九州佛立宗のもとを開かれたのは宮川日厚上人です。
もと清風寺で学徒のご奉公をされていた宮川日厚上人は、第三世講有・日随上人の御弟子として得度。以来、あちらこちらでご弘通ご奉公を展開され、西宮廣宣寺、岡山妙現寺、そして、ついに九州、四国の各地で今日の佛立寺院のもととなるご奉公をされたのでした。
私の父で遠妙寺の中興・日玄上人は伊達日彰上人を師匠として大正15年(1926年)、出家得度しました。しかし、その得度を勧められたのは宮川日厚上人ですから得度親であり、また、後年、実際に小倉不軽寺で日厚上人に親しくお仕えし,そのご教導を受けました。
まだ日玄上人が中学生だった頃、叔父(今井鍵太郎)が保険会社の役員で博多にいた関係で、毎年、夏休みに九州まで旅行。その折、御講席が叔父宅で開かれ、宮川日厚上人にお目にかかりました。
そのとき、両親を幼少にして失っていて、東京の親戚宅に引き取られていた日玄上人の身の上を心配されて、日厚上人が「親がいないのなら、一番の孝養は出家得度して教務となり人のためにご奉公することだ」と諭されたとのことです。
大変がんこで人の言うことを聞かない日玄上人も中学生の時は非常に素直だったんですね。その言葉を聞いて以来、真剣に得度を考えるようになり、上人にお会いして何年目かに、ついに決意しました。
「東京の雑司ヶ谷にいるなら、近くの大塚・遠妙寺に伊達日彰上人がおられる。早速紹介するので入寺しなさい」といわれ、遠妙寺にまず、入り、お寺から当時の早稲田中学に通うこととなりました。そして、十九歳の時、得度をしたのです。
もし、宮川日厚上人の勧めがなかったら、父、日玄上人の遠妙寺での得度もなく、したがって、私の母、久江との出合いもありませんでした。つまり、私という人間も生まれてくることにはなりませんでした。
でも、「得度しなさい」と声をかけて、「得度します」というのはすごいですね。
いくら相手が中学生でも、ハイと言わせるのには相当の迫力がなければ無理。
要するに、日厚上人という方は、カリスマ性があってというより、カリスマそのものだったんだと思います。
このご信心をさせていただけば、必ず、御利益を頂く。
この言葉を正面から相手に言うには、勇気が要ります。しかし、現証ご利益を体験すれば、いおうと思わなくても言わずにいられなくなります。
日厚上人伝を読むと、昔のご信者が日厚上人のお助行を受けて、足が立たなかった人が歩けるようになった、死にそうな病人が見事に回復という類の話が沢山出ています。
信念の差だよね。爪の垢を煎じて飲みましょう。明日は祥月ご命日。
もと清風寺で学徒のご奉公をされていた宮川日厚上人は、第三世講有・日随上人の御弟子として得度。以来、あちらこちらでご弘通ご奉公を展開され、西宮廣宣寺、岡山妙現寺、そして、ついに九州、四国の各地で今日の佛立寺院のもととなるご奉公をされたのでした。
私の父で遠妙寺の中興・日玄上人は伊達日彰上人を師匠として大正15年(1926年)、出家得度しました。しかし、その得度を勧められたのは宮川日厚上人ですから得度親であり、また、後年、実際に小倉不軽寺で日厚上人に親しくお仕えし,そのご教導を受けました。
まだ日玄上人が中学生だった頃、叔父(今井鍵太郎)が保険会社の役員で博多にいた関係で、毎年、夏休みに九州まで旅行。その折、御講席が叔父宅で開かれ、宮川日厚上人にお目にかかりました。
そのとき、両親を幼少にして失っていて、東京の親戚宅に引き取られていた日玄上人の身の上を心配されて、日厚上人が「親がいないのなら、一番の孝養は出家得度して教務となり人のためにご奉公することだ」と諭されたとのことです。
大変がんこで人の言うことを聞かない日玄上人も中学生の時は非常に素直だったんですね。その言葉を聞いて以来、真剣に得度を考えるようになり、上人にお会いして何年目かに、ついに決意しました。
「東京の雑司ヶ谷にいるなら、近くの大塚・遠妙寺に伊達日彰上人がおられる。早速紹介するので入寺しなさい」といわれ、遠妙寺にまず、入り、お寺から当時の早稲田中学に通うこととなりました。そして、十九歳の時、得度をしたのです。
もし、宮川日厚上人の勧めがなかったら、父、日玄上人の遠妙寺での得度もなく、したがって、私の母、久江との出合いもありませんでした。つまり、私という人間も生まれてくることにはなりませんでした。
でも、「得度しなさい」と声をかけて、「得度します」というのはすごいですね。
いくら相手が中学生でも、ハイと言わせるのには相当の迫力がなければ無理。
要するに、日厚上人という方は、カリスマ性があってというより、カリスマそのものだったんだと思います。
このご信心をさせていただけば、必ず、御利益を頂く。
この言葉を正面から相手に言うには、勇気が要ります。しかし、現証ご利益を体験すれば、いおうと思わなくても言わずにいられなくなります。
日厚上人伝を読むと、昔のご信者が日厚上人のお助行を受けて、足が立たなかった人が歩けるようになった、死にそうな病人が見事に回復という類の話が沢山出ています。
信念の差だよね。爪の垢を煎じて飲みましょう。明日は祥月ご命日。