
アルト・フルートのリード・ボイシングが斬新なピート・ルゴロ、トリスターノに学んだビル・ルッソ、ライトハウス・オールスターズで活躍したビル・ホルマン、スパニッシュ調のリズムが鮮やかなジョニー・リチャーズ、ウディ・ハーマンのフォー・ブラザーズ・サウンズの創始者として知られるジーン・ローランド、名前を聞くだけで華麗な音が聴こえてきそうなメンバーだが、全員スタン・ケントン楽団のアレンジャーである。
そしてもう一人忘れてならないのはケン・ハナだ。前記5人に比べ知名度こそ低いが、ケントン楽団で多くのアレンジを手がけ、ケントンからも厚い信頼を得ていた人で、それはこのリーダー・アルバムがケントン・プレゼンツの冠が付いていることからもうかがえる。「ジャズ・フォー・ダンサーズ」のタイトルのようにダンサブルなアレンジで、軽快なステップを踏みたくなる曲が並ぶ。ハナがケントン楽団に提供したアレンジは踊るというより聴かせる趣きだったが、ここではジャズで踊るというスイングジャズの原点に戻っている。自身のアレンジによる自身のバンドで振るタクトはさぞ気持ちが良かったことだろう。
ビッグバンドではステージを彩る歌姫も欠かせない存在で、このアルバムにはシャーリ・ソンダースが華を添えている。ビッグバンド全盛期は多くのシンガーが登場しているが、シャーリもその一人で、やや線は細いものの可愛らしい声で、ジミー・マクヒューの名曲「恋のため息」をスウインギーなアレンジに乗せて軽快に歌っている。ジャケットに写っているのはシャーリか、モデルかは不明だが、声から想像するとビッグバンドで映えるチャーミングな女性だろう。プロフィールは不明だが、おそらくはケントン・ガールズの候補生か、オーディションを受けた一人だったかもれない。
アレンジャーはビッグバンドにとって要であり、アレンジひとつで如何様にも音を変化させ、ときには同じバンドとは思えないほどハーモニーに厚さを持たせ、また聴き慣れた曲に新鮮な息吹を与える。ハナが在籍した時代は、ケントン楽団の黄金期で、アート・ペッパーをはじめショーティ・ロジャース、メイナード・ファーガソン、シェリー・マン等、後のジャズシーンをリードする錚々たるメンバー並ぶ。自分の書いたスコア通りに音を出す一流プレイヤーを見て、ハナは鼻が高かったに違いない。
そしてもう一人忘れてならないのはケン・ハナだ。前記5人に比べ知名度こそ低いが、ケントン楽団で多くのアレンジを手がけ、ケントンからも厚い信頼を得ていた人で、それはこのリーダー・アルバムがケントン・プレゼンツの冠が付いていることからもうかがえる。「ジャズ・フォー・ダンサーズ」のタイトルのようにダンサブルなアレンジで、軽快なステップを踏みたくなる曲が並ぶ。ハナがケントン楽団に提供したアレンジは踊るというより聴かせる趣きだったが、ここではジャズで踊るというスイングジャズの原点に戻っている。自身のアレンジによる自身のバンドで振るタクトはさぞ気持ちが良かったことだろう。
ビッグバンドではステージを彩る歌姫も欠かせない存在で、このアルバムにはシャーリ・ソンダースが華を添えている。ビッグバンド全盛期は多くのシンガーが登場しているが、シャーリもその一人で、やや線は細いものの可愛らしい声で、ジミー・マクヒューの名曲「恋のため息」をスウインギーなアレンジに乗せて軽快に歌っている。ジャケットに写っているのはシャーリか、モデルかは不明だが、声から想像するとビッグバンドで映えるチャーミングな女性だろう。プロフィールは不明だが、おそらくはケントン・ガールズの候補生か、オーディションを受けた一人だったかもれない。
アレンジャーはビッグバンドにとって要であり、アレンジひとつで如何様にも音を変化させ、ときには同じバンドとは思えないほどハーモニーに厚さを持たせ、また聴き慣れた曲に新鮮な息吹を与える。ハナが在籍した時代は、ケントン楽団の黄金期で、アート・ペッパーをはじめショーティ・ロジャース、メイナード・ファーガソン、シェリー・マン等、後のジャズシーンをリードする錚々たるメンバー並ぶ。自分の書いたスコア通りに音を出す一流プレイヤーを見て、ハナは鼻が高かったに違いない。
I Can't Believe That You're In Love With Me Best 3
Lorez Alexandria / Singing Songs Everyone Knows (King)
Billie Holiday (Columbia Session 1938)
Tony Bennett / Cloud 7 (Columbia)
決定的名唱は挙がりませんでしたが、ロレツが人気でした。次いで、ホリデイ、ベネット、他にも多くのヴァージョンが挙がりましたが、それぞれに個性があり面白いですね。尚、ホリデイのヴァージョンは多くのコロムビアを音源としたCDに収録されております。
今宵はお好みの「恋のため息」を聴きながら、ため息を付いたあの日に戻ってみましょう。
この999円シリーズは渋いラインアップでいいですね。レコードでは手が出ないアルバムもつい手が伸びます。
ロレツがトップをトップに挙げられましたので、今週のトップはこれで決まりですね。
次いで、ベネット、ホリデイ、ヘレンと何れ劣らぬ名唱揃いですので2位以下は悩むところです。
温度も湿度も適温適度、電気もある、ないのは・・・同じかぁ。(笑)
あまりの急激な温度の上昇で体力が消耗中・・ソコへ来てこの御題・・ツライ・・マックヒューは好きなのですが、この曲は印象の薄い曲でして・・そういう私も999円は買いました。(笑)
1、Lorez Alexandria / Singing Songs
Everyone Knows (King)
2、Tony Bennett / Cloud 7 (Columbia)
3、Billie Holiday (Columbia Session 1938)
次点:Helen O'connell / Here's Helen (RCA)
以上・・・苦っくっくっるしい、暑さが・・湿度が・・・電気がない!
オリジナルの Bel Canto 青盤は是非とも入手したい1枚です。一度どこかで見かけましたが、「blue wax 云々」の売り文句の下に付いていた値段は桁が違っておりました。(笑)悪くないと言われるとやっぱ聴きたいなぁ。
フランでも、こちらは
「!!!!Fran!!!! / Fran Lacey Sings」
いや、偶然今聞いていたら、「恋のため息」が
出てきたのでビックリ!!
以心伝心というヤツでしょうか?
どうやらOne Shot Wonder のようですが、
こちらのヴァージョンも悪くないですよ。
伸びやかで落ち着いた歌唱です。
ペッパーの印象が強い曲ですが、こうしてみるとヴォーカルもかなりありますね。
トップにロレス、そしてフラン・ウォレンがきましたか。忘れていたというより Venise盤の再発「Come Rain Or Come Shine」所有ですので恥ずかしくて挙げれません。(笑)
ベネットはジャージーでいいですね。エヴァンスとの共演盤と合わせてジャズファンにお薦めのアルバムです。
クリスティーにウインタース、スローンとさすがに整理整頓されているだけありポンポンと出てきますね。多分持っておりますが、何処に置いたのやら。(笑)スローンは確か90年代の録音と思いますが、勢いがありますね。
>azuminoさん。
ジェリ・ウィンタースとフラン・ウォレンは、
持ってるのに出てこなかった、いかんなぁ!
ジェリのは、男性コーラスがスキャットでバッキングしたり、
後半は一緒にハモったり、なかなか面白いよね。
フランのは、ジャケがカッコいいな!
CDで持ってますが、LPを見つけたら、
ジャケ目的だけで買っちまいそうです。
僕もアート・ペッパーの演奏により、なじみになった曲ですが、ケントン楽団(もしくは出身)の女性歌手がとりあげるのも、スマートでジャジーなところがある曲だからでしょうか。明るい恋の歌でもあるので、女性優先で(笑)
①Lorez Alexandria / Singing Songs Everyone Knows (King)
②Fran Warren / Hey There (Tops)
③Tony Bennett / Cloud 7 (Columbia)
①は、よくスイングしてるし、声もちょっとハスキーでいいですね。②は短いですが、すっきりして清々しい。伴奏はマーティー・ぺイチのコンボ。③は、男性歌手から一枚でベネットですが、メリハリがきいていて、伴奏陣のソロも入りジャズファン向けにも。
ケントン楽団に関係のある歌手では、ジューン・クリスティー「With The Kenones」(Hindsight)、ジェり・ウインタース「Somebody Loves Me」(Bethlehem)がありました。他に挙がってないものでは、キャロル・スローン「The Real Thing」(Comtenporary)などが手元にありました。スローンはスキャットを交え歌い、フィル・ウッズのソロも入り出来がいいので、3枚の中に入れようかと迷いました。
カーンの一言キーワードは、ロマンチックできましたか。煙やファイン・ロマンスのイメージでしょうか。私なら「都会的」かなぁ。打てばカーンと響く「ときめき」でもあります。
この曲はマクヒューの作品でも地味なほうですので、メロは直ぐに浮かばないのかもしれませんね。私も長いタイトルは苦手でして邦題は出ても、I Can't Believe 何とかで誤魔化しております。(笑)
お約束の男性シンガー(笑)からジョーが挙がりましたか。やはりベイシーがバックだとスウィング力は凄いですね。
グラスを傾けながら聴くビリーはしびれます。暗いなかに射す光の輝きがあります。
ロレスはジャケが素晴らしいですし、内容はそれ以上です。
ミンディ・カーサンがありましたか。これは持っていないですね。母さんらしい赤ちゃんアルバムは好きですよ。
私もランダムなベスト選出ですが、いつも厳密なものです。(笑)
このアルバムはハナの名前に聞き覚えがありましたので購入しました。ジム・ホールとメル・ルイスが参加しているのはあとで知った次第です。CDの裏にはパーソネルも書いてあるのでしょうが、字があまりにも小さすぎて老眼鏡をかけても読めませんでした。(笑)
ブランチャードのマクヒュー作品集がありましたね。好企画ですが、印象は薄かったです。サニー・サイドは明るく、捧ぐるは愛のみは溌溂と、と言うのが私の好みですのでチト暗い感じです。
この曲のヴォーカルは難問でしたか。インストならペッパーをはじめ名演の数々が思い浮かぶのでしょうが、最近のシンガーはあまり取り上げない曲ですのでビリーに続く名唱が出ないのかもしれませんね。
来週は KAMI さんが先頭に立って旗を振るお題にしましょう。 とは言ってもネタはありませんがぁ。(笑)
Here's Helen ありました。
いいですね、あのヴァージョンは!
あと、一言キーワードで出し忘れ。
Jerome Kern → ロマンチック
ちょっと月並^^;
曲のタイトルだけではすぐにメロが浮かんできませんでした…
なんか単語の並びには記憶がある(笑)
はて……
今回は全くのお手上げです、あぁテレンスとダイアン!…なるほど…
ダメですね、みなさんのベストを参考に学びたいと思います(涙)
The Greatest !!/Count Basie Plays, Joe Williams sings standards(Verve)
やはりジョーはオシャレでセクシーで楽しくて最高にスウィングしてます!
A Portrait of Billie Holiday(columbia)
この時期のレディ・ディは素晴らしいですね!この噛みしめるような歌いまわし…凄い…歌の原始の力…美しくならない力強い美しさ…
Singing Songs Evryone Knows/Lorez Alexandria(King)
なるほど、これで演ってましたか…ロレスはいつでも大好きです…いいジャケですね
次点に
Making Eyes at Mindy/Mindy Carson(Jasmine)
貰い物の再発…全く私の感覚には無いのですが、なんかこのあたり演ってんでないかい(笑)みたいな感じで発見…あ、サリナのCDにも(笑)
という事で曲に思い入れができないままの聞けた範囲での選択なのでお題曲ベストとは言えませんが、上記の順位は厳密なものです
う~ん、悔しい(笑)
ジミー・マクヒューというと、
テレンス・ブランチャードのLet's Get Lostを思い出します。
I Can't Believe That You're In Love With Meを歌っていたのはダイアン・リーブスだったかな。
帰宅して、遊びに来たら難問だった。(笑)
I Can't Believe That You're In Love With Me ・・・殆どアルバムが浮かんできません。
ほぼ白旗状態です。(笑)
思いつくのは、Billie Holidayだけです。
これは、間違いなく名唱。
一枚だけ挙げて、退散します。(汗)
マクヒューはチャーミングでいいですね。それに節回しにワンポイントがありますので印象が強いほうです。
一言キーワードは言い得て妙ですね。マクヒューの「真心」もいいなぁ。私なら「純粋」かなぁ。庶民的でもあります。マクヒューではドント・ブレイム・ミーもありましたね。
一言キーワードから記事の一つや二つ書けそうです。今週は大量のネタの提供ありがとうございました。(笑)
Vernon Duke → 恋の達人
S.Romberg → 耽美的
それほど有名曲が多いわけでもないジミー・マクヒューなのに、
「捧ぐる~」とサニー・サイドは確か既出ですから、
これで3曲目ですね、お題に上がるのは。
よほどお好きなんでしょうか?
そのうち、Exactly Like You も出てくるのかな?
それはともかく、僕は最近ツイッターで
メロディメーカーをネタにして呟いてます。
その際、Composer に一言キーワードを付けているのです。
例えば、
R.Rodgers → 軽妙洒脱
H.Arlen → ユーモア
I.Berlin → Love
Cole Porter→ カッコ良すぎ
G.Gershwin → スタイリッシュ
W.Donaldson → 能天気
V.Young → ドラマチック
J.V.Heusen → 究極の優しさ
V.youmans → 夢見心地
J.McHugh のキーワードは、迷いましたが、
「真心」としました。
お題の曲のヴォーカルの手持ちは、今のところ
エントリーのアルバムの他、ロレツ、キーリー、
ソマーズぐらいですね。
あと、ロージーの50年代のTV音源集に収録が
ありました。これも、なかなか良かったです。
紹介したアルバムは、EMIの999円シリーズで出ているものです。国内初CD化されたもので、レコードでは滅多に見ないアルバムです。
今週はマクヒュー、ガスキルのラヴソング「恋のため息」のお気に入りをヴォーカルでお寄せください。インストは機を改めて話題にします。
管理人 I Can't Believe That You're In Love With Me Best 3
Billie Holiday (Columbia Session 1938)
Lorez Alexandria / Singing Songs Everyone Knows (King)
Helen O'connell / Here's Helen (RCA)
手持ちが少ないため統一性のないベストですが、他にシナトラ、ジューン・クリスティ、ヘレン・フォレスト、ダイナ・ショウ、キーリー・スミス等々、名唱があります。
今週も皆様のコメントをお待ちしております。