日蓮聖人の御会式にあわせ90周年記念法要

2007年10月29日 | Weblog
有難いことに、28日の御会式は晴天のうちに盛大につとまりました。
また、大逆転のお計らいを頂きました。日曜日は雨模様との予報でしたから、台風が来なければ恐らく、晴れなかったでしょう。また、台風が少し遅れてやってきたら、暴風雨。
そんな状況の中、台風は早く過ぎ去り、28日はこの秋一番の快晴。
今回の御会式で取りあげられたのは、この10年の間、もっとも大きな逆転のお計らいを頂いてきた高田さん。
ベーチェット病という難病に九年前におかされ、病魔を信心の力、御題目口唱の力で乗り越えて、約10ヶ月のお寺にこもっての修行の後、自立。
派遣社員から始め、アルバイト採用、そしてその会社に正社員として就職、順調に出世。そして、お寺の青年会幹事長を経験し、その後、青年会で知り合った最愛の女性と結婚。そして女児出産。お寺の事務局のご奉公。積極的にお寺のお役に立ち、日蓮聖人はじめ先師や先輩に感謝しなくてはなりません。しかし、仕事とお寺のご奉公、奉仕の両立に困難を感じて、来期は事務局の部長を辞めたいという気持ちになりました。そのとたん、体調も崩してしまい、休務に。教務の河野彰国師にその気持ちの至らない点を改め、御宝前にお上げするよう指摘され、指導を受けました。そのとおり致しますと、不思議な現証で、忽ち健康回復、勤務に出られるようになりました。今は薬も最初の40分の一。副作用も出ず、絵に描いたような幸せな生活をされています。
9:30からの第二座はビデオ体験談として、11:30からの第三座は本人がナマの声で直接に皆さんに一部始終を話されました。
ある人によると、「劇的な御会式」だと感想を述べていました。とにかく、遠妙寺のご信者の体験談を皆で共有して、喜びと感動あふれる御会式でした。
(写真は本堂の準備に余念がない田原学さんとゆりさん)
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高祖会前日

2007年10月27日 | Weblog
何と、今日の天気予報を見ると台風二十号が発生して猛スピードで日本列島の南岸をかすめるようにして進んでくるとのこと。
ガーン!!
でも、お蔭で明日は台風一過の晴れだということです。
しかし、今日、大勢のお客さんをお迎えするのに、飛行機が着かなかったらどうしよう。暴風雨の中をきていただくのも気の毒なことです。
何とか、もっと速いスピードで遠くを通り過ぎてくれるようにと願いつつ、朝の勤行を終えました。
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不安

2007年10月25日 | Weblog
大丈夫かな。
今度の日曜日は、わが遠妙寺の御会式。
年に三回、大きな行事として御会式がつとまります。
今度はその中でも、一年の総決算となる御会式で、連日、祈願参詣を開催しています。
どうか、二十八日がよいお天気に恵まれて大勢の参詣者が無事に参詣できますよう、み仏に真剣にご祈願しています。
いままで、追い詰められて窮地に陥って、大逆転のお計らいを頂いたことが何度もあります。
今度も、そうなりますよう祈っています。
日蓮聖人は1271年9月12日、とらわれの身となって神奈川県、藤沢市に位置する龍口で首を切られそうになりました。
ところが、いざ斬首というときに、「まり」のようなものが飛んできて、大騒ぎになり、ついに死刑の執行ができませんでした。今もって、語り継がれている「龍口ご法難」における大逆転のお計いです。
実際、どのような状況であったかは日蓮聖人の御遺文によってしかうかがい知ることができませんが、当時の指揮を執っていた侍所所司・平左衛門尉頼綱(へいのさえもんのじょう・よりつな)といえば、今日の警察庁長官のようなもの。その命令が実行できない事態が起こったということは大変なことです。
今日は、いっそう力を入れて祈願口唱に精出すつもりです。
(写真は龍口刑場跡)

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ペット墓

2007年10月22日 | Weblog
ペットのお墓(慰霊搭)が完成しました。
これは、遠妙寺創立90周年記念のご奉公の一環として計画されたものです。
ようやく、9月の秋期彼岸会の直前に完成し、開眼(かいげん)法要を営みました。
ずいぶん立派にできたので、中には「私も入りたい」という人があるくらいです。
最近は、ペットを家族同様というより、まさに家族として考え、一緒に暮らしている方が多いようです。その大事なペットが死んでしまったときの哀しみは、最愛の人を失った場合と少しも変わりません。
手厚く葬りたいと思い、ペット専門の葬儀社に頼みますと、特製の棺を用意して火葬してくれるようです。
そして、死後は少しでも苦しみがなくなり、楽になって良いところに行ってほしいと飼い主は思うものです。それには何といっても御題目で御回向してあげるのが一番です。
でも、今まではわが遠妙寺にはペットを埋葬するところがなかったので、心ならずも当宗のお寺以外で埋葬できる所に頼っていく人があったようです。しかし、わが宗門にも例外的に、鎌倉・顕証寺に納骨堂があったので、遠妙寺の方でお願いした人がありました。本当に助かりました。心からお礼申し上げます。
しかし、これで、近隣の人々や、ペットの埋葬で困っている人にも、「どうぞ遠妙寺のペット慰霊塔に入れてください」と話をしてあげることもできます。
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秋の夜長

2007年10月19日 | Weblog
秋の夜長というけれど、今や、秋だからといって夜が長く感じられる環境ではありません。一年中、夜中まで明るい東京ですから、いつも夜長といえば夜長。夜がないといえば夜がありません。それに虫の音が聞こえるわけでもありませんし・・。
ただ、どうも、寝付きが悪い日があり、そんな時に夜長を感じるというわけです。
でも、不思議ですよね。六本木は昼間よりも夜中が明るくって、車も渋滞しているというし。ミッドタウンなどという名所ができたからなおさらです。
養老孟史先生は都市は脳が作り上げた社会で、意識化社会、脳化社会とよんでいますが、東京のような巨大な都市は何か恐ろしさを秘めています。ミッドタウンのリッツ・カールトン・ホテルの最上階から眺める景色は素晴らしい。しかし、安らぎを覚えるものではありません。どうも、人間自身が脳に対して、都市に対して無意識のうちに反発しているのではないかと感じます。
やはり、お寺の本堂に坐して唱題するときの安らぎにまさるものはないのかもしれません。
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バイオリン・・・・ラベンダーの咲く庭で

2007年10月18日 | Weblog
先日、テレビで「ラベンダーの咲く庭で」という作品を見ました。
昔の映画かと思っていましたら、三年前の作品ということで驚きました。
あらすじは省略しますが、イギリスの田舎の海岸にポーランド人の青年が漂着して、老姉妹が助けて手当をして少し変わった生活をするところから始まります。
何か、この映画によって訴えたいことがあるのかもしれませんが、私はそんなことより、青年アンドレア(ダニエル・ブリュール)が弾くバイオリンの音に聞き惚れました。
ジョシュア・ベルというバイオリニストが弾いているとのことですが、もう、この生涯では無理かも知れませんが、もし生まれ変わったなら、やはり菩薩行の修行をさせてもらうこととともに、3歳からバイオリンを習ってみたいと真剣に思いました。こんなことって初めてです。いつも、音楽を聴いていて、いいなと思いますが、自分がやってみたいという気持ちです。でも指を見れば、太くて短い指。
耳は難聴気味というより、大声で怒鳴ってもらってちょうどいいくらい。
これでは、もう無理ですから、来世を期することにします。
年齢が定年の年に近づくにしたがって、やりたいことが増えるのは困るなぁ。
それどころでは実際、ありません。秋の御会式が迫っています。
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コミュニケーション力

2007年10月15日 | Weblog
人間と人間はコミュニケーションをとらなくてはやっていけません。
ところが、いまの世の中で欠けているのがこのコミュニケーションです。
顔を合わせたら、どちらからともなく挨拶したり、会釈したり、別れるときに「さようなら」を言ったり。
孤独を愛する人でさえ、本当に誰とも接触することなく、誰からも声をかけられることもなく、無視されていたら寂しいと思うのではないでしょうか。
犯罪が多発するにつけ、非道な犯罪を起こす人のことを考えると、何か人とコミュニケーションをとることができなくて淋しいので、特に目立つようなことをしてしまうのではないかと思います。
学校でも、職場でも、家庭でも温かさに包まれていたら、ひどいことをするようなことはないのではと思います。
みんなが楽しく、初めての人でもうち解けることができるようなお寺でありたいと念願しています。
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ついに結婚 彰国師、穂美(えみ)さん、おめでとう

2007年10月09日 | Weblog
きのうは最高に盛り上がりました。
私の弟子、河野彰国師と小林穂美さんが結婚したのです。
遠妙寺で11時に挙式。もちろん御宝前(仏前)結婚です。
仏前での結婚というと、引く人がありますが、一度その結婚式に参列したり見学した人は厳粛さに心打たれたといっています。
媒酌人は福岡・本法寺(ほんぽうじ)住職の向井淳報(じゅんぽう)化主、英子夫妻です。実は媒酌人夫婦の結婚式司会をかつて私はつとめました。(二回も)
午後2時から、新橋の第一ホテル東京で披露宴。
全国から二人を祝福する人たちが集まって約3時間弱。盛大に素晴らしい披露宴が執り行われました。優秀な青年教務の方々も大勢集まり、将来の佛立宗も安心だと思いました。
穂美さんは福岡西病院に勤める看護師でした。激務の間を縫うようにしてお寺にもよく参詣し、青年会のご奉公もしていました。二人の中を取り持ったのは西村清信師。福岡・本法寺の青年会の指導をされていました。急速に二人は仲良くなり、このたび、結婚となりました。
一年半前には当分、結婚しそうにないなぁと思っていた彰国師が、急にニコニコして結婚したい人がいるという話を持ってきたのは一年前でした。
遠い九州、福岡にいる穂美さんがご両親と別れて、東京の見知らぬお寺に入ってくるには愛と勇気がなければできません。
披露宴のフィナーレで穂美さんが両親への感謝を、本当に心を込めて涙を流して述べているのを聞き、感動しました。また、「彰国師と出会えてよかった」と言っているのを聞いて胸打たれました。
本当に、結ばれるべき人と人は、既に決まっている。これが縁というものだなぁと実感しました。
おめでとう。
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叙任式

2007年10月06日 | Weblog
本山で叙任式があり、今年、権僧正、上座講師に昇進する方たちが集まりました。私は責任者として、この式典の準備と執行をしなくてはなりません。
予定より遅れて前日から京都入り、打ち合わせをしました。
今回、同時期に佛立宗の僧侶養成期間である佛立教育専門学校において学んだ相川薫哲師、また、深澤泉奥師などが昇進しました。
残念なのは、大分松薫寺の住職、稲尾正修師が権僧正叙任式の直前、9月12日に亡くなったことです。本山には遺族が遺影を抱いて参詣、代理の小佐井薫基師が辞令を拝受しました。
写真は前日、相川家の息子3人が集まったところで、私は偶然、会うことになりました。良孝、良尚、良寿という僧名で、仲良くみな、仏門に入り行学に精進しています。
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