もうだいぶ経ちましたが、東京駅が復元して、すっかり綺麗になりました。
ふだんは、さっと地下鉄丸ノ内線に乗り換えるだけで東京駅を外から見ることはありません。
でも、新しくなってしばらくして、一度だけ地下を通って地上にモグラのように這い上がり、東京駅を撮影しました。
昔の姿の方がずっと重厚でモダンで、絵になっていたんですね。
寺院建築もそうかもしれません。
遠妙寺は思い切って、昔のいかにもお寺らしい建物からビルになってしまったのですが、懐旧の情を感じます。
それはそれで、人を助ける菩薩行を一所懸命に展開しているお寺ですから、意義があると思います。
わが遠妙寺の先代、日玄上人も苦労されたところだと思います。
現代風の機能美を追究するか、古風な伝統的な建て方を選ぶか。
狭い土地を有効に活用するか、あるいは何倍もの経費をかけてまで古い物を保存すべきか。
古い物をそのまま利用するのはある意味で楽な所があるかも知れません。
そして、もがきながら新しい文化を築き上げていくのもやりがいがあるでしょう。
ただ、そこまで行くかどうかということです。
とにかく、東京駅は良くなりました。そのうち、ステーションホテルにでも泊まってやろうかな。