まなぶ

2007年08月30日 | Weblog
このたび、遠妙寺にひとり、教務見習いの人が入寺しました。
28日の朝からさっそく本堂、内陣での清掃やお給仕、その他、もろもろの事を文字通り、見習い修行中です。
その名は田原学(まなぶ)。何を隠そう、私の次女の連れ合いです。
次女や私たち夫婦が勧めたわけではなく、本人がいつしか懐くようになった希望で、みずから志願してお寺に入ってきました。いつかは出家得度して、人を助ける菩薩行のご奉公をしたいというのです。
以前にも、少し、そういう希望を持っていると聞いたことがありましたが、途中で志望が変わるのではと思っていました。デザイン関係の大学院を出て、その関係のそこそこの企業に勤めていて、それなりの技術も持っているのですが、決心が固いようです。
今は、またスタート地点に立って、もっぱら「まなぶ」毎日です。
(写真は入寺の直前、髪の毛をわずかに残しているとき)
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ハワイの思い出

2007年08月28日 | Weblog
もう35年も前、遠妙寺の先代、日玄上人がまだまだ元気で本門佛立宗・宗務総長のご奉公をさせていただいていました。
その頃、遠妙寺出身の梅子・パーカーさんがハワイにおられ、その他に何軒かご信者がおられました。機が熟して、パーカーさんのお宅をハワイにおける道場(仮親会場)として提供してもらい、ハワイに少しでもこのありがたいご信心が弘まるようにと開堂式が行われました。
私は当時は大学生でしたが、その開堂式に随行させていただきました。第三世講有・日随上人がお書きになった御本尊は日玄上人が御有志して、日本からお供をいたしました。
全国から団参者が7~80名はお参りしたと記憶しています。
今はもう、梅子・パーカーさんは故人となられ、主立った人たちも亡くなってしまったようです。梅子さんの息子さん(ジェフ)と娘さん(ジョーエン)はサンフランシスコ郊外に住んでおられ、私の次女が大学生の頃、ジョーエンさんのお宅にホームステイさせてもらいました。
ハワイは、あのとき以来、行っていないけど、先日、ハワイの写真をもらいました。海だけは碧く、変わっていないなぁ。
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青年会御講

2007年08月25日 | Weblog
今日は久しぶりの青年会御講。懐かしささえ感じました。
先月28日の青年の座をふりかえって、小林幹事長が涙をにじませて、幹事長のご奉公をさせていただき本当に良かった、御宝前様は必ず見守ってくださり、一生懸命頑張ればご利益をくださいますと挨拶をしていました。女性ですが、すごいがんばりを見せて祈願参詣にはげみ、青年の座は目標を上回る参詣がありました。
私のお話、御法門の前の体験談は前幹事長の中坪君。
去年の転職をめぐるハラハラドキドキのご利益談でした。やはり幹事長のご奉公が良い結果を生み、ご奉公させていただいて良かったということ。
御法門は私の出番。
していけば でけていくもの でけぬとて やめたらやめた だけのびんぼう
という御教歌を頂きました。途中でさじを投げたらだめということ。
御講の終了後は、皆で楽しくご供養。
いやいや良かった。というのは、私のハッピーバースデイのお祝い付きだったもん。いやー感謝しています。申し訳ない。サンキュー皆さん!
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映画

2007年08月24日 | Weblog
最近は映画館であまり映画を見る機会がありません。
映画は好きなのですが、時間と手間をかけられない現状。ところが、この間、泊まったホテルは、自分で意識してそういう内容で予約したのではありませんが、どういうわけか専用ビデオルームがあり映画が見放題なのです。せっかく休息を取ろうとおもっていたのに思わず、「グリム兄弟」というのと「イルマーレ」(2006年・アメリカ)などという映画、その他を続けて見てしまい、夜中の一時過ぎになってしまいました。
グリム兄弟はまあ、面白い娯楽映画ですが、イルマーレは最後まで見入りました。
アメリカでは「ザ・レイクハウス」という題名のようですが、もともと韓国映画のリメーク版だそうです。もとの名前が「イルマーレ」だというわけ。
静かな湖のほとり、水の上に建てられたガラス張りの家が舞台。
この家に住んでいた女医のケイトがシカゴに転勤のために引っ越し。その後に住むようになった建築家のアレックスは郵便受けの中に遺されたメッセージをみて返事を出す。そこから、ややこしい話が始まります。この先、書くと長くなるので、はしょりますが、どういうわけか実は2人は住む時代が2年違い、日付が違っているのに郵便受けを通じてリアルタイムでやりとりできる。でも会えない。
タイムトンネルのような映画ですが、一気に何百年も飛ぶのではなく、時間のずれが問題なのです。タイムマシンという装置があれば、問題がないのですが、それがない。わずかな時間が違う世界に住んでいる同士で気持ちが行き交い、会いたくてたまらないのに会えない二人という設定。他の人たちは両方の世界にいるのに、当人同士は分身がない。何かおかしな話ですが、映画だから、まぁいいかッ。
日にちを合わせて(片方は2年以上あと)約束して同じ場所で落ち合おうとするのですが、会えない。それもそのはず、いつまで経っても会えないのは彼氏の方が、会う約束の日より前に事故死をしていたから。
結論です。それが、ついに例の湖の家で会えたのです。簡単に言うと、その事故死の歴史を書き換えるために、郵便受けを通じて、事故死をしたはずの2月14日のバレンタインデーに外出して会いに来ないように、2年先の彼女が2月14日を迎えて外出しかかっている彼氏にメッセージを出したというわけ。あぁ何だか、こうして書いているうちにワケが分からなくなり頭が痛くなってきた。
はしょるつもりが、結構長くなりました。
こんな馬鹿げたおとぎ話のような、と思いますが現代の物理学では、この世界に付随していくつもの世界や反世界という鏡像のような世界が実在しているとかいう。
何だか、物理学もおとぎ話のよう。
でも、私たちが一所懸命、御題目口唱に打ち込んでいると、知らない間に時空を超えて「本時の寂光」という永遠なる世界、永遠なる今(エターナル・ナウ)に入っていけると日蓮聖人がいわれています。
愛の世界もそういうことなのかな。長いのでもうおしまい。
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芸術

2007年08月23日 | Weblog
昔の建築物と今の建物との違いは、昔の建物は無意識に芸術になっているのに今のそれは意識して工夫がこらされ、それによって芸術と認められているということだろう。
今をときめく安藤忠雄氏は身内の方が佛立信者らしいが、ずいぶんすぐれた建築家である。そのデザインは随所に工夫が凝らされ他の追随を許さず、素晴らしいものである。参道を通る間に地下に導かれていき、赤い色に染められた本堂のお寺をテレビで紹介していたけれど、その発想は群を抜いている。誰にもマネはできまい。
ところで写真の建物は本山宥清寺の庫裏入り口だが、建てられた当時に伝承されていた技術とデザインを駆使して建てられたものだ。当時、この玄関をつくった宮大工には、芸術家の意識もなければ、取り立てて工夫した覚えもないと思う。しかし、この美しい屋根の曲線は芸術である。何が芸術かといえば、自然に美を感じてしまうところが芸術だと思う。
いまドイツに行っている田口行弘君は東京芸大に入り絵を専門にやっているけれど、彼の描いたポスターを見せてもらったことがある。これを見たとき、私は心をうたれた。描いた人の心と、これを見た人の心とが通じ合い、美を感じる。それが芸術と呼ばれるものの条件ではないかと思う。
信心の世界では、その心と心が火花を散らし、通じ合うことを感応道交(かんのうどうきょう)という。感応道交がないものは芸術とは言えないのではないだろうか。
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チャート数Ⅰ

2007年08月22日 | Weblog
今日は3時半に目が覚めてしまいました。そのまま眠れず、5時半を待って本山参詣。今日は本山もチョット夏休みっぽい。
その帰り道、ホテルのすぐ近く、「数研出版」のビルを見かけました。
今を去ること、40年前、私もいちおう受験生。当時、数研出版のチャートシリーズが大好評で、標準の参考書でした。
昔は8科目も受験しなければならず、文系なのに数学と生物や物理を選択受験しました。チャート・CHARTという文字に思わず懐かしさを感じました。
もう、失礼ながら数研出版という会社はなくなっているのではと思っていましたが、ドッコイ生き残っていました。頑張ってほしいですね。
ちなみに、大学は浪人を一年してから入る予定が、現役で受かってしまいました。
まったく御宝前のお計らいとしかいいようがありません。次の年はストで受験がなくなってしまいましたから。大慈大悲大恩報謝。
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資質

2007年08月21日 | Weblog
今日と明日は宗務本庁で総合教育委員会と教科書作成委員会が開催、責任がありますので京都は暑いけれど熱を込めて議論しなくてはなりません。
教務さんの資質が向上するようにと25年前から修学塾(しゅがくじゅく)という勉強会が全世界の佛立宗で開催されるようになりました。ブラジルでも青い目の教務さんたちや日系の教務さん、みなポルトガル語を普段使っている人たちばかり集まって勉強しています。去年は横浜の亀井日魁師が授業のため、ブラジルに単身渡り、奮闘してきました。その前には、福岡・本法寺の向井日報師が苦労して講師のご奉公を勤めてこられました。
教務さんはただ、机上の理論とか教学に終始するわけにはいきません。日頃、ご信者の皆さんと接して、人生の生老病死の問題と向き合って体当たりで現証ご利益を頂けるところまで教導するのが教務の実践的勉強ですから大変ですね。それだけ、やりがいがあり、トンネルを抜けて御利益で幸せになった人の喜びをいっしょに味わうのがご奉公の醍醐味ですよね。
しかし、その基礎となるのが日蓮聖人、日隆聖人、日扇聖人の教えですから、これを体得しないといけないと、25年前、宗門の最高指導者の肝いりで始まったわけです。何とか、頑張ろうと会議に臨みました。
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中国と日本

2007年08月19日 | Weblog
今日は前田さんと姜さんの結婚式を11時から執り行いました。
二人とも幸せいっぱいで、周りの方々に祝福を受けておられました。
姜さんは中国出身で、日本で働いているうちに前田さんと知り合い、意気投合、ついに結婚に至りました。
ちょうど3年前に斉藤さんと付さんの国際結婚があり、同じようなケースでした。いま、中国はオリンピックを目前にして国中が、火が付いたように経済発展し、どんどん様変わりしているようです。40年前、東京オリンピックを控えて高速道路などが建設された日本と、どこか似ているようです。
いずれにしても、日本と中国の国際交流は結婚によっても知らないうちに進んできています。
感心するのは、姜さんも今日、当宗の信徒に加入する気持ちになって御本尊をいただかれました。これは3年前の付さんも同じで、その後、妹さんやその他の方を教化までされています。今日の結婚式の後、その斉藤さんのお宅に「教区御講」のため伺ったのですが、何かご因縁を感じました
二組の夫婦が仏様の「お計らい」をいただき、ますます、幸せに暮らされますよう祈っています。
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宝蔵

2007年08月16日 | Weblog
京都の本山の大屋根が75年ぶりに修復されることになりました。
また、あわせて本堂の裏手にある「宝蔵」(ほうぞう)も改修することとなりました。
全世界の佛立宗のご信者に呼びかけ、瓦代として一口一万円、6万口の有志(寄付)を宗門では募っています。
思えば75、6年前の日本は不況のまっただ中。絶不況などという言葉はないかも知れませんが、空前の不景気。その中、当時のご信者は貧しい中、自分の生活の節約をして、土地を買い、本山の大本堂建立を果たされたと聞いています。
もちろん、その中で瓦も大屋根に載せられ、75年の風雪に耐えてきたわけです。
その瓦一枚、一枚に有志者の名前が書いてあったので、今回もそれに習うことになりました。
私も第1期目として10枚分を納めさせていただきました。住職にしては少ないって?まだ、2期、3期とありますから、これからです。
(写真は宝蔵)
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今年で62年

2007年08月15日 | Weblog
62年前、第二次世界大戦が終わりました。
わが遠妙寺では今朝、戦没者慰霊法要を執行し、戦地でなくなった兵隊さんや従軍の医師や看護師、その他の方々、住んでいた地域で戦争が起こり巻き込まれて亡くなった現地の方々、国内国外で原爆、爆撃、銃撃によって命を落とした国民、外国の方々、戦中戦後、その後遺症でなくなった方などありとあらゆる犠牲者の方の冥福を祈って御回向いたしました。大勢のご信者も戦争犠牲者のお塔婆をあげてお焼香されました。
日本及びアジア、太平洋、および南の島々で実に何百万人という犠牲者が出たのですが、その一人ひとりの命は、その人、その家族にとってかけがえのない命でした。
どんな理由があっても、日本で、世界で戦争が起きませんように。また、日本もその他の国もけっして戦争を起こしませんように。暴力的な国といわれるような国があらゆる意味で豊かになり戦争を仕掛けることがなくなりますように。
世界の人々が真実の信仰心を持ち、神の名のもとに戦争を起こしませんように。
あらゆる人々が真実の信仰にめざめ、平和主義者になりますよう。
世界中の子どもたちが戦争という地獄を見ることなく健やかに成長しますよう。
いろいろな願いを込めて、み仏に手を合わせました。
南無妙法蓮華経。南無妙法蓮華経。南無妙法蓮華経。
(写真は遠妙寺の子ども御会式での風景)
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