であっても物怖じすることはなかった。ロージーもまた、リドルをはじめエリントン、ペレス・プラードという下手な歌手なら押し潰されそうになるビッグネームをバックにしても引けを取らない。威風堂々たるキングとクイーンをみるようだ。
コメント頂かないうちに〆てしまい申し訳ありません。四畳半小唄系ではないので出遅れたのでしょうか。(笑)
いやはやジョージのER救急救命室に出ておりましたか。オーシャンズ・シリーズは欠かさず観ているのですが、こちらは殆ど観ていません。そのままの役柄だったようですね。
「With Love」も良いですが、「BLUE ROSE」も良いでしょう。カラオケで歌うのでしたら miyuki さんのBBSで紹介したネルソン・リドルのカラオケ盤は如何でしょう。Day In-Day Out はシナトラ気分で歌えますよ。但し伴奏が合わないケースが多いですがぁ。(笑)
若い頃のRosemary Clooneyは、余り聴いていないのですが
コンコード時代のアルバムは良く聴きました、
「With Love」(1981)は良いなぁ。
そういえばジョージ・クルーニー絡みでしょうが、
TVドラマのER救急救命室のシーズン1に出てましたね。
可愛いおばあちゃん役で、「私は歌手だったのよ..」なんてセリフが
有ったりしてドラマの中でも歌っていました、
シーズン1 第三話 Nice‘N’Easy, Time Flies
シーズン1 第十一話
By Myself ,We Three Kings Of Orient Are,
Have yourself a merry little Christmas
今、25-25さんのお勧めカラオケで歌う「BLUE ROSE」を聴いています。このアルバムいいね!
Blue Rose w. Duke Ellington (CBS)
Rosie Solves the Swingin' Riddle! (RCA)
Sings Ballads (Concord Jazz)
今週はロージーにお詳しい三具保夫さんをはじめ、ご常連の皆様から多数ロージーのアルバムが紹介されました。オール・アバウト・ロージーと言ってもいいほど多くの情報、逸話が寄せられ嬉しい限りです。かつての大ヒット曲「カモナ・マイ・ハウス」に代表される美しい薔薇の輝きは、全てのアルバムにあるでしょう。アルバム選びの参考にして頂ければ幸いです。
リー・ワイリー以来、手ジャケを話題にしてきましたが、来週は違う趣きでと思っております。脚だろうって、変態的フェチですから手も脚も嫌いではありません。(笑)
パティ・ペイジの「テネシー・ワルツ」は、女性ヴォーカルのシングル盤としてはレコード史上最大の売上枚数を誇るだけあって、ジョークのネタにされるのでしょう。もとはカントリー&ウェスタンのナンバーをテシー州州歌にまでしたパティ・ペイジは偉大ですね。
あちらではトークを大事にするようですね。シナトラの62年のワールドツアーのライブで、メンバー紹介を交えながら観客を沸かすあたりは聴いていて楽しいものです。
シナトラとロージーのデュエット誕生の逸話も面白いですね。シナトラはデュエットが好きだったのでしょうか。エラやサッチモとも歌っていました。サッチモとの「Ad-Lib Blues」はまさにアドリブ、二人でスキャットですからたまりませんね。
>”最近よく「テネシー・ワルツ」をリクエストされるんですよ”
「カモナ・マイ・ハウス」と「テネシー・ワルツ」をカバーした江利チエミだと思ったのでしょうか。(笑)
(1) Peachtree Street
Love Means Love
Cherry Pies Ought to Be You
(2) Some Enchanted Evening
シナトラはPeachtree Streetを親友のダイナ・ショアと録音しようとしたのですが、ダイナが「歌がよくない」からと拒否。
頭にきたシナトラは「じゃあ、女性歌手なら誰でもいいさ。何なら一番最近契約したシンガーなんでどうだい?」というわけで、ロージーにお鉢がまわってきたとか。理由はともあれ、シナトラの大ファンだったロージーは大喜び。
シナトラが1979年に録音したアルバムTrilogyをサイン入りでロージーにプレゼントした時の添え書きは「Peachtree Streetよりはましだと思うけど」。
パティ・ペイジは、何かとジョークのネタにされるようですね。
アニタ・オディが、フェイクして歌いすぎるとの
批判を聞いて、
「譜面どおりの歌を聴きたきゃ、パティ・ペイジを
聴けばいいのよ」とはき捨てた、とか・・・。
さて、ロージーのトークで面白かったこと。1990年頃の本場コンコード・ジャズ・フェスでの話。
”最近よく「テネシー・ワルツ」をリクエストされるんですよ”(会場は爆笑の渦)
「テネシー・ワルツ」はご存知パティ・ペイジの大ヒットですが、どうも自分と混同されているとか。ここで全然関係ない話に移り、しばらくして”次の歌をプロデューサーのミッチ・ミラーに勧められた時に「私はアイリッシュだから、こんなイタリア訛りの歌はイヤ」と言ったら「じゃあ、クビだ」と脅かされていやいやレコーディングした”と言うと「カモナ・マイ・ハウス」の前奏。するとお客さんは大喜び。すかさずロージーは”きっとパティ・ペイジも今頃この歌をリクエストされてるわね”で、大爆笑。
コメント数を伸ばしております。(笑)
マリガンのコンサート・ジャズ・バンドにジョージ・ラッセル作の「All About Rosie」が収録されております。まさに今週のコメント欄のタイトルです。
アメリカン・ドリームを見るようなロージーは、やはり「カモナ・マイ・ハウス」に代表される明るい曲が似合います。
明るい曲といいますと、「メロンの心」がありますが、「タバスコの香り」が挙がりませんね。スパゲティとかピザはお嫌いでしょうか。(笑)
You Took Advantage of Me は多くのバージョンがありますが、トニ・ハーパーは如何でしょう。バックのピーターソンとハーブ・エリスがたまりませんよ。インストならマリガンのコンサート・ジャズ・バンドは外せませんね。
どんどん伸ばさせていただきます(笑)。
ロージーの歌う曲で一番好きな曲は、私は何と言っても
Swing Around RosieでのYou Took Advantage of Me。
ユーモアがあって、適度にコケティッシュで
もう最高です。
アニー・ロスの「A Gasser!」でのヴァージョンも
悪くないですが、やはりロージーに軍配!
素晴らしい作品ですけど)、私はどちらかとうと
「Thanks For Nothing」のほうが、好きです。
ロージーは、明るい曲、アルバムのほうが似合ってる
ように思います。
ピアニストでしたか。正しい情報ありがとうございます。
盲目のピアニストと聞いて、ダコタ・ステイトンが連れてきたピアニストかと思い調べたのですが、当時の資料が見当たらなく不明です。
未だに、吹き出すアメリカン・ジョークの歌詞がわかりませんね。拙ブログでも話題にしたポール・スミスは背が高い人でして、サミー・デイヴィスが来日したときに、「トール・スミス」と紹介したとか・・・笑う人がいなかったそうです。(笑)
来週は笑いでも笑題にしましょうか。
夫婦デュオの Kim and Marion は、仰るようにバップ色が濃い印象があります。ゲイリー・バーツが参加したりで面白いアルバム作りをしておりました。その後、聞きませんので一発屋だったのでしょうかね。アルバムは2枚ありますが。(笑)
バップボーカルというとサラのバードランドのバップリフは聴く度に仰け反ります。
「Subway Tokens」のラストでしたね。
盲目のピアニスト、ポール・モンゴメリーとの
ケッサクな掛け合いで、キャロル自身も歌いながら
吹き出していました。
ライブならではの醍醐味です。
Kim and MarionというL.H.R.の路線を引き継ぐデュエットを思い出しました。
Jackie & Royがだんだん洗練されていったのに対し、この2人はバップボーカルの雰囲気を残してJAZZYなデュエットが印象的でした。
2枚アルバムを出した後はどうなったのか?
Dick Haymes は数枚持っておりますが、Helen Forrest はないようです。この方、半端なもてようではなく、女優とばかり結婚しているようですね。甘い声で「You Are Too Beautiful」なんて歌われたら美女もまいるのでしょうか。その一人にリタ・ヘイワースもいます。今では死語になったグラマーとはこの人のことでしょうね。若い頃は「地上に降りた女神」でした。(笑)
デュエット・アルバムの寸評ありがとうございます。あらかた揃いましたが、美女と野獣の組み合わせ(笑)Al Hirt と Ann Margret の「Beauty and the Beard」がありました。
「Everybody Loves My Baby」は絶品です。
アルバム単位ではありませんが、キャロル・スローンがライブでドラマー(プレイヤー名失念)と「I've Got You Under My Skin」を歌っていて最高に楽しい1曲です。
ところで、このマイスキンと「夜のストレンジャー」は、オ○マの歌と聞いております。オ○マのポーターが作ったマイスキンはニュアンス的には分からなくもないのですが、シナトラの大ヒット曲がねぇ、といった感です。三具さん、真偽をご存知でしょうか?
Girl Singer は持っておりません。Girl Singer はロージーの自伝のタイトルでもありますので、オーディションで歌った録音も収録しているのでしょうね。これだけでも聴きたくなりました。男性審査員なら容姿だけで合格でしょうね。(笑)
“The Song ELLA & LOUIS Sang”は愛聴盤でしたか。もぐもぐテリーもスローンにリードされながらもぞもぞ歌っていますね。抱き合ったくらにして、その手はないぜ、です。(笑)
Helen Forrest & Dick Haymes なんて、如何でしょうか?
私が持っているのは、MCA Records から出たコンピ盤ですが、
Something Old, Something New なんて、とても
素敵でしたよ。
デュエット・アルバムのベスト3に、シナトラの『デュエッツ』は絶対入れません。シナトラ自身は過去の歌をなぞっているだけで、クリエイティブなところがありませんので。
シナトラだったら、ジョビンとやったデュエットのほうがいいかも。でもアルバムには、ジョビンはヴォーカル・サポートと書かれているように対等に歌っていないので対象外でしょう。
あとの2枚のうち1枚はElla & Louisは入れます。
が、あと1枚が難しいのです、というより、真剣に考えたことがないので。
Jackie & RoyだったらThe Glory Of Loveを推薦します。
2枚あるCarmenとSammyは、私はあまり好きではありません。ちと気取りが気になって。
Ray CharlesとCleo Laineは力作ですが、ちと重いかな。
Jo StaffordとFrankie Laineはまじめすぎ。
Steve & Eydieは乗りすぎ。
てな具合で、ほかに何かいいアルバムがあったはず、とつらつらと考えながら、思い出せません。
コンコードのロージーのバックは、Concord all starsをバックにしたものが多いのですが、これは珍しくオーケストラをバックにしたもの。オーケストラをバックにしたロージーもいいですね。
このアルバムのStraighten Up And Fly Rightの最初には、ロージーが1945年にオーディションで歌った録音が入っています。
>不本意ながら(笑)、「エラ&ルイ」を持ってくるか?
エラ&ルイに捧げた、クラークテリーとキャロルスローンの“The Song ELLA & LOUIS Sang”が愛聴盤ですが。
実はこの2枚、“Autumn in New York”の時も、偶然一緒に取り上げていました。
かなり気に入っているかも。
一度トニイで見かけましたが、メロディーが出てくる曲は一つもなくパスした覚えがあります。ジャケは縞々のシャツでしたよね。縞々のビキニだったらジャケ買いしたのかもしれませんね。(笑)
知られざる佳曲にスポットをあてた、
「Rosemary Clooney Swings Softly」も、
けっこう好きな作品です。
歌伴のバンドのクレジットが不明なんですが、
誰なんでしょうね?
私が持っているのはVerve からの再発盤ですが、
Duke さんはMGM原盤でお持ちでしょうか?
>不本意ながら(笑)、「エラ&ルイ」を持ってくるか?
稀に定番の「銀恋」を外す方がおります。(笑)
Rosie Sings Bing は、紙ジャケCDで持っていることが
判明しました。
何故、記憶から消えていたのか?不思議です。
封は切ってあるから、聴いているはずなんですが・・・。
で、今、ご推奨のI Surrender Dear を聴きました。
確かに、心に沁みる名唱というのは、こういうのを
言うんでしょうね!
棚に眠っていた名盤を甦らせて頂き、ありがとうございます。
>ヴォーカル・デュオのアルバムでは3本の指
ふむふむ、
「Fancy Meeting You Here」に、
「Boy Meets Girl」は順当ですね。
あと1枚は、何が来るでしょう。
Jackie & Roy などのレギュラー・デュオは除くとして・・。
意外と難しいですね。
不本意ながら(笑)、「エラ&ルイ」を持ってくるか?
番外篇で、リナ・ホーン&ハリー・ベラフォンテ
なんていうのも、ありますけどね・・・。
サミーとマクレイのボーイとガールには見えない「ボーイ・ミーツ・ガール」なんていかがでしょう。
もっとも、このアルバムを入れて何を落とすかは至難ですが。
ミスティといいますと、ガーナーのコンサートで、オルテガのように弦を指ではじいたわけではないのですが、弦が切れるハプニングがありました。。私は気付きませんがぁ。(笑)
I Surrender Dear と言いますとテディ・ウィルソンの名演を思い浮かべますが、ビングとの厚い友情を熱く歌い上げるロージーも素敵ですね。
ビングの46~54年までのラジオショウを収録したアルバムには、ロージーとのデュオ「Takes Two To Tango」が入っておりますが、T,T,T,T,の語呂の良い歌詞を仲良く歌う二人からは信頼の厚さが窺えます。
このアルバムにはビングとヘレン・オコンネルのデュオ「飾りのついた四輪馬車」も収録されております。確かに似ておりますね。
エド・ビッカートはポール・デスモンドとのセッションが素晴らしいですが、私が挙げた Sings Ballads にも参加しております。キレのある音ときっぷの良さは江戸っ子のようです。(笑)
コンコードはギタリストのセンスがよく、ハミルトンとウォーレン・ヴァッチェの「Skyscrapers」に参加しているクリス・フローリーは、控えめながら良いソロを弾いておりますよ。
三具さんの言う、六サテでの登場は結構、情報が知れ渡っていましたね。最も井上オーナーが今度来るって吹聴していたので・・・お忍びではなくなってしまった。(笑)
私は、バランタインでの出来事でした。
当日、ピアノが青木弘武君でね、ヴォーカルが中本マリちゃんでしたね。
そこへ突然の登場で・・・。
最も印象的なことは、オルテガがピアノのキーを使わずに、弦を指ではじきながら、ミスティを1コーラス弾き?通したことでした。
正に煙に巻かれたような、スモーキーな演奏でした。
バランタインのオーナーの富田さんが、お客さんに紹介するときにロージーは分かったのですが、オルテガが判別できなくて、私にアレ、ジャーマネかな?というので、アレ、オルテガだよと言った覚えがあります。
懐かしいですね。
しかし、三具さんは、情報量がさすが多いですね。
そうです。
>であればこれは1957年の録音、Here's Helenも
1957年一部58年の録音と、日本語ライナーにはあります。
ジャケ写がHeres のほうが老けた感じだったので
5~10年くらい後なのかな、と勝手に決めておりました。
ほぼ同時期ということですね、ありがとうございます。
Green EyesはVik盤のことですか?であればこれは1957年の録音、Here's Helenも1957年一部58年の録音と、日本語ライナーにはあります。
もちろんGreen Eyesという曲のオリジナル録音はずっと昔、ジミー・ドーシー楽団時代の1940年代初頭ですが。
私も気が付きませんでしたが、言われてみると
声質、唱法ともに共通するものを感じます。
私は、有名な「Green Eyes」よりも、どちらかというと
後年の「Heres Helen」のほうが好みです。
確かにコンコードは傑作揃いで選ぶのが難しいのですが、ロージーとビングの因縁浅からぬ関係とそのためでしょう、ビングを偲ぶロージーの情感豊かな唄の数々ゆえ、Rosie Sings Bingにしました。中でもI Surrender Dearは涙なしには聴けません。
そのほかでは、私も溌剌と歌うRosemary Clooney Sings the Music of Cole Porterが大好きです。
もう1枚挙げるなら、日本では出たことのないDedicated to Nelsonでしょうか。1950年代のThe Rosemary Clooney Showで歌った曲を当時のフィルムを見て聴いて、ロージーの音楽監督のジョン・オドーがチャートに移しました。オリジナルの編曲はもちろん当時恋人だったネルソン・リドルです。このジャケット、表はどうということはないのですが、中に使われているロージーとネルソンの2ショットには幸せそうなふたりが写っています。
それから、曲単位でいえば、Rosemary Clooney Sings The Lyrics Of Johnny Mercerに入っているWhen October Goesがしみじみとした感動を呼びます。バリー・マニロウがJ・マーサーの未亡人から買い取った遺作のひとつにメロディーをつけたものですが、マニロウの歌は若すぎて全然ダメ。ロージーのように人生の年輪を重ねた人にしか歌えない曲といえます。
それから、今日ミュージックバードの番組(『スタンダード・タイム』)のはや6月分の収録をしてきたのですが、そのうちのひとつがヘレン・オコンネル特集でした。レコードをかけながら思いました、「ロージーによく似ているな」と。中音から低音にかけての声質がそっくりですし、メロディーを下品にくずしたり小手先で処理せず、曲に正面から向き合う姿勢もよく似ています。今まで気がつきませんでした!
「ハロルド・アーレン集」も、いいですね。
というのも、コンコード盤はギタリストのクレジットが
殆どがカル・コリンズなんですが、この作品だけは
私が好きなカナダのテレキャスの名手、エド・ビッカート
なんですよね。
エドさん、活動を休止してかなり経ちますけど、
まだまだ老け込む歳じゃないので、頑張って欲しいものです。
少し年上のジム・ホールが、まだあんなに精力的に
活動しているのですから。
Concord ファンからのコンコードの一票お待ちしておりました。20枚以上あるコンコード盤からベストを選ぶのは難しいですね。全て水準以上の出来の場合は、好みの曲を歌っているか否かで左右されるようです。
挙げられたファーストアルバムの” Everything’s coming up Rosie”は、コンコード・オールスターズに囲まれたロージーが、ジャズヴォーカリストとして返り咲いた記念すべきアルバムですし、カムバック後の変らぬロージーに驚いたものです。
”Here’s To My Lady”は仰るようにジャケが素晴らしいですね。女性は花に譬えられますが、何とまぁ美しい花が二輪並んだものです。スコット・ハミルトンがレスター・ヤングと同じように大きな花を活ける花瓶なのでしょうね。
Concordファンとしては、看板スターのロージー登場Tとあらば、コメントしない訳にはいきません。(三具さんの後では気が引けますが)
コンコード以外は、エリントンとのBlue Roseしか持っていませんので、やはりコンコルードの作品から選ぶしかないですね。
とはいっても、77年の最初のアルバムから毎年一枚で20枚以上(8割方は持っていますが)になるので何を選んでよいやら。
dukeさんお勧めの「Ballads」と、25-25さん推薦の「Cole Porter」は間違いなく上位に行きますね。
ちょうどコンコードのアルバムを聴き返し始めたので、持っていない物も揃えて本当は比較して聴いてみたいところですが・・・・?。
聴き終わるまで何年かかるか分からないので、とりあえず印象に残っているものを。
最初のアルバム” Everything’s coming up Rosie”は、コンコードのファーストアルバムであり、スコットハミルトンとの共演の始まり(ハミルトンは自分のアルバムを録音するよりロージーとのセッションが先立ったらしいですね?)。
やはり記念すべきアルバムだと思います。ジャケットの裏のトニーベネットの「一言コメント」が印象的です。
後は、初期の作品だとビリーホリデーに捧げた”Here’s To My Lady”。
ジャケトの「くちなし」と「バラ」の写真が、2人を象徴していてコンコードにしては洒落たデザインで印象的です。
番外としては、晩年の作品で”Brazil”というボサノバ集もありましたが。
六本木のサテンドールといいますと83年ですね。同年のオーレックス・ジャズ・フェスのプロモーションも兼ねていたようです。
高島忠夫さんはエロール・ガーナーのコンサートでお見かけしましたよ。女性同伴ではないので、お忍びではなかったようです。(笑)
私が挙げた3枚が屁理屈派に同意されるのはめったにないことです。ジャズよりの作品となると絞られてきますね。
やはりロージーをお聴きでしたか。それにしてもオルテガが分かるというのが凄いですね。サンセット66は小学生のときに見たましたが、覚えているのはサンダーバードのコンバーチブルでしょうか。田舎者の私はアメリカの車は屋根がないのだと関心しました。(笑)当然、ディーン・マーチンがオーナーのクラブ・ディノスで弾いていたのがオルテガとは知る由もありません。年の功には敵いませんね。
4438miles さんに照準を合わせているわけではありませんが、リー・ワイリーからジャケに共通するものがあります。お気付きでしたか。そろそろフランク・オル手ガの登場でしょうか。(笑)
家のどこかにVHSがあるはず。あれは、オーレックスで近々来るためのプロモーション的な色合いが強かったのではなかったかしら。
今回もロージーときたもんだ。
取りあえずの3枚は全くのAgreeで、おっしゃる通り!
Blue Rose w. Duke Ellington (CBS)
Rosie Solves the Swingin' Riddle! (RCA)
Sings Ballads (Concord Jazz)
実はお忍びで来日・・・・といっても、クイーンエリザベス号の船内ショーとして、香港から横浜の間に乗ってきた。
横浜で下船、帰る飛行機までに2日あり、六本木に遊びにきた、そう一人のピアニストを伴って。
そのピアニストが、フランキー・オルテガだった。
突然入店してきたこの二人、ロージーは直ぐに分かったが、オルテガのことがわからない・・・分かったのは私くらいだ。
そうサンセット66のディノスで弾いていたのを覚えていたからだ。
勿論、飛び入りで、オルテガが3曲弾き、ロージーが二曲うたった。
何故ここにいるかを聞いたのも私で、店にいた他の客は何故いるかは謎だったろう。
興がのった勢いで同じテーブルで数時間を語りながら過ごすことができた。
やはり、ライブハウスの見回りは毎日しないと、こういう良い目には出合わない・・・だろう。
最近は体力不足で巷の見回りには出不精気味だ、そのせいか良い目に合うことが少なくなっている。
三具さんのご紹介にありますように、77年の来日はビングが急死のため単独でしたので、入りはさんたんたるものだったと聞いております。ロージーは熱演だったようですので残念ですね。
60年代の初来日は64年でして、初日は声が出なくなるアクシデントがあったそうです。ホセ・ファーラーと離婚した時期で精神的にも落ち込んでいたのでしょう。三具さんがお持ちのペギー葉山とラジオ出演時のテープを聴いてみたいものです。一緒に歌ったのでしょうかね。ペギー葉山はハンク・ジョーンズとの作品がありますが、いいですね。
4度来日しているのでしたら、あのお方は当然聴かれているでしょうね。ロージーに青い薔薇を贈ったりして。(笑)
A Tribute to Duke のイラスト原画とはマニア心をくすぐる話です。ジェファーソン氏にとっては会社の看板であっても、今のオーナーにとっては思い入れがあるものではないので、引っ越しの際に処分したのでしょうか。サザビーズやクリスティーズに出品されたのかもしれませんね。オークションというと、サザビーズのリストにエラのジュエリーが大量に載っていたことがありました。
久しぶりにカラオケ盤の話題から、ネルソンのカラオケ盤「Sing a Song with Riddle」を取り出しました。リドルのペンによるスコアが全曲付いておりますが、歌詞も区切って書いてあり、歌手にとっては大変歌い易いのがわかります。リドルをバックに「You're Driving Me Crazy」を歌いましたよ。気分はシナトラです。(笑)
こりゃ、手が出にくいなあ!
オーレックスのライヴ盤はLPとCDで出たほか、VHSでも出ました。
1万円台の後半という、おそろしい値段がついていたと思います。
60年代来日時のラジオ番組のエアチェック音源を
お持ちとは、すごいですね。
まだジャズをそれほど聴いていなかった77年の来日は
ともかくとして、83年と86年のジャズ・フェスを
聞き逃したのは、痛恨です。
まあもっとも、当時は研修医の奴隷生活時代ですから、
知っていても行けなかったかもしれませんが。
この時のライブ音源が、市場に出てくるのを
楽しみに待つことにします。
ロージーの初来日は1960年代だと思います。ペギー葉山とラジオに出ました。その時のテープは持ってますが、どこに行ったやら。
2度目は1977年12月で、この時はビング・クロスビー(初来日)とのジョイントの予定でしたが、ビングが9月にスペインでゴルフのプレイ中に倒れ、亡くなったため、ロージーが単独できました。ビングも来ればもっと宣伝をしたのでしょうが、ほとんどマスコミに乗らずさびしいコンサートだったと聞きました。私もスポーツ紙でその模様を知った次第で、知っていれば絶対に聴きに行ったのにと大変残念な思いをしました。
因みに、ロージーの1冊目の自伝のためにビングか書いた巻頭言が、滞在先のスペインのホテルの部屋に残されていたとか。
次は1983年のオーレックス・ジャズ・フェスで、レス・ブラウン楽団との共演で、東芝EMIからライヴ盤が出ました。
4回目は1986年、第一回富士通コンコード・ジャズ・フェスのメイン・アーティストとしての来日で、NHKFMが東京でのコンサートをオンアエしました。
そのあと、1991年か92年だったと思いますが、クラブ出演があります。目黒のブルースアレイあたりだったかしら。このときのロージーはひどい風邪をひいており、1週間公演を月・火の2日で切り上げて帰国してしまいました。私は火曜日に行きましたが、かなりノドをやられていてつらそうでしたが、2ステージ懸命につとめていました。思い出に残るライヴです。
>歌と同じように、大らかで真摯、温かさに溢れた真心のある人でした。
そうですか!
やはり、人柄というものは、表情や眼差しに
現れるものなのですね。
ところでロージーさん、来日なさったことはあるのでしょうか?
記憶を辿ってみても、来日公演のアナウンスなどを見た
覚えがないのです。
もし来日なさっていて、ライブの音源などございましたら、
教えていただけませんか?
いろいろなアメリカのシンガーのオフステージに接してきましたが、一番人柄がいいのは、男性ではトニー・ベネット、女性ではローズマリー・クルーニーでしょう。
本場のコンコード・ジャズ・フェスでもバックステージで2度ほどお会いしましたし、NYCのウォルドルフ・アストリアで行われたプライベート・ライヴにも入れてくれて、そのあと何人かと彼女の部屋で朝の3時過ぎまで語り明かしたことを懐かしく思い出します(その朝、ロスまで飛んだので堪えましたが)。
歌と同じように、大らかで真摯、温かさに溢れた真心のある人でした。
カール・ジェファーソン氏がコンコードを興したのは自宅のあるコンコード市(サンフランから北東へ車で45分ほど)で、オフィスも市内にありました。そのオフィスを何度か訪れましたが、1階建てのビルの一番奥にある(とはいってもそんなに大きな事務所ではありません)がカールのオフィスで、デスクの後ろの壁には、A Tribute to DukeとロージーのEverything's Coming Up Rosieのジャケットを飾ったイラスト原画がかかっていました。
カールも亡くなり事務所がロスに引っ越した今、2枚のイラストはどこへいったのでしょう?今度ジョン・バーク副社長に聞いてみます。
甥のジョージ・クルーニーが最もセクシーな男性に選ばれたのは、優しい眼差しもあるのでしょうね。ロージーのあの目でニコッと微笑まれたリドルもコロッと参ったのでしょうか。
トップに「Blue Rose」とは嬉しいですね。久しぶりに意見が合ったような気がします。(笑)
それにしても一つ屋根の下に美女と2人きりでいて、No Problem とは勿体ない話でして、江戸川柳の「弁慶と 小町はばかだ なあかかあ」の光景を見るようです。
「Sings Cole Porter」で、ユービーソウを取り上げなかったのは謎ですが、意識的に外したのかも知れませんよ。ジョー・スタッフォードをライバル視していたのかもしれませんね。カモナ・マイ・ハウスと霧のロンドンブリッジ、いい勝負です。
ビング・クロスビーとの共演は感慨深いものがあります。若かりしころの共演はビクターの4LP「Radio Show」で一部聴けますが、相思相愛を思わせるものがあります。
ベスト・シンガーもいつかは企画したいですね。ロージー、スーレイニー、キャロル・スローンを外すのは大変だ~ぁ。(笑)
歌ももちろんですが、温かみのある美貌が
なんとも堪りません。
あの眼差しから察するに、とても心優しい女性
なのではないか、と想像します。
私が好きな女性シンガーのベスト3は、
ロージー、スーレイニー、キャロル・スローンの3人。
順位はつけられません。
次点が、エセル・エニス。
あ、そういうベスト3のお題じゃなかったですね(笑)。
Rosemary Clooney、私の選ぶベスト3は、
(1)「Blue Rose」
昔、渋谷にあった「デュエット」というジャズ喫茶で
かかっているのを聴いて、そお日の内に速攻でレコード屋さんに
駆け込んでゲットした、思い出深いアルバム。
歌伴のテープをストレイホーンがロージーの自宅に
持ち込んで、「カラオケ録音」したというエピソードは
かなり以前から知っていました。
(ついでに、ストレイホーンが○カマだったので、
数日間一つ屋根の下に2人きりでいても、No Problem
だった、という話も)
しかし、ロージーとリドルの許されざる悲恋の話は、
初めて聴きました。
三具さん、勉強になります、ありがとうございました!
(2)「Sings Cole Porter」
一連のコンコード作品の中では、(まだ聴いていないものも
何点かありますが)これが最もお気に入りです。
コール・ポーターのソングブックは多くの歌手が
手がけている企画ですが、ロージーのものは
その中でも1、2を争う内容ではないでしょうか?
ただ、ユービーソウとか、ソーインラヴとか、
取り上げてほしかった曲で抜けているものも、けっこうあります。
未発表音源は、もうないのでしょうか?
(3)「Fancy Meeting You Here」
終生の親友となった、ビング・クロスビーとの共演盤。
Slow Boat To China のFast なアレンジには
度肝を抜かれます(笑)。
Xylophone を効果的に使った歌伴も、いいですね。
Rosie Solves は、内容は申し分ないと思いますが、
どうもあの首チョンパのジャケが、苦手でして・・・。
「Rosie Sings Bing」は、恥ずかしながら、未チェックです。
探してみます。
「シングス・バラード」は、オーディオの雑誌でも取り上げられているとは嬉しいですね。確かに音は良く、ハミルトンやチャック・イスラエルの低音部もよく捉えております。「Bewitched」は、テレビドラマ「奥さまは魔女」の原題ですが、真っ赤なジャケットのロージーの口元は、サマンサが魔法を使うときの口元に似ておりませんか。(笑)
リプリーズ盤「LOVE」は、三具さんも挙げられたアルバムですが、曲の背景を知るほど味わい深いものがありますね。
「シングス・バラッズ」は私も挙げた1枚です。「酒とバラの日々」は、お互い理想ですね。(笑)
続々と名盤が挙げられることと思いますので、是非参考にしてください。
ベスト3は、これで決まりと言いたいところですが、実は「シングスバラード」と同じくコンコード盤の「ウイズ・ラブ」しかちゃんと聴いていないので、ベスト3を語る資格は有りません。今回も、諸先輩のコメントをしっかりと勉強させていただきます。
ヴォーカルが苦手のKAMIです。(笑)
私があげる事ができるのは「シングス・バラッズ」だけなのです。(泣)
と言う訳で今週は、皆様のコメントをアルバム選びの参考にさせて頂こうと思っております。
縁を取り持ったのはエリントンでしたか。そしてトリビュート・アルバムにシンガーのひとりとしてロージーを紹介したジェイク・ハナといい、本物を知っていたのでしょう。A Trubute To Duke は一流による一流のアルバムですね。よくにたかをさんのきり絵のようなジャケが素晴らしい1枚です。
大手を渡り歩いてきたロージーが、握手だけで契約したのは、ジェファーソンの人柄だったのでしょうか。コンコードはマイナー・レーベルとはいえ、1,2を争うジャズ・レーベルですね。
デューク・エリントンへのトリビュート・アルバムを企画したジェファーソンにシンガーのひとりとしてロージーを紹介したのは、ドラマーのジェイク・ハナでした。
ロージーは、コンコードのこともジェファーソンのこともよく知らず、レコーディングに臨んだわけですが、無事セッションが終わると、ジェファーソンから「うちで年に1枚ずつアルバムを作りませんか。内容はお任せします。」というオファーを受けました。
突然の申し出にロージーはびっくり。マイナー・レーベルに対する不安はあったものの、ジェファーソンも自分に賭けようとしていることを意気に感じて、即座にOK。契約書はその場での握手だけだったようです。
その時のアルバムがA Trubute To Dukeで、Blue Roseで歌ったI'm Checkin' Out - Goom Byeを再録音しています。
こうして、Everything's Coming Up Rosieに始まる、ロージーのコンコード時代が幕を開けました。
1977年のことです。
おっしゃるようにカムバック後は、歌唱に幅ができ、ジャズシンガーと言っても過言ではないでしょう。昨今美女ブームで、あらゆる美女系のアルバムが再発されておりますが、なかにはスイング感もないのに無理やりジャズというのもあります。やはり歌唱力があってこそ聴くに耐えるアルバムになるわけです。それを満たしてくれるのがロージーでしょうね。
Rosie Solves the Swingin' Riddle! はお薦めです。今流行りのヨーガ式ダイエットです。(笑)
You Tube のご紹介ありがとうございます。じっくり見ると、目の辺りはジョージ・クルーニーによく似ておりますね。 思わず「カモナ・マイ・ハウス」を一緒に歌ってしまいました。(笑)
Blue Rose の詳しい背景のご紹介ありがとうございます。カラオケ録音は知っておりますが、とてもそうは思えないような一体感があります。事前に打ち合わせをしたとはいえ、ストレーホーンのアレンジは微に入り細を穿ち、ロージーを研究したのでしょうね。「ブルー・ローズ」をロージーのために書き下ろしたエリントンも相当の熱の入れようです。美女には熱心なお二人です。(笑)
リドルとロージーの関係は初めて知りました。遙洋子さんの著書に「美女の不幸」というのがありますが、ロージーの精神病院入院はそれを物語るようです。
ジェファーソン社長は、アーネスティン・アンダーソンもカムバックさせておりますが、ロージーへの肩入れぶりは多くのコンコードのアルバムから伝わってきますね。
若い頃もいいけど、カムバック後は、歌唱に幅ができたように感じます。
ポップスも歌っていますが、ジャズシンガーと言って良いのではないかと思います。原曲の味を生かして歌っていますね。
晩年は、かなり貫禄がつきましたね。
しかし、歌は深みが出ていいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=exmVlbAQAg4
http://www.youtube.com/watch?v=MFJLbPXA83U
2枚しか持っていなくて、ベスト3は挙げられませんが、手持ちのものは、この2枚です。
The Buddy Cole and Nelson Riddle Sessions
Clap Hands Here Comes Rosey
Everything's Coming Up Rosieが、聴きたいなあ、と思っていましたが、
Rosie Solves the Swingin' Riddle! も聴きたくなりました。
Dukeさんが挙げたBlue Roseは、エリントン楽団がバックを入れてあとにロージーが歌を入れた(*)、言わばカラオケ盤であることは最近ではかなり知られるようになりましたが、エリントン楽団が自分の専属シンガー以外と初めてつくったヴォーカル・アルバムがこのロージー盤だということはまだそれほど周知の事実になってはいないようです。
(*)歌が下手だから何度でもやり直せるカラオケ録音にしたのではなく、ロージーが妊娠していてロスから動けなかったので、エリントン楽団が東海岸で伴奏を入れて、そのテープをビリー・ストレートホーンがロスまで持っていって録音したのです。
ストレーホーンはキーやテンポなどアレンジの打ち合わせでも事前にロージーの所に出向いており、このアルバムのためにアメリカ大陸を2往復したことになります。
なお、ロージーによれば、ストレーホーンは大変に料理が上手で、ビヴァリーヒルズの自宅で豪勢な料理を作ってくれたとか。
もうひとつ、ロージーが自伝で告白していることを。Rosie Solves The Swingin' RiddleとLoveを吹き込んだ当時(1960年代前半)、リドルとロージーは恋仲にありましたが、ともに結婚しており、しかもリドルには7人、ロージーには5人の子供があり、とても離婚に踏み切れる状態ではなかったようです。
二人の情熱の結晶が爛熟した愛のバラードを聴かせるLoveですが、二人のことで悩み抜いたロージーは1960年代中頃からキャリアを中断させ、一時精神病院に入院してしまいます。
1970年代に入ってロージーの復活に手を貸したのが、ビング・クロスビーとコンコード・レコードのカール・E・ジェファーソン社長でした。
Loveとビングが亡くなった翌年に発表されたRosie Sings Bingにはそんな背景もあります。
ロージーはカムバック後、コンコードに多くの作品を残しております。新旧問わずお気に入りのアルバムをお寄せください。
管理人 Rosemary Clooney Best 3
Blue Rose w. Duke Ellington (CBS)
Rosie Solves the Swingin' Riddle! (RCA)
Sings Ballads (Concord Jazz)
ロージーも好きですが、ジョージ・クルーニーも好きでして、オーシャンズ・シリーズは全部観ております。最もセクシーな男性に選出されたこともあるクルーニーです。クルーニー・ファンのコメントもお待ちしております。