もう今日が寒修行参詣23日目ですから、あと一週間で終了です。
寒い中、私よりずっと高齢のご信者が、朝4時とか5時とか6時に家を出てお寺に向かって参詣されています。
まったく、頭が下がります。
このたびの寒修行中にも、いろいろな行事がお寺でありました。
9日は、成人式がありました。人数が少なかったのは残念でしたが、出席者に対する注目度は人数が少ない分、集中して忘れられない成人式になったのではないでしょうか?
代表として教務の小林彰隆師とご信者、松本君がお誓いの言葉を述べたり、プレゼントを頂いたり。
8年前には、二人とも小学生だったのに、すごく立派な一人前の教務、ご信者となっていることを再認識。人間の成長する力、吸収する力はすごいと実感しました。
また、23日は教養六会の合同の初御講。大勢の参詣者で盛り上がりました。
この日は、薫化会の子どもたちがお父さん、お母さんと賑やかに出席。楽しい一日を過ごしました。
この子どもたちが将来の遠妙寺や宗門を背負っていくんだなぁと思うと、なんだか嬉しくなりました。
何でも地道が一番。すでに50数年前、私が子どもだった頃。けっこうお寺の薫化会には大勢、子どもが集まりました。
もちろん、お父さん、お母さんが子どもの手を引っ張ってきたのですが、子どもに意見を聞くこともなく、子どもにとってご信心が一番と心から信じて連れてきました。
その薫化子ども会が一度、つぶれて再スタートしたのは35年くらい前でした。
先住、日玄上人が今は遠歓寺のご信者となった由美子さんに、「貴女はお子さんがいないけど、ご信心の親になるように」と言って「薫化育成会会長」に就任を依頼しました。
ご主人の木村榮治さんといっしょに、子どもをあちこちに連れて行く所から始まり、薫化会の催しがいつしか大きなお寺の活動の柱になりました。
その中から、今の小川彰孝師、河野彰勲、彰国兄弟が得度して遠妙寺の現在を支えています。
木村榮治さんはその後、事務局長のご奉公をされ、平成18年2月5日、寒修行参詣を終えて急逝されました。
あっという間の、苦しむことがない安らかな最期でした。誰からも好かれた良い方でした。
子どもの時をお寺の薫化会で過ごし、思春期から青春時代をお寺の青年会の仲間と過ごし、ご信心をさせていただいた経験は、きっと人生の上に大きな潤いをもたらします。
成人を迎えた彰隆師も、松本君も藤巻君も、下石さんも、その他の人も20年の間、お寺を心の拠り所としてきたと思いますが、これからも彼らの社会での活躍と佛立宗の発展に寄与する菩薩行に励んでもらいたいと念願しています。