6年程前に小さな雑貨屋さんの店舗設計の依頼を受け、その時のクライアント姉妹さんの妹さんから今年の
春頃に相談を受ける土花亭事務所。
店舗のプロジェクトが無事に終わった時に、クライアントである妹さんからは「私は持ち家が無いので将来、
家を建てたりする時には是非相談にのって下さい」と、ありがたいお言葉を頂いていた経緯がある。
相談の内容は「祖父が住んでいた古い家(築70数年)を引き継ぎたいと思ってますが直せますか?
リフォームをすることは可能か診て頂けませんか?」との内容。
早速、調査に入ると屋根瓦の不具合に依る雨漏れ他、色々と問題点が出て来る。このような事は古い建物では
当たり前といえば当たり前。先ずはリフォーム工事+修理費にそれなりのコストが掛かる事を伝え、何度も何度も
打ち合わせを重ねた上、それでも「御祖父ちゃんの家を引き継ぎたい」と言うクライアントさんの考えに賛同し
限られた予算で出来る最大限の範囲を設計し、施工まで受けることになった土花亭事務所。
協力業者の助けを受け約50日ほどで無事、引き渡しをしたのが夏前の6月末のこと。
それから、お家の事情で引っ越しが少し遅れたりで少し前に「無事に引っ越しも終わり住むようになりました」
「未だ、一部片付けも残っていて生活感出まくりですが、遊びがてらに立ち寄って下さい」との連絡を受ける。
そして、手土産を持って引き渡しからひと月チョイぶりに訪れることに。
今時の収納だらけの奇麗なシステムキッチンとは相反する空間のキッチン。。。と言うか「台所」。
流し台前もツルっとした無機質のキッチンパネル等ではなく、昔ながらの磁器タイルを張っている。
洗面も学校や医療機関で使われる「実験シンク」を使用。壁も同じく磁器タイル。
クライアントの好みと合わせながらの設計・施工で、それなりの苦労はあったけど、実は土花亭事務所の好みにも
相通ずるところもあり、以前から「簡単に解体などせず、残せるものは残しましょう直しましょう」の主旨に
沿ったプロジェクトの良い見本となりましたかねぃ。。。
因みにクライアント(姉妹)が営む店舗は→mikke(@mikke.kurashi) • Instagram
コチラも土花亭事務所の設計・施工となります。
ducakichi・Instagram
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