80才のハツラツ日記

愈々名実共に80才を迎え、人一倍好奇心を燃やして、元気な行動の随筆日記です。

映画「真昼のオリオン」の原作(1)

2009年06月09日 | 映画の情報
間もなく封切られる映画「真昼のオリオン」の原作、
文春文庫版、池上司著「雷撃深度十九・五」を読みました。

日本潜水艦と米軍艦との一騎打ちですが、
原作と映画の内容はかなり違っている様です。

原作では米艦は重巡洋艦ですが、映画では駆逐艦になっているらしい。
相手の軍艦を随分と小さくしてしまいました。
大型だと映画に撮る事が出来なかったのでしょう。

又、原作には全く女性が出て来ませんが、
映画ではそこそこ大事な人物として出てくる様です。
これも映画の性質上やむを得ない事と言えましょう。

著者が「あとがき」で述べている処によれば、

これは太平洋戦争の艦艇同士の戦争で、紛れもない 
日本海軍の最後の大型艦撃沈記録の史実であるとの事。


ストーリーの半分は歴史的事実であり、特に米軍側は全て実名を使っています。
日本側は全て仮名で、何処が虚構なのかは読者の判断に委ねると述べています。

海の上と下でのこの死闘は、終戦直前の7月末の出来事なのですが、 

時期が良ければ、日本側の輝かしい戦果として、
海戦上記録さるべき快挙として報じられたと思うのですが・・・、
今では戦史の陰の闇の中に黙殺されてしまったのですね。
 
生きて帰る事だけが全ての様になってしまったのでしょうか?

次回にもう少し詳しく評論してみましょう。
興味深い点が多々ありますので・・・・。

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