テキサスからのメール アダムズさんの奇跡的回復

2011年07月20日 | Weblog

先日、テキサス在住のチズコ・アダムズさんからメールが来て驚きました。

つい、この間、遠妙寺のWEBSITEにアダムズさんの名前で、パスワードの問い合わせがありました。

もう、かなりパソコンをやり始めるには、高齢ですから、息子さんお二人のどちらか、あるいは娘さんがそのメールを出されたものと思っていました。

返事が返ってくるかどうか分かりませんでしたが、そのメールに4ヶ月前に手紙を頂いたのに、返事を出していないことに謝罪しました。

また、そのときに送ろうとしたカーディガンがもうlきせつはずれになってしまったこと。夏用の何かお見舞いを添えて送りますなどと書きました。

ところが、返信が来て、驚いたことにアダムズさんがご自分のお孫さんに、彼女のパソコンを日本語を使える環境にしてもらい日本語でメールをくれたのです。

唖然としました。

去年は、動くことも出来ない、寝返りも出来ないという状態で、長男のJamesさんが、私に御宝前に日本でもご祈願をしていただきたい、それが母の望みだと言ってこられました。それから毎朝、私はご祈願をさせていただきました。

その頃は、自分の足で起ち上がって歩くなど、とうてい出来ないと、みな思っていました。

ところが4ヶ月前の手紙では、かなり、良くなったという知らせ。そして、今回は補助歩行器や車いすも使っているが、車の乗り降りも自分で出来、もう、レストランに行ったり、生活を楽しんでいると書いてありました。

そして、日本の信心の友、光子さんがケガをして入院していることについて心配されていました。

アダムズさん夫婦は日本で結婚、50数年前にアメリカにわたり、幸せに暮らしておられました。1986年5月、私の住職継承式には、たまたま夫婦で来日されていました。

ご主人のエルバートさんが亡くなった後、日本に来られてご回向させていただきました。

また、長男Jamesさんが則子さんと結婚式をあげられたのは遠妙寺の御宝前で、私が導師をつとめ、英語(のつもり)で御祝いと訓辞を述べました。

私たち夫婦と光子さん、姉と睦子さんがテキサスのオースティン(現地ではオーストンと発音)にご主人のご回向をかねて御講に伺ったのは、もう9年前の4月。

9.11テロの半年後で、靴の底まで飛行場でチェックされました。

いろんな想い出がたくさんあります。

でも、良かったなぁ。良くなられて。

「一すぢに  たもつみのりの  まこと故  世に何事か  かなはざるらむ」

と開導日扇聖人が御教歌をよまれていますが、その通りのご信心をされてきました。

テキサス・オースティンに移って50数年経っていますが、その間、妙法御題目のご信心をたもち続け、ひたすら口唱に明け暮れています。

約束しましたので、必ず、手紙と荷物を送らなくてはいけません。でも、海外に荷物を送るのって何か、書類がややこしくて大儀な感じです。

何とかなりませんか、日本ゆうびん様。

(写真はオースティンの国際空港・・・すごくスケールが大きな空港でびっくりしました。 )

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なでしこJapanとコミュニケーション

2011年07月19日 | Weblog

なでしこJapanの優勝は今年でいちばんの明るいニュースです。

昔の日本人に比べれば、いまの日本人ははるかに体格が向上しました。でも、やはり、アメリカの代表チームに比べれば小さい。

それを跳ね返して優勝したことは素晴らしいの一語。

その要因はいろいろあるでしょう。小さいことを活かして小回りをきかせるという逆転の発想。沢選手という要となる選手がいたこと。練習量、練習のメニューetc・・・

でも、私は佐々木監督と選手とのコミュニケーション、選手同士のコミュニケーション能力がかったことが最高の勝因だと思います。

特に、宮間選手との「あうんの呼吸」でみごとにコーナーキックをゴールした沢選手。言葉をかけ合い、また、わずかな動作で次にやることを伝えるコミュニケーション能力の高さが、選手一人ひとりにあるから優勝までいったのだと思います。

「伝える力」という本を出した人がいますが、実践でコミュニケーション能力を磨いてきたのでしょう。

家族同士、社員同士、上司と社員。およそ人と人が集まる所にはコミュニケーションが必要です。

私たちのお寺でも、住職とその弟子の教務さん、教務さん同士、お参りされるご信者と教務、ご信者同士。みなコミュニケーションがよくないと、うまくいきません。

情報は一人で抱えているのでは何も伝わらず、コミュニケーションはできません。いまの政府の閣僚たちにサッカーをさせたいなぁ。

大事な本当の情報を最適な形で伝え、それを流通させないと社会はうまくいきません。

仏教で流通というと、「るつう」と読み、これは「弘通」(ぐづう)という言葉と同じで、人びとに幸福をもたらす「仏さまの教え」、「本当の教え」を流れ通わすという意味です。どんなに素晴らしい教えでも、自分一人で抱えずに、他の人に伝えなければ世の中の役に立ちません。

一人ひとりがコミュニケーション能力を高めて、お互いの心と心を通わせ、「教えのもっとも大事な核心」を伝えていかなくてはならないと思いました。

佐々木監督と沢選手とそのほかの全選手が心を一つにして、お互いがお互いを理解して、一つの目標に向かって突き進んだ結果。それがワールドカップの優勝。いろいろ考えさせられました。

 

 

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