80才のハツラツ日記

愈々名実共に80才を迎え、人一倍好奇心を燃やして、元気な行動の随筆日記です。

「この命、義に捧ぐ」書評

2010年05月31日 | 本の情報
終戦当時の駐蒙司令官、陸軍中将、根本博の歴史ノンフィクションです。
1945年8月15日の敗戦に伴い、ソ連軍に従い武装解除の上部命令があったのですが、

ソ連軍の残虐性を周知していた根本司令官は、この指令に従わず、
1週間も戦闘を続け、後から来た中国国府軍の支援に依って、
多数の駐蒙邦人を無事帰国させる事に成功しました。


其の時の恩義を深く感じ、1949年当時、中共軍と
激戦を続けた揚句、壊滅寸前だった台湾(国府)軍に身を投じました。

決死の密航の後、蒋介石の要請を受け入れ、
金門島での死闘に、素晴らしい戦術を展開させ、
国府軍に唯一の大勝利を齎したのです。


その結果金門島は現在でも、台湾の領地になっています。
(然し、台湾の名誉の為にこの事実は抹殺されたのです。)

著者、門田隆将氏は、60人もの関係者をそれぞれ尋ねて、詳細な体験談を聴き、
現地を訪れ、又充分とも言える参考文献を駆使して、
本当に迫真に迫る、重厚な内容に仕上げました。

こんなヒューマニズム豊かな、戦術の優れた潔い軍人こそが、
正に真の「サムライー武士道」の権化なのでしょう。

遅読の癖のある私がこの結構ヴォリュームのある本を、
僅か3日間で、息も継がせず、読み切りました。


とても大きな感銘を受けた書籍となりました。

映画「グリーンゾーン」を鑑賞

2010年05月30日 | 映画の情報
前回に続いて、又アメリカの戦争映画を観て来ました。
時は2003年のイラク戦争真っ直中。

この戦争勃発の主因となった、大量破壊兵器を発見するための、
特殊任務を帯びた米軍のストーリー。

グリーンゾーンとは、バグダッドの中心部に作られた米軍の安全地帯の事です。
偽情報に振り回されて次々と危地に飛び込む隊長の物語。


その裏には米国防省とCIAとの確執があり、中々思うように探せません。

全編ハンドの携帯カメラで映したかと思われる程、シーンがグラグラします。

これで緊迫感を出したのだとは判りますが、
此方は眼がチラチラと疲れて、時々眠ってしまいます。

生死の極限での追いつ追われつのアクション映画でした。

政治的に観たら、
最後のシーンで、イラク人通訳が「イラク人が自分の国を統括すべきだ」と、
言う意味の言葉を主張しますが、これはこの映画監督自身の思想かも知れません。

観方に依っては反戦映画になりかねません。(アメリカでは余り評判が良くないらしい。)
五星で評価しますと、二か三くらいですナ。

次回はもっと心の癒される、楽しい映画を観たいナと思いました。



路線バスの発着時刻の遅れが酷くなった

2010年05月29日 | シニア日記
私の住んでいる処は、都心に出る鉄道(私鉄)に乗るのに、
まず路線バスを利用しなければなりません。

何処に行くにも、最初にこの○○バスなる定時運行の路線バスに
乗らねば仕方がないのですが、最近時刻表通りに来なくなりました。

乗客は老齢者が俄然増えてそれだけ昇降に時間が掛かっています。
杖をついての昇降にかなりの時間がかかりますし、
乗ってから、優待パスやら乗車賃を手提げ袋の中で探しているのです。
その間バスは決して動きません。

それに先般、年寄りの乗客が席に着かない前に発車して、
怪我をすると言った事件が起こりました。

バス側でも、これに懲りてか乗客が皆着席するか、
吊皮を持って静止する迄、バスを動かしません。

益々遅れるばかりで、もう時刻表は単なる目安にしかならなくなりました。
私鉄に乗る時刻に合わせて、バスに乗る時刻を決めると、
間に合わない事が多くて、もう1台余裕を持ってバスを待つしか方法がありません。

まあ、もうこの齢ですから、何も慌てて急ぐ必要はないものの、
昔からの通勤サラリーマン時代の癖が未だに抜けずに、
ついイライラしてしまうのです。

もっと大らかな気持ちにならないといけませんね。

iPadの発売開始!・・・・電子書籍元年となる!

2010年05月28日 | 本の情報
本日、日本でiPad(アップル社の多機能携帯端末)が発売されました。
大変な人気だそうです。

IT業界誌はセンセイショナルに書き立てています。
「愈々電子書籍の時代に突入した。今後紙の書籍は次第に減って行くであろう」と。

確かにアメリカでは先発のアマゾン社のキンドル、更にiPadが新端末の販売を伸ばし、
電子書籍のシェアも増えて、書籍業界に大変化を齎しつつあります。

さすれば、日本ではどうか?と言いますと、

未だ電子書籍が発展すべき土壌が未熟で、執筆者、出版社、取次店が、
お互いに腹の探り合いの様子見の状態になっています。


本の価格を安くして、紙質と変わらない画面で読み易く提供すると言いますが、
果して、今迄の紙の書籍の販売シェアに食い込む事が出来るのでしょうか?

私は「No!」と言いたいです。

若い人はいざ知らず、我々が本屋で、色々と本を物色するのは、
内容を確かめるばかりではありません。

私は外出すると必ずと言って好い程、本屋に立ち寄ります。 買っても買わなくても。

新しい本の紙とインクの爽やかな匂いを嗅ぎ、
表紙の美しい絵やレイアウト、挿絵などを楽しむのも大きな目的なのです。


とても今直ぐ無味乾燥なITの画面で書籍を注文し読書する気になりません。
今迄での読者層とは違った、余り本に接していない若者層に売れるかも知れません。

尤も雑誌や新聞にとっては、かなり脅威かも知れませんがね。
日本の書籍業界の姑息因循な仕組みを崩す結果になれば良いのだ・・・・と思ったりします。

さて、どうなりますやら、今後の展開が興味津々ですね。</fnt>

村上春樹著「1Q84」はアバター(分身)の世界?

2010年05月27日 | 本の情報
「1Q84」は各巻100万部近くも売れているそうですから、
随分多くの人が読まれた事でしょう。

そんなベストセラーに、私、素人の稚拙な書評を書くのは気が引けるのですが、
どうしても考えている事を書いてみたくなりました。


第3巻の最後で天吾と青豆の主人公は、現世の1984年に立ち帰るのですが、
その他の登場人物は皆「1Q84」年の世界に置去りにされた儘(の様)です。。

タマルも、ふかえりも、小松も、そしてオカルト集団の「さきがけ」も、
「空気さなぎ」を作ったリトル・ピープルも・・・・。

「1Q84」年の世界に居た時の天吾や青豆は、
現世のアバター(分身)では無かったのかなアと思い至りました。


青豆の戸口に、天吾の留守の時に住んでいたふかえりの住所に、
そして又、牛河の部屋の戸口に、執拗なNHKの集金人が現れるのですが、

その人は、全くの植物人間になって房総の病院に横になっていた、
元NHK集金人であった天吾の父親のアバターに外ならないと信じています。
(こればアバターの其の又アバターになってしまいますが・・・・)

「1Q84」年の世界に登場した人物は、
現世のアバターの姿ではなかったのかと想像します。

(どうも現世の人間にはないテレパシーと言うか、超能力を持っていた様に思えます)

一旦このストーリーは完結したかに見えますが、その内に「1Q84」の登場人物は、
次の「1Q85」年の世界に現れて来ると考えてもおかしくはありませんネ。


趣を新たにして又、何れ次の作品、「1Q85」が執筆されるのではと期待しています。





銀行のATMで思う事

2010年05月26日 | 体験談
私は仕事上頻繁に銀行に行ってATMを利用するのですが、
あの「振込め詐欺」が増えてからは、色々と面倒になりましたナ。

月末や給料日になりますと、決まってお巡りさんがATMの傍に張込んでいます。
私の様な老年者を見ると、近付いて来て、
「お身内の方へのお振り込みですか?」とか何とか声を掛けて来るのです。

お巡りさんもご苦労な事ですが、此方も結構鬱陶しい。
一々会社の仕事の振込ですからとか断らなければなりません。

ATMの操作にしても、「振込」のボタンを押すと、まず最初に、
警告の画面が出てくるようになりました。

「お振込先が最近携帯の番号が変わったとか言ってませんか」等です。
そんな項目が2,3あって、該当するかどうかを聞いて来ます。
「該当しない」とのボタンを押して初めて、操作手続きに入れるのです。

振込金額も以前に比べ、大幅に規制されて個人なら今上限50万円ですかね。

(只、法人の通帳ですと1日300万円迄預金から送金出来ます)
それでやっと給料振込などが出来て助かっています。

それにしても今でも、
どうして「オレオレ詐欺」「振込め詐欺」に引っ掛かるのでしょうかね。
全く不思議でなりません。 その瞬間になると、
聞いている当事者の頭が真っ白になる様な、巧い話しぶり、誘導になるのでしょうナ。
一寸冷静になれば直ぐオカシイと判る筈なのですがね。

それからATM機での入金で面倒なのは、
お札の端がチョットでも折れていたら直ぐ返却になりますね。

ホンの隅の僅か2,3mmでも通して呉れません。
まあ、それだけ機械の性能が良いと言う事なのでしょうが・・・・。


野菜のルーツと人間の関わり合い

2010年05月25日 | 食の情報
5/23日午後6:30~7:00のテレ朝の「地球物語」をご覧になりましたか?

野菜が如何にして誕生して来たか、それに人間がどの様に関わって来たのか、
そのようなテーマでのレポートでしたが、


私自身にとって、このような知識を得たのは初めてだったので、
本当に目から鱗の落ちるような気持ちで新発見を得ました。

ご覧になった方も多いと思いますが、
よくお判りの方は、どうぞ読み飛ばして下さい。

人間の元祖が漸く2本足の歩行を確立できた太古の時代の事です。
知能は他の動物より優れていたのですが、身体能力は劣っていたので、
鳥や猛獣やすばしこい小動物に比べて、食料の確保が難しかったのです。

そこで野原に自生しているアブラナ科の雑草を食べていたのです。
アブラナ科と言うのは良くご存じの晩春に真っ黄色に咲く菜の花なのです。

この種類は自家受粉(同じ花の雄蕊と雌蕊が交配受粉)するのでなく、
他の種類の草花の雄蕊から、昆虫等の助けを借りて受粉する他家受粉なのだそうです。


そこで色々な雑種のアブラナ科の植物が誕生します。
雑草ですから、そんなに食料には向いていないのですが、

人間は色々な加工法を考案して美味しく食べる方法を開発しました。

つまり、ルーツの菜の花が変化して、
トマトになり、茄子になり、大根になり、キャベツになって行ったのでした。

素晴らしい植物独自の種保存の知恵と人間の知恵、それに良い関わり合いがあったのですね。

これらの野菜は現在でも刻々と進化し、新種が誕生しているのです。

トマト自身も種子を撒き散らすべく知恵を働かせていると言う、
興味深い解説もありましたが、これは長くなるので割愛します。



家畜伝染病の悲惨

2010年05月24日 | 時事問題
宮崎地方では口蹄疫発生地の10km圏内の
感染の疑いある牛は全て殺処分になるのです。

その数は既に20万頭を超えるとの事。
又、感染度の早い豚も同じ運命にあるらしい。

飼育業者にとっては精神的にも経済的にも本当に辛い事でしょう。

さる有名な牧場で種牛を観た事がありますが、
普通の牛よりも一回りも大きくて、真っ黒で、立派で、圧倒されましたが、
多分、宮崎の種牛もそれ以上に見事な牛なのだろうと想像します。


それに松阪牛の様に各地の○○牛と名付けられているブランド牛の生れ(原産地)は、
宮崎が多いのだと知りました。 各地でも子牛の供給が減ると心配しているのです。

家畜が伝染病になった場合、発症した動物は止むを得ませんが、
未だ発症していなくても、其の疑いがあるだけで殺処分になってしまうのですね。
暫く前に起こった鳥インフルエンザで大量の鶏が処分された事が記憶に新しいです。

鳥などの小動物ならいざ知らず、
牛や豚が殺処分されるより外に方法が無いと言うのは如何にも残念です。

何とか隔離して、疑いからの回復を待つ方法は出来ないのでしょうか?
殺してしまうよりも、より少ない経費で、
何か有効な手段がないものなのでしょうか?


処分の為の費用とか、今後の飼育業者に対する補償とか、
随分とお金が掛かるものと考えられますが・・・・。

東国原知事が、疑わしき種牛で未だ殺処分にせず、
何とかならないかと政府に陳情している気持ちも痛い程良く判ります。


早く終息して欲しいものですね。



体重---BMIと体脂肪率と

2010年05月23日 | 健康管理
今迄、体重については余り注意を払いませんでした。
と言うのは、ここ数年来58~60kgの間で殆んど変わりなかったからです。

その前は60~62kgとやや多かったのですが・・。

処が今年3月~4月に掛けて体調不良となり、その間病院で色々と検査を重ねました。

内臓の検査にはどうしても、朝食や昼食の絶食を伴います。
それやこれやで体重が54kg迄減少してしまいました。

ズボンを履いても今迄の胴囲88cmのサイズのものは皆グスグスとなり、
新しくベルトの穴を開けて締めなければなりません。

かくてはならじと、積極的に多目に食べる事に励みました。
体重の増減はやはり食べる量に依る事が多いですね。

今迄敬遠していた間食も、しっかりと食べています。55.4kg迄戻りました。

標準体重の測定方法としてBMI(体重÷(身長x身長)=)があります。

この数値が肥満度を調べる目安なのですが、現在20.6になっています。
標準の中心は22位でこれより±4.0の上下の枠外になるとメタボ肥満か痩せ過ぎになります。

今の処、自分は標準範囲内にありますが、問題は体脂肪率の方なのです。
体脂肪率計量器で測るとこの値が32.0位になっています。 
30以上は間違いなく内臓の肥満で、所謂「隠れ肥満」と言われるもの。
全体の体重が減っているのに、この体脂肪率が少しも減っていないのが問題です。


これを減らすには、兎に角運動をして新陳代謝を活発にする必要があるのですが、
つい、身体の方が楽をしたがって、怠け癖がついてしまいます。ウウ~ン、困ったものですネ。


激しい寒暖の差と平均気温

2010年05月22日 | 季節の情報
この処、異常な程の寒暖の差ですナ。平均気温の上下に激しくぶれています。

21日(金)は各地で真夏日を記録し、
5月の気温としては6年振りの高温となった処が多かった由。

暑さ大好き人間としての自分にとっては、誠に嬉しいのですが、
流石に加齢が進んで80坂に達しますと、カンカン照るのも一寸辛いです。

昨年の5月を見てみますと、中旬以降はズッと最高24~28度位が続いており、
やはり暑かったと言う記録になっています。

地球はやっぱり温暖化に進んでいるのでしょうか?
地球規模で色々な生物が、急に減少したり、逆に異常発生したりしています。


暑い地域に棲む動植物が次第に広範囲に広がり、
寒冷地の動植物が次第に減っているそうです。

人間は衣類や住まいで賢く対応するでしょうが、
そんな事の出来ない自然の生物は順応するのが大変。
仲間が減ったり増えたりして行くのですネ。

温暖化でCo2が増え続けるのはもう御免です。
人間が温暖化の悪役にならないようにしなければ・・・・。

最近、とんと蜜蜂の姿が減って、人間の食物(野菜など)に影響していると聞きましたが、
これも気温(温暖化)の変化に因るものなのでしょうか?  心配ですね。