80才のハツラツ日記

愈々名実共に80才を迎え、人一倍好奇心を燃やして、元気な行動の随筆日記です。

映画「カルメン--3Dオペラ」を鑑賞

2011年04月14日 | 映画の情報
とても素晴らしかったですね。

本場でのオペラ鑑賞などは、もう望むべくもない訳で、
それが映画とは言え、3Dの立体画像で、目の当たりに見られるのですから、
このチャンスは逃すまいと意気込んで居ました。

期待に違わず、前景の人物などもう目の前に立っている様な感じで、
生で観るのと遜色ない感じでありました。


入場券は一切の割引無しの一律3,000円でしたから、
やや高いなとの気持ちがありました。

然し、4,000円程度のDVDオペラシリーズとは全く違った、
映画館の大スクリーンですから迫力満点です。


出演者の声量、真に豊かであり、大きな体格で堂々としていましたから、
その声は館内に響き渡りました。


3時間余の長編でしたから、途中のトイレを心配したのですが、
劇場と同じように20分の中休みがあってホッとしました。

観客は10人余り。一日2回の映写では大分赤字では?と思ったりしましたが・・。
1週間の限定プロですから、その辺も考えていたのでしょう。

まあ、兎に角楽しかったです。
出演者が判らないので、パンフレットでもと探したのですが、
見当たらず残念。



映画「英国王のスピーチ」を観て

2011年03月11日 | 映画の情報
久し振りに感動を覚える映画を観ました。

映画的ストーリーの為に多少の誇張があるようですが、
厳然たるノンフィクションの映画なのでした。


1937年頃の物語です。
兄の英国王(エドワード8世)がシンプソン事件で退位して、
弟のアルバート皇子に国王が譲位され、ジョージ6世皇帝の誕生です。

生来、とても内気でどもる癖がある、演説の下手な、
この新国王は国王になるのをとても嫌がったのですが仕方ありません。

王妃の世話で資格のない私的な療法を行う言語聴覚士の治療を極秘裡に受けます。

この治療が型破りで跳んだり、転がったり、悪態を吐かせたり、
卑猥な言葉を言わせたり、兎に角緊張を解す為にユーモラスな指導を行います。


クライマックスは、ヒットラー率いるナチスに宣戦を布告する、
全国向けの一生一代の大切なラジオ演説。これを聴覚士との対話の様な格好で、
完全な素晴らしいスピーチで仕上げました。 これでジ・エンド。


日本の太平洋戦争の宣戦の詔勅と重ね合わせた様な気持ちになりました。

当時の英国の背景の時代考証がとても良く出来ていましたね。
複葉の飛行機、四角い自動車、箱の様なマイク、霧の深いロンドン市内などなど。

原語(英語)の儘で理解出来たらもっと素晴らしかっただろうと思いました。
(英語でどもるシーンが多かったですから・・・・。)




映画「太平洋の奇跡」を鑑賞

2011年02月17日 | 映画の情報
サイパン島の守備部隊が物量の豊富な米軍を相手に奮戦した物語。

最後迄残って戦った守備隊の大場大尉(竹野内豊)は、
現地の邦人を守り、生き残って日本の土を踏もうと激励、

自分たち軍人47名は8月15日の終戦日以後も、更に3カ月半も山に籠って、
12月1日迄戦い続けた素晴らしい指揮者だったのですね。


米軍からは、「フォックス」だと恐れられ、且つ敬服させた立派な軍人です。

映画の冒頭と終盤近くの総攻撃の彼我の激戦は、
壮絶と言おうか、凄惨と言おうか、物凄い描写で、観客を震え上がらせましたね。


アメリカとの共同製作とは言え、此処まで凄いシーンが出来るものだと感心しました。

最後に、「歩兵の本領」♪♪万だの桜が襟の色~と歌いながら、
しっかりと行進して投降する様(さま)に、爽やかなものを感じました。

Weekdayでしたが、結構な客の入りで、8割方席が埋まっていたでしょうか。
やはり年配の方が多かったですが、若い女性も結構入っていました。
これは俳優の竹野内豊さん狙いでしたのかな。


DVD 映画「手紙」を鑑賞して

2011年02月09日 | 映画の情報
2月2日のブログに書きましたが、早速DVDを借りて来て、
東野圭吾原作の「手紙」を自宅のTVに入れて鑑賞しました。

ストーリーは2日付のブログで書いていますので、此処では敢えて触れませんが、
比較的原作に忠実で、やはり感動させられました。

この映画は2006年に封切りされたやや古いものですが、
当時評判になっただけあって、ジンと心の琴線に触れる感じが致しました。


先般紹介した「白夜行」より遥かに出来栄えが良かったと思います。

映画の批評なんて多分に主観的なものですから、万人が同じ評価をする訳でもなく、
この映画にしても、詰まらないと評する人も居りますが・・・・。

東野圭吾作家の作品(原作)は、やはり何かしら心を打つものがありますね。



映画「白夜行」を観て

2011年02月08日 | 映画の情報
私の1月19日のブログに書きましたように、原作を読んだ上でこの映画を観ました。

評価はかなり辛口になりますが、チョット失望に近い。
大勢の登場人物、数多い事件をどのように纏めるのか、期待したのですが・・・・。


やはり無理だったと言わざるを得ません。
 
随分と登場人物も減らしたのですが、それでも一人一人の性格が充分描かれていません。
原作を読んで居ないと判り辛いだろうナと思われる、突飛なシーンもありました。


最後のシーンは原作とは全く違っていましたが、
主人公、亮司のビルからの投身自殺は安易な方法を選んだものですナ。

19年もの間、定年退職してからも自費で執拗にこの事件を追及した老刑事、
船越さんが主演者かと思う位良く登場しましたね。


彼の説明が無ければこの事件はさっぱり判らないものになっていたでしょう。

五つ星を満点とすれば、三つ星がやっとと言った処でしょうか。



「武士の家計簿」の映画評

2011年01月28日 | 映画の情報
これは随分と映画にし難いテーマに取り組んだものですね。

加賀藩に歴代努める会計方の猪山家の三代に亘る苦悩のストーリーです。

武士とは言いながら武術では無く、算盤で身を立て居る猪山家ですが、
一般の武士から、算盤バカと揶揄されます。


しかも当時は武士階級にとっては極めて厳しい環境で、
格式仕来りばかり高くとても経済的に成り立たなくなっていてもう借金だらけです。

それでも旧来依然として、格式に拘(こだわ)る一族に対して、
極度の窮乏生活を強いる、第2世代の努力で漸く体面を保っている有様。

まあ、然し武士の世界を描いているのですが、刀や斬合いが出て来る訳でなし、
大きな変化に乏しいので、途中で眠くなりました。

兎に角、起承転結が薄いのです。


強いて「転」かなと思うのは、第3世代の息子が、幕府の加賀藩から、
大村益次郎の官軍に引き抜かれ、経理の重鎮として再起する処でしょうか。

当時の武士の生活振りや色々な仕来り、家財道具などが、
よく判ったという点が取り柄でしょうか?




「最後の忠臣蔵」鑑賞

2011年01月02日 | 映画の情報
御正月に行ったのではありません。
暮の大掃除で忙しい中を、抜け出して・・・・。

忠臣蔵浪士は最後に切腹して果てるのですが、
そうではなかった義士が2人生き残っていて、
苦心惨憺して大石蔵之助の遺言を全うするのです。

一人は討入前夜に脱盟して、大石の遺児を人知れず育てるのです。
もう一人は討入後に消えて、その成果を遺族に伝える役目を果たします。

16年間、生き残る事がこれ程厳しいとは・・・・。


切腹したのは46人なのですね。
討入後こっそり脱出して生き残っったのは足軽の寺坂吉右衛門。
私が史実として知っていたのは、身分が足軽の為、ホントの赤穂の武士ではなかったので、
切腹を外されたのだと聞いていたのですがネ。

討入前夜の逃亡は2,3人居た様ですが、その一人、瀬尾孫左衛門が、
隠し子の養育係として苦しみながら職務を全うするのです。

役所広司さんのストイックな役柄が好演でした。


最後にその忘れ形見が大富豪の息子と結婚する時になって、
三々五々、続々と旧赤穂家来が出て来てお祝いするのは、
やはり映画の演出の為で、チョットどうかと思ったのですが・・・・。
ラストを盛り上げるためにはそうせざるをえなかったのでしょう。

日本風景のカメラ・ワークはとても綺麗でした。


映画「トロン・レガシー」を観て

2010年12月25日 | 映画の情報
私の結論を先に言いましょう。
この映画は・・一体何だね・・と思いました。

楽しくも面白くもない!


コンピュータのプログラムとそれを操るクルーが擬人化され、
父を探してコンピュータに入り込んだ人間とが、激しいバトルを繰り広げる。

映像美だとか、最新の3D技術による映像革新だとか謳っていますが、
冷たい無機質な暗い空間の中で、やけに光と輝きを強調して、システマチックに
目まぐるしく動き回るので、眼が疲れてしまいました。
(サイズの合わない3D眼鏡を掛けているし・・・・、)

同じ3Dでも、アバターの方は、
有機質の人間的な柔らかさ、暖かさがありましたネ。


新しいコンピュータの世界(内部)を表現したのでしょうが、
どうも製作者の独り相撲に終わっているみたい。

ストーリーは極めてシンプルなもので、
只、目を欺くようなアクションばかりが際立っていました。


観客も少なかったです。クチコミでは大分点数を下げるのではないでしょうか。



映画「桜田門外の変」を観て

2010年11月01日 | 映画の情報
関鉄之介を長とする水戸藩士(浪士)17人と薩摩藩士(浪士)1人が、
3月3日の雪の日に、幕府の大老井伊直弼を討った有名な史実です。


門外の斬り合いシーンが比較的前半に流され、
その後は、事件を挟んでの前後の情勢が写され、
18人の志士それぞれの最後に至るまでの推移が詳細に出て来ます。

この事件から幕府の権勢が急激に衰え、明治維新に入って行くのですが、
この事実は誰でも良く知っている事だと思います。

処が、生命を擲って、国に殉じた志士達の名前やその行動などについては、
さっぱり知られていません。


赤穂労使の仇討ちより、もっと国家的な忠義の仕業なのに、
赤穂の方は名前も行動もとても良く知られているのに、何故でしょうか?

やはりその時代の政権が幕府であり、それに盾突いたと言う理由で、
どちらかと言えば、反逆者的な扱いを受けたのでしょうナ。


映画では血がドバツと跳ね散る殺伐なシーンが多いし、
井伊大老の首も如何にも張りぼてで、軽々しいし、
もう少し何とかならなかったのかナと思いました。

最後は国会議事堂の写真で、あとエンド・ロールに入るのですが、
日本が民主的になったと言いたかったのでしょうかネ?
取って付けた様な感じがしました。 

観客はと見ると・・・・、結構入っていました。
と言っても、4割位かナ。 殆んどが中高年者です。
若い人はこういう映画を観ないのですかネ。いや、Weekdayの昼間だったから仕方ないか。



「十三人の刺客」を観て来ました

2010年10月01日 | 映画の情報
これは日頃ストレスを溜めこんで何時もイライラしている人向きですナ。

特に後半、彼我激突してから1時間弱もの間、激しい斬り合いが続き、
正にスケールの大きなチャンバラ劇の極致です。


権力を持った暴君を排除しようと、13人ものの命知らずが集まり、
要塞を築いて待ち構えます。そして13人対300人の死闘、肉弾戦が始まります。

ストーリーはどうでもよい様なもので、兎に角圧巻の激戦が見もの。

要塞化した落合の宿場が戦場になります。
突然木の柵が横から飛び出して道を遮断したり、ダイナマイトが爆発したり、
大きな家が崩れたりの細工が次々と現れる中、

斬って斬って斬りまくり、もうドロドロ、ボロボロ、
血達磨の泥人形の合戦状態で、血だらけのシーンが続きます。

最後は暴君の首も飛んで行きます。

これで心のイライラも消し飛ぼうと言う寸法です。

通常日の昼間でしたが、結構観客が入りました。
夫婦連れの方も多かったですが、ご婦人にはチョット凄惨過ぎますね。

然し今どきの女性は案外平気かも・・。

(写真の十三人の内、前に座っているのは、俗称「山の民」で武士ではないが、
 これがユーモラスで一服の清涼剤になっています)