京都入り

2006年01月30日 | Weblog
昨日、今日はひょっとして今年初めての京都入りかもしれないと思いましたが、よく考えてみれば二度目でした。
地元の遠妙寺では連日、寒修行参詣で熱気にあおられて、少し疲れも出てきたところです。こうして京都に来て本山宥清寺の御宝前に座ると、落ち着きます。
私たち佛立宗のお寺は一ヶ寺として幕府や朝廷の寄進を受けて建立されたところはありません。したがって境内も狭く、何も宝物といってもありません。本山宥清寺が格護する日蓮聖人みずからが魂を入れ、開眼された御尊像や御直筆の御本尊、また、何ヵ寺かで所蔵する日蓮聖人、日隆聖人(室町時代)、日扇聖人(江戸~明治時代)の御本尊やお書きものはあります。が、たとえば狩野元信だの長谷川等伯の屏風や襖絵など、また、広い庭園などもありません。しかし、脈々と伝えられてきた信仰心、日蓮聖人から伝わってきた信心の魂が息づいています。拝観料という名目はなくなったものの、相変わらず御本尊を見せ物にしてお金を取るようなお寺がないことは佛立宗の誇りとも言えます。30日は教務さんの教育専門学校で授業があり、5時間の授業が終わった後、帰京しました。
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雪は憎いですか

2006年01月21日 | Weblog
寒さが東京でも今年は厳しく、とうとう今日は雪になりました。私は今日は大田区の宗正さんのお宅で御講(自宅での法会・・ほうえ)がありましたが、その途中から雨が雪に変わりました。雪になるときまって、東京では交通は大渋滞、けが人が続出します。商売は暇になるし、だから雪は東京では厄介なシロモノとされています。東京だけでなく、雪国では今年のような大雪だと敵のように思われています。屋根を押しつぶしたり、死者まで出ていますから、いつもよりずっと嫌がられています。でも雪はあらゆるものにお化粧をほどこし、銀色で厳ってくれ、あたりはロマンティックなムードに包まれます。でも、こんなことを言うと今の時代は不謹慎のような感じになっちゃいますよね。雪を俳句に詠んだり、和歌にしたら殺されそうな感じですね。少し、寂しい気分です。
日蓮聖人も佐渡島では雪に埋もれたお堂で厳寒の中、過ごされたと聞いています。雪や寒さに負けないで、寒修行参詣にあと半月、頑張りましょう。
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御正当法要その2

2006年01月12日 | Weblog
ちなみに佛立宗を開かれた開導の師、日扇聖人は1817年に京都で誕生され、数えて32歳で出家得度、その9年後にご開講、1890年に74歳で亡くなられました。
日扇聖人がめざされたのは、死者のための葬式仏教を、現実に生きている人のための仏教へと仏教維新を起こすことでした。そして実際に、1857年のご開講以来、京都を中心に仏教維新は起こされ、大勢の人が現証利益(げんしょうりやく)によって救われたのです。真正な御本尊に向かい、本門八品所顕上行所伝本因下種(ほんもんはっぽんしょけん・じょうぎょうしょでん・ほんにんげしゅ)の南無妙法蓮華経・南無妙法蓮華経と御題目を唱えるというのが、もともと日蓮聖人の教えでした。それが、知らない間に、ワケが解らないまま御経を唱え、御題目は唱えない。困っている人を見ても助けない坊さん。それを、もとのあるべき姿に戻されたのが日扇聖人です。(写真は御正当法要のときの祭壇です)
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開講150年御正当法要

2006年01月12日 | Weblog
今日は最高の盛り上がり。日扇聖人が法華宗を改革していまの佛立宗のもとを開かれたのが1857年1月12日。この日を開講記念日といい、今年でちょうど150年。
そこで、今日は全世界の佛立宗の寺院、それぞれで開講150年御正当法要をつとめました。
わが遠妙寺でも、朝6時20分から8時50分頃まで、途中で入れ替え、二部制でつとめました。昼は10時半から12時過ぎまで、夜は18時30分から20時過ぎまで。あわせて私は4回、御法門(説法)をさせていただき、充実した一日でした。また、朝の部と昼の部の間、昼の部と夜の部の間も、一分の中断もなく一日中、御題目の口唱が続けられました。お蔭で平日ながら350名の参詣者があり、有難いの一語に尽きます。また、遠妙寺では開講150年を奉賛して、少しでもこの教えによって人々が心身共に救われるよう、2002年12月に奉安教化100戸を誓願しました。これが夜の部で100戸目の言上ができ、万々歳です。今日はさすがに全身疲労で良く眠れそう。
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新年です、いぬ年です。

2006年01月01日 | Weblog
あけましておめでとうございます。本年もよろしく。
今年は去年の何倍もいい年で、去年より災害は何千分の一になってほしいものです。いやな事件がたくさんありましたが、もうこりごりです。
 モラルハザードという言葉の意味は保険に関係する業界用語だそうで、道徳が崩れ去ったとか、倫理崩壊とか欠如というのは誤用だそうですが、むしろこちらの意味で皆使っているようです。
まあ、日本語で言えば良いんですよね、倫理崩壊の最たるものは構造計算書偽装事件ですが、このお正月、被害者の方々はどうなさっているんでしょう。本当に気の毒です。
今年は戌年ということで、わが家のさくらもチワワ(ロングコートとかいって昔のチワワと少し感じが違います)一応はイヌです。でも、このイヌの方が忠実で人間みたいで、人間の方が犬や動物に見えてくる感じです。イヌのように元気に、たくさんの子供ができるようにという願いが戌年ができたもとなんでしょうか。あやかりたいものです。
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