御会式

2006年11月28日 | Weblog
先日、私たちの遠妙寺でこの四年間をしめくくる御会式が行われました。み仏のお計らいで、雨も降らず、大勢の参詣をいただいて無事に勤めることができました。1857年から今年まで、日扇聖人(写真)が本門佛立宗を開かれて150年になりますので、世界中の佛立宗のお寺で記念となる活動が行われてきました。
大勢の方が佛立宗のご信心にふれ、上行所伝の南無妙法蓮華経の御題目を唱え、このご信心によって救われるように勧める教化もずいぶん行われました。わが遠妙寺でも御本尊を自宅におかけして御題目をお唱えするようになったお宅が124軒、そして個人的にご信心をされるようになった方が数十人ありました。また、本堂や会館などの建物が建てられたり、本山では全国各地から14回にわたる記念参詣が行われ2万人に迫る参詣者がありました。
さらに私たち宗門の活動の中心となっている家庭の法要「御講」がますます活性化され、参詣した方が元気が出てご信心が深まるよう充実を図ろうという運動が起こりました。
お陰様で、私たち遠妙寺では御講に参詣する人も増え、自宅を御講の席として提供して他の方々をお招きする方も多くなり有難く思っています。
私たち教務(ふつうはお坊さんといいます)も、一度、御講にお参りしたら、又、参詣したくなる御講、「クセになりそうな御講」が実施できるよう「御講を創る」気持ちで励んでいきたいと思っています。
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宗務本庁

2006年11月21日 | Weblog
今日は京都の宗務本庁にて会議があり、行ってきました。
宗務本庁は全国のみならず世界中の本門佛立宗を統括し、ご信者ならびに教務員(いわゆる僧侶)の方々に種々のサービスを提供する機関です。
この十月から私は千葉・唱題寺の御住職、佐藤日凰導師が宗務総長としてトップのご奉公をされることになりました。その佐藤総長より私ははからずも、教務局という部署のご奉公をするよう指名され、お受けすることになりました。
正直、この部署はなかなか大変なところで毎月、会議やその他の事で追われるような部署です。でも、誰かがさせていただかなくてはならない部門ですから、至らないのですが精一杯、ご奉公させていただくつもりです。
教務局というのはその言葉通り、本宗の教務員のバックアップをするところです。私が住職を務める遠妙寺の先代、日玄上人はいつも宗務本庁は命令をするところではなくサービス機関であると力説していました。三年の任期ですが忙しい分だけ、ブログが滞りそうです。でも、なるべくガンバルぞー!
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熊本にて

2006年11月12日 | Weblog
熊本には十日に来て今日帰る予定です。
熊本の長薫寺は私たちのお寺、遠妙寺と特に因縁が深く人の交流が盛んです。そもそも私ども遠妙寺の先住、日玄上人が二十代の頃、小倉不軽寺の宮川日厚上人のもとでご奉公させていただいていた頃、何度かご信者のお宅に泊まりがけで伺ったことに始まります。昭和十年前後のことですからもう七十年以上前のことです。
その頃、泊めていただいた野田長次郎(後に得度)という方のご子息、野田皓久氏は今、遠妙寺の所属になっています。長薫寺の草創、高須日薫上人と先住、日玄上人はやはり、ご縁があり五十年以上に及ぶ交流がありました。先住、日玄上人が韓国の釜山・長松寺に赴任の際は桟橋までお見送りを頂いたそうです。
そんなわけで長薫寺の先代の高須日良上人も現在の高須昭因ご住職も遠妙寺に止宿して大学に通学されました。
熊本のお寺はその外観といい、内容といい宗門屈指の寺院で、素晴らしいお寺です。(写真は熊本のお教務さん)
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京都府立ゼミナールハウス

2006年11月10日 | Weblog
十一月八日から十日まで私は京都府立ゼミナールハウスで開催された佛立教務錬成会に責任者として参加しました。
写真はセミナールハウス敷地内のみごとな紅葉です。きれいでしょ。
府立ゼミナールハウスは右京区京北下中町という所にあります。京都の高尾を通って周山街道を走りトンネルをいくつかくぐり抜けるとたどり着きます。
ここは緑に囲まれた研修施設とキャッチフレーズにあるとおり、緑以外はほとんど何もなく、研修にはもってこいの場所です。その代わり寒さは里の寒さとはひときわ違い、用心しないと風邪引きです。
講師として前豊橋教育長の地宗一郎(ちそう・いちろう)氏、そして次期・本門佛立宗宗立・佛立教育専門学校の校長であり海外弘通で今をときめく福岡日雙(にっそう)師、そして解放研究所理事長の江嶋修作氏(元・広島修道大教授)という三人の方をお呼びして、それぞれ感銘深い講演をしていただきました。
昔はお坊さんといえば「よろず相談係」のような所があり、色々な人々のニーズに応えてきました。ところが、僧職者の持っていた権能というか、求められていた事柄が、相談はカウンセラーや弁護士、病気はもちろん医師に、そして仕事や経済的な問題はハローワーク、職安、福祉関係の施設や行政、その他の関係者にというよになり僧侶は単なる儀式執行者となってしまいました。
そして本当に悩みを持っている人々と接することすらなくなってくると僧侶の堕落が始まります。注意しませんと私たち自身がある意味で江戸時代に本門佛立宗を開かれた開導日扇聖人が批難の対象とされた僧侶に似通ってきます。
そんなことから、教育の現場で苦労されてきた先生や社会的差別を受けてきた人びとの痛みを知る先生にお越しいただきお話を伺った次第です。
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妙福寺

2006年11月05日 | Weblog
昨日から京都伏見の妙福寺の開筵式に来ています。
この妙福寺は108年前に創立され、今度は4度目の開筵式です。開筵式とはお寺ができて御披露目の式典を言います。開筵の筵はむしろと読みます。その昔は、むしろを敷いてお坊さんの説法を聞いたことから、お寺ができて説法が始まることを開筵というようになったのです。
このお寺の基を開かれたのは、大僧正日聞上人で現在の御住職、松本日延師はそのひ孫に当たります。とても素晴らしい指導者(導師)で、何年もの間、苦労を重ねて数年前に現在の本堂ができ、このたび全国的に呼びかけて83ヵ寺、1200名を超える参詣者があり、寺内の信徒と合わせて2000名超の参詣者があったようです。
おめでとうございます。
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ふしぎ

2006年11月02日 | Weblog
世の中にはふしぎなことがたくさんある。
イースター島のモアイ像もそのひとつだし、エジプトのピラミッドもそうだ。
これら大昔の人が作った像や建物も確かに不思議かもしれないけれども、イースター島のモアイ像より、イースター島の人たちが全滅してしまったことがもっと不思議だ。絶え間ない戦争により、とうとう全滅したというが、そのような人間の闘争本能が不思議だ。たいていの動物は親が犠牲を払いながら子育てをしたり、仲間同士が助け合って種の維持と繁栄をはかっている。これがふつうの本能だが、なぜ人間は殺し合い、憎み合うのか。
また、人間は他人ばかりでなく、悩み始めると自分まで殺しの対象としてしまう。
ところが、その同じ人間が信心によって心の変革が起こり人を助け人の為に我身を捨てる菩薩(ぼさつ)となることがしばしばある。これがまた、一大不思議。わが遠妙寺の内藤則夫氏(http://www.onmyoji.or.jp/ 信行体験談参照)もその菩薩の一人。今年、小山喜一郎君をお教化してその苦境から救われた。こんな菩薩ばかりだったら世の中、へいわになるんだけどなあ。 
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