師走もあとわずか

2007年12月30日 | Weblog
12月を「しはす」とふつう、言いますが、そうでなく「し果つ」つまり「なしとげた」というのが本当だという説があります。
しかし、一般には師走と書き、師すなわちお坊さんが走るほど忙しいというのが12月だという方が多数派。まぁ、それが定説ですが、それだとふだん、お坊さんは暇なような感じです。
私たち佛立宗の教務、いわゆる坊さんには、ちょっとこれはあてはまりません。ふだんから忙しいのです。
年末は皆さんが超多忙になりますので、私たちは遠慮して「御講」(家庭での法会)を行いません。ですからお正月の支度として、本堂内のお供え物、お花、飾り付け、お塔婆の整理、礼儀としてわがお寺の歴代住職や亡くなったお坊さんの墓地の回向に出かけたりしますが、まあ、ふだんよりは年末の方がゆったりする時間があります。
もちろん暇というわけではありませんが、「忙中、閑あり」などという言葉も出てくる位の余裕があるかなぁというところです。
もっとも昨年は年末に続けて葬儀が何件かあり、大変だったことを覚えています。
どうか、年末と年始に葬儀などありませんように。
ただし、何か困ったこと、緊急事態には年末年始も24時間態勢で遠妙寺は対応しますので。さて、来年も頑張りますので、よろしく。
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くんげ子ども会のお楽しみ会

2007年12月25日 | Weblog
毎年、12月の天皇誕生日の頃、お寺では子どものために「お楽しみ会」を開催しています。
これは、まあ、子どもの忘年会というか、仏教にはクリスマスは当然、ないので、それに替わる行事です。
クリスマスはキリスト教徒の行事なのに、日本人は「お祈り」はせずに、その「美味しいとこ?」だけを取って、何と楽しんでしまっているんですね。
そして、お正月には初詣に行き、お彼岸にはお寺かお墓、結婚式は教会、葬儀はお寺、地鎮式などは神社に頼むというような節度のなさ。
日本的といえば、日本的で、深いところの論議や詮索は抜きにして、何でも便利に宗教を使い分けしているのですから、世界でも珍しい宗教はしご国民。
わが宗祖の日蓮聖人は、そのような節操のなさを嫌われ、純粋な信仰を勧められたましたし、大々的な宗門改革をされ佛立講を開かれた開導日扇聖人も純粋性を何より重んじられました。
まあ、いろいろな理由で、この忙しい年末に「くんげお楽しみ会」が開かれますが、子どもたちは無邪気そのもので楽しんでいました・
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祝賀会

2007年12月18日 | Weblog
今年は私たちの遠妙寺が創立されて90周年だったので、とにかく一年中、超忙しかったのです。
三回の御会式はいずれも、力を込めてつとめ、そして勝手なんですけど身内の三組の結婚式。
とにかく、記念事業も全部できあがり、本堂の御本尊周りのさまざまな設備(法具、荘厳)ペットのお墓も、偉い方に入っていただくトイレもできました。
そこで、16日は寺内のご信者のため祝賀会を開催しました。
また、献身的に奉仕していただいた方などの表彰を行いました。
あとは、盛大にパーティー。盛り上がりました。
また、力を蓄えて、来年も頑張ります。と、皆さん、言っていたかどうかは分かりませんが。
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勝浦、鴨川

2007年12月13日 | Weblog
昨日は、千葉県勝浦市の佐藤宅までまいりました。
驚いたのは、東京豊島区のわが遠妙寺から勝浦まで、そんなに飛ばしていなかったのに2時間少しで着いてしまったことです。
法務をおえて、鴨川に泊まり、今日お昼頃に帰ってきましたが、これも二時間半で帰ってこれました。
道路をもう,つくるなと言われていますが、それこそ、すっかり新しくなった道路のおかげです。
一方では、無駄遣いであり自然環境を破壊している側面もあり、一方では便利になり運転上の安全性は増すという利点があります。大方は、総論として、もう道路は不要と思いますが、各論として、自分の走るところは快適に走れるようにしてほしいという虫の良い考えになりそうです。
なんでも、両面あるもんですね。
よく争っている人たちがいて、その片方の話を聞きますと「相手が悪い」といいます。そこで、じっと話を聞きますと、本当にそう思うようになります。
しかし、反対側の人の言い分を聞きますと、これもなるほどと思います。
片方だけ聞いて判断していたら、とんでもない結果になってしまいます。
真相は闇となり分かりませんが、片方の話だけを聞いて鵜呑みにしたらいけないということだけは確かです。聖徳太子が豊聡耳皇子(とよさとみこ)とかいう別名で、いっぺんに何人かのいうことを聞き分けたと言われていますが、これはひょっとして、大勢の人から偏りがないように言い分を聞いて公平な判断をしたおいうことかもしれませんね。
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青年会総会

2007年12月10日 | Weblog
昨日は青年会総会がありました。
年に一度、大勢の青年会会員が集まり、その年の行事の報告と決算を発表し、会員の承認を得、さらに翌年の予算を審議し、行事計画を発表して賛同を得るというものです。
その青年会総会のあとで、御講(祈りと法話)があり、それが終了すると第二部がが始まり、会館に場所を移してお菓子を頂いたりティータイムです。今年は照明などに趣向を凝らし、チョットしたクラブ風。アルコールはありませんが、それなりの雰囲気です。その中で、青年会員の桃子さんの体験談を聞かせてもらったり、来年度の役務ご奉公者や新会員の紹介、オーバー30歳となった卒業会員に対する花束贈呈など。午後6時過ぎに終わりました。
6,7年前まではそのあと、食事など二次会に私も誘われましたが、今はもう、会員の人と親子以上の年の差となり、おとなしく本堂で夕方の御看経(おつとめ)。
もう数えるほどで、何年かで還暦だからね。でも少し寂しい。
(写真提供=ゆりさん)
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12月8日

2007年12月09日 | Weblog
12月8日はお釈迦様が悟りを開かれた日だと言われています。
それでは、悟りを開くとはどういうことなのでしょうか。
瞑想にふけって、この世と縁を絶ち、ふわふわしていることなのでしょうか。
やはり、いま、困っている人があれば瞑想するのをやめて、その人たちを助けようともがき、祈り、手をさしのべようとお釈迦様はされたと思いますね。

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宗制改正

2007年12月05日 | Weblog
いま、私は宗制改正の準備委員としてご奉公させていただいています。
宗制とは、宗門の法律で、宗綱、宗法、宗令の三つに大別されます。
宗綱はいわば憲法、宗法は六法のような法律、宗令はもう少し詳しい規則のようなものです。国にも宗教法人法がありますが、これは国家の中における宗教団体として守るべき法律で、一つ一つの宗教団体が社会の正義に反しないように規制するものです。それでも、宗教法人の名を借りて税金を逃れるような組織がはびこっていますから、困ったものです。
これに対して宗制は、わが宗門の自治と健全な運営を目的とする内部のきまりです。内部のきまりといっても、文科省に届け出て、その認可を得るということになっています。お寺の規則にしても、都道府県の所轄の部署に届けでなくてはなりません。
このたびの宗制改正は25年ぶりのもので、時代が変化しているのに対応させようというものです。以前の改正で、ご信者の年齢別、男女によって分けて組織されている教養各会の全国組織が廃止されました。私は当時は宗務本庁の教養部青少年課長という役を頂いてご奉公させていただいていました。その現場の人間には寝耳に水の話で、頭越しにすべてが決まってしまい、憤慨したものです。案の定、教養各会はその後、下火になりました。取り返しがつくこととつかないことがありますね。
このたびの宗制改正は、やはりご信者さん、教務さんの意見を聞いて、実施すべきではないかと思っています。何か、お考えがあったら投稿ください。
今日は柄になく、超マジメモードで書いてしまいました。
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ブラジルのおみやげ

2007年12月04日 | Weblog
11月4日、ブラジル本門佛立宗の祖、茨木日水上人の37回忌がブラジルのリンス大宣寺で行われ、宗門から佐藤宗務総長、そして松本海外部長が渡伯し法要に出られました。
茨木日水上人は師匠、第四世講有日教上人の命により、二十代でブラジルに最初の移民船、笠戸丸に乗船してブラジルに移民として渡られ苦労の末、ブラジルに上行所伝の御題目をお弘めになりました。いまや、ブラジルには11ヵ寺があり、現地で生まれたブラジル人教務がご奉公しています。
日水上人は最初は、農業をしながら一人一人の教化をされ、ついに1936年(昭和11年)にブラジル最初の寺院、大宣寺を建立されました。来年は移民100年でブラジルに天皇も渡られ、大フェスティバルが行われるようです。しかし、移民100年即、ブラジル開教100年にもなりますので、当宗の最高位、講有、小山日誠上人が渡伯され、大法要が営まれる予定です。
団参も募集されていますが、空きが少しはあるようです。私も都合がつけば22年ぶりに行きたいのですが・・・考えることにします。
ブラジルみやげをいただき22年前を思い起こしました。
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田口行弘さん

2007年12月03日 | Weblog
田口さんはこのたび、大阪芸術大学グループ主催の「世紀のダ・ヴィンチを探せ! 国際アートトリエンナーレ2007」に留学先のドイツから応募して見事「大賞」に輝きました。
おめでとうございます。
大阪本成寺の出身で、お母さんはお寺で事務等のご奉公をされていると伺いました。彼は非凡な才能の持ち主で、東京芸大に入りアーティストとしての道を着実に歩みました。
そして、上京後、遠妙寺に来られ青年会で活躍されました。文字通り、苦学をしつつ、青年会のご奉公にも励み、信心をも磨き上げていきました。
公園で水浴びをしてお風呂の代わりにしていた、その彼の借りていた下宿に泥棒が入り、なけなしのお金で買ったテレビまで持ち去られたこともありました。
でも、いつもまっすぐに御法を信じて数々のお計らいを頂きました。
今回の大賞の受賞も彼の実力なくしては、ありえないことですが、彼自身は「このような大賞が頂けたのも、僕の力だけではない。御法様はもとより、周囲の人、また、ご縁のあるお寺のお蔭」と謙虚に語っています。
すばらしい考え方ですね。彼の将来に栄光あれ!
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