最近杖を突いて歩いている人の姿をよく見かける様になりました。
自分は足腰の能力を維持して、生涯杖は突かずに
歩行出来たらよいだろうナと、常々思っていたのに・・。
身体の方がその心情を知らずして、痛い捻挫を起こしてしまい、
心ならずも、とうとう杖を買わざるを得なくなってしまいました。
痛いのを我慢して足を引き摺って歩いていたら、
後ろから来た同年配位の老人が、
「杖を突かなくても大丈夫なのですか?」と聞くのです。
格好つけて、痩せ我慢して無理して杖なしで、歩いているのかなと
思われたのかも知れません。(自分の気のせいかな)
「いや~、突然捻挫したものですから、
まだ杖の持ち合わせがないのです」と理由を説明したのですが・・。
やはり高齢の為か、腫れも痛みも中々引かず、
まあ良くなってもいざと言う時の備えにでもしようと、
遂に百貨店で折畳み式の杖を購入したのです。
バス電車に乗って「如何にも障害者です。席を譲って貰えたら・・」
などと言う顔付きになっていないかと気になりますし、
席がないのを見極めたら、すぐ戸口の処で外を見て立っている様にします。
杖を持っていなかったら、そんな気苦労をしなくて済むものをと、
思っている位です。
(そんな気持で杖を手にしているなど、健常者は理解して呉れるかなア。
然し、勝手に考え過ぎなのかも知れませんがネ。)
混んだ車中でも、恰も座る特権を持っているかの様に、
振る舞う杖突き老人をしばしば目にしますが、いい気持はしません。
自分はたとえゆっくりでもビッコを引かずに歩けるとなったら、
即刻、杖は止めにします。
後暫くの辛抱と割り切っています。