80才のハツラツ日記

愈々名実共に80才を迎え、人一倍好奇心を燃やして、元気な行動の随筆日記です。

日本のガラパゴス化って何だろ(3)

2010年08月31日 | 時事問題
昨日、一昨日のブログの総括です。

ガラパゴス島(諸島)はその地理的環境から、
生物は諸島独自の進化を続け、世界には類の無い生物が多く存在します。 
ダーウィンが進化論のアイディアを得た場所だと言う事も良く判ります。

日本の製造業も世界の標準からは外れた、日本独自の高い技術やサービスのニーズの為に、
それに適合した製品を作らざるを得ず、品質的には優れているものの、
世界一般には通用しない製品を創り出しています。


又昨今、海外に出て行く事を敬遠する若者達。そう言った世代の人達は、
日本独自のニーズに合った商品・サービスを望むでしょう。

日本の製造業界は日本独自(世界的には通用しない)の製品の枠から、
愈々抜けられなくなってしまう。

そして一方では少子高齢化が急速に進んでいる日本。
内需の受け皿は次第に小さくなり、製品は売れ難くなって来ます。

ガラパゴス化は決して良い傾向ではありません。

勿論、日本の品質が優れているのは結構ですが、
世界標準に適合する方法を考えないと愈々行き詰まってしまいます。

現在の円高と高賃金で輸出品は一段と高価になり、輸出は停滞するでしょう。

製造業は工場を国外に移転して、安価な製品を作らねばならず、
日本産業の空洞化は一段と進むと懸念されています。


賢明な政策の推進と企業経営者の強い指導力が望まれまる時代になっていますね。

・・・お詫び
昨日のブログ記事の中で朝日のコラム欄「明日への話題」と書きましたが、
日経新聞の夕刊でした。 お詫びして修正致します。



日本のガラパゴス化って何だろ(2)

2010年08月30日 | 時事問題
昨日のブログの続きです。
ガラパゴス化する日本とは、企業だけでは無いようです。

先日の朝日新聞のコラム欄「あすへの話題」に「内向き」というテーマで、
書かれていましたが、日本人が「内向き」志向になっているそうです。


今の若い世代の人は、海外へ出て行くのを敬遠するのですね。
留学生や国際機関で働く応募者も急減しているらしいです。
海外渡航者の数も20代だけは3年連像に減少していると言います。

海外での駐在はおろか、出張さえも御免蒙りたいと言う始末です。
本人も配偶者も同じように考えているとの事。


私たちの時代は、アメリカに留学させて貰える、駐在させて貰えるのは、
オンの字で喜んだものですが、昨今は全く逆になっているのですナ。
日本国内で安住している方が良いと言う訳でしょう。

これは正に日本国内での人材のガラパゴス化に外なりません。
世界で通用しない人ばかりになってしまいます。


世界は国際化、グローバル化の時代なのに、
覇気が無くなって来たというか、保守的になって来たというか、
時代に逆行する大きな問題です。

国際的に通用する人材を育成し、
進んで海外に雄飛する様仕向ける事が急務と考えます。


日本のガラパゴス化って何だろ(1)

2010年08月29日 | 時事問題
ガラパゴス島(諸島)はご存知ですね。
南米チリから西へ900km、西太平洋の真っ只中にポツンと浮かんだ諸島です。

大陸から隔絶した環境にあったので、その島の中の生物は大陸とは交わらず、
独自の進化を遂げ、他の世界とはかけ離れた、特殊な生物になってしまいました。


それとよく似た現象が日本の製造業に起こりつつあるのです。

日本の製品・サービスは他の諸国に比べ、高いニーズに応えるべく、
日本独特の進歩を遂げたのは良いのですが、

世界のニーズからはかけ離れた規格になってしまい、
世界の標準規格(日本よりはレベルが低い)には、合わなくなってしまいました。


その結果、日本は世界の動き(国際標準)に取り残され、
製品は日本国内でしか通用しないものになりつつあるのです。

ガラパゴス化はグローバル化の反対語ですね。

具体的には、
1、携帯電話・・・・世界最先端の技術・サービスなのに、輸出は苦戦。
2、建設の耐震技術・・・高度過ぎて高価なものになり世界では通用しない。
3、デジタル放送・・・世界の最先端を行くが、世界ではやや低い方式が一般化して、
  日本の方式は世界で受け入れられない。
 その他、非接触のICカード、カーナビシステム、パチンコゲーム、発泡酒など様々。

日本国内だけでは、需要は限られており、
やがてその技術は宝の持腐れになる恐れ多分にあり。

意図せざる鎖国の様な形になって来ました。
製造業の前途は、広い視野からの長期的な戦略が必要なのですね。


どうなりますか民主党代表選

2010年08月28日 | 時事問題
これは大変な事になって来ましたナ。
菅代表にとっては想定外の強烈な対抗馬です。

今迄の政党代表選と言えば、もう最初から本命が決まっていて、
無投票になるのもまずいと言う思惑から、形だけの対抗候補が出たものですが、

今回は全く予断を許しません。

小沢さんは選挙の神様でもあり、軍資金(カネ)を豊富に準備していますから、
彼自身としては勝つ見込みがあると言う事で、立候補したに違いありません。

私の独断偏見ですが、小沢さんが勝つ可能性は高いと踏んで居ます。

若し負ければ政治的にはリタイヤせねばならなくなる恐れもあるのです。
其れを避けるには、党の分裂もあり得ますね。

彼が代表に当選し、当然総理として組閣するとなれば、
閣僚の首は総すげ替えになるでしょうし、
政策面でもかなり違った立場にありますし・・・・。

今迄裏幕で剛腕を発揮していた人は、表舞台に出て来て、
果して凄腕が通用するのでしょうか?
目下の検察の問題、肉体的な弱点も抱えていますのでどう乗り切れるか?

逆に言うと、一度頭に立ってどのように立派な政治が出来るのか、
試して貰っても良い・・・・と言う気がしないでもありません。


選挙迄多数派確保の熾烈な水面下での争いが続くと思われます。

只、代表選のごたごたで、国民が望む政治が見失われない様にと希望するばかりです。

カポディモンテ美術館展の鑑賞

2010年08月27日 | シニア日記
東京上野の国立西洋美術館で開催中の、
カポディモンテ美術館展を観て来ました。

この美術館はナポリの丘の上にあります。元貴族の宮殿だったらしい。

余り一般的でないルネッサンスからバロック時代の、
イタリア・ナポリの宮廷文化の華やかなりし作品です。


イタリアの王侯や大富豪が自己の宮殿に飾る絵画を
描かせたり収集したりしたのですナ。

観客はまあ一重の列位で比較的楽な気持ちで観られました。

16世紀から17世紀頃のイタリアの作品です。、
未だ風景画や静物画は殆んどなく、ヴィーナスの女神、天使、それに
キリスト絡みの人物画が殆んどです。

然し重厚な奥の深い、しっとりとした絵画が多かったと思います。
参観時間は約1時間、じっくりと観させて貰いました。

美術館の中は涼しくて快適でしたが、外に出て暑い事、目が廻りそう。

去年の気温を見てみると8月下旬は20度から25度迄で、
8月26日の東京の最高気温は何と17度でしたから、今年とは雲泥の差ですナ。


これで秋は消えた感じですね。


本屋での楽しみ(2)

2010年08月26日 | 本の情報
最近書籍の販売について色々と問題が出て来たと思われます。

1.アマゾン等のネット通販が急に増えているそうな。
  本屋で探してもなかなか見つからない本が、
  インターネットで注文すると、在庫があり次第、直ぐに送られて来ます。
  それに送料も殆んど掛からない場合が多い。
(尤も他の消費材でも、お取り寄せとかで通販の占めるウエイトが高くなって居ますが・・)
  
こうなればもう態々(わざわざ)本屋に足を運ぶ必要もありません。

2.今又、電子図書が大きく脚光を浴びて来ました。
  iPadやキンドル等、アメリカでは既に大きなシェアーを確保しつつあるようです。
  日本でも遅ればせながら、体制が整えられつつありますね。

  何処かに出掛けるにしても、大きな重たい本を抱える必要もなし、
  端末も色々と揃えられて、文字も読み易くなってきたそうです。

何れにしても、今迄日本の本の再販組織は真に強力で、
本ばかりは古くなってても、値崩れは殆んどありませんでした。

それがこの大きな環境の変化で、足元がぐらついて来ました。
本を取り寄せても、送料が掛からないと言うのは、
多分定価を削って売っているからのでしょう。

本の値段が下がる事は読書を趣味にする人達にとって、
とても嬉しい事ですね。

然し私は「本屋に寄る楽しみ」は失いたくありません。
店頭に並ぶ種々様々な顔を持った本、
新刊を取り上げた時の手触り、新しい紙、印刷の香り・・・。


取り上げて中を見る時のドキドキした、楽しい気持ち。
買わなくても、立ち読みでも、こんな素敵な体験が出来るのですから、
紙の本、そしてそれを飾る本屋はなくなりっこありません。・・と思いたいです。

(かなり厳しい環境になるとは思いますが・・・・)


本屋への寄り道が楽しみ

2010年08月25日 | 本の情報
最近とても読書意欲が湧いて来て、
暇さえあれば本を広げる様(な気持ちに)になりました。

以前のサラリーマン時代には、それほど感じた事が無かったのに、
もう行く先短くなってからでは、遅きに失したではないか・・・と思いますがね。

然し今でも、充分な読書時間がある訳ではない様です。と言うのは、

非常勤ながら会社勤めも続いていますし、
時代に遅れないようにパソコンの前に座ってIT研修もやりたいし・・・、
会社の仕事も家に持ちこんで半日位帳簿整理をしていますし、
テレビでスポーツ放映も観たいし、ブログも書きたいし・・・・。
映画も観たいし、美術館にも行きたいし、その間に通院もあるし・・・・。

(やりたい事だらけ。と言うけどチョット欲張り過ぎですナ。)

ウーン、何とか読む時間が欲しいと悩んでいます。

通勤時間があるではないか?、座る為に途中駅始発の各停に乗替えますので、
2時間近くもチャンスがあって、新書版の1冊位読み切れるではないかと思われますが、

豈はからんや、
電車の座席に座った途端、反射的に睡魔が襲って来るのです。もう癖ですナ。

本を読みながら寝込んだりして格好悪いですね。

まあ兎に角、本屋に立ち寄るのが楽しみで、外出すると必ずと言ってもいい位、
本屋、それもなるべくターミナルにある大型書店に寄るのです。

ずらりと並んだ平積みの本の表紙はその本の顔。 背のテーマ書体も千差万別。
眺めながらずっと通るだけでも面白いです。

中には、ホッと気を惹く様な顔の本があって、つい衝動買いしてしまいます。

と言う訳で、常時4,5冊の本を併読する羽目になっています。
併読しているなら未だ良いのですが、その内つん読になっている~。ウーン。






勝敗常ならず タイガースへの期待萎(しぼ)ませるな

2010年08月24日 | スポーツ情報
先週の17,18,19の3日間、横浜に3連勝して、
完膚無きまでに叩きのめして3戦で33点も挙げ、
愈々往年のダイナマイト打線復活と信じたファンは、私ばかりではありますまい。


もうマジックが点く寸前で、今度の巨人3連戦に勝ち越せばしめたものと、
取らぬ狸の皮算用。今年はやっと優勝かと期待したのも束の間に終りました。

結果は見るも哀れな3連敗。最後は零敗で締め括られて、
又もや阪神への期待は、完全に裏切られたのです


どうも阪神と言うチームは、ここぞとばかり大きな期待を掛けると、
不思議に負ける事が多いですね。

阪神3連勝3連敗、 対する巨人も3連敗3連勝で、どっちもこっちも当てになりません。
その間隙を縫って、中日がグングンと頭をもたげて来ました。

中日はどうも底力がありそうで、全く油断なりませんね。

残された試合が次第に少なくなって来ます。
阪神の一層の奮起を望むや切なるものがあります。

暦では「処暑」となりました

2010年08月23日 | 季節の情報
今日は早くも暦の上で「処暑(しょしょ)」
二十四節気の一つで、暑さが峠を越して徐々に弱り始める時期だそうです。


然し、現実はそうは問屋が卸さず、依然35度を超える猛暑日が続いてがっくり。
今週の予報を見ても、軒並み33~34度で未だ秋の気配がありません。

然し朝夕にチョット涼しい風が吹く様になって来たのも事実です。
あんまり早く涼しくなって欲しくないと、寒さ嫌いの私の希望です。

夜寝る時は、風呂に入って身体を温めた後は、
急激に冷やした方が、良く寝られるそうですね。

私も暫く前から、寝る時には思い切りクーラーを効かせて、
室温25度位に下げてから、スイッチを切って寝る事にしています。


少し省力化、エコー対策に反しますので、余りお勧めできませんが、
どうしても暑くて寝苦しい時には、
やむを得ず、この方法で冷やして寝る事としています。

明け方に涼しくなって熟睡出来るのと、同じ考え方なのです。



映画「きな子」を観て来ました

2010年08月22日 | 映画の情報
学校夏休み中の、しかも土曜日。相当な観客が入るのではと思ったのですが、
予想に反してガラガラ。2割程度の入りです。

(どうしてかな。余り評判が良くないのですかね)

ストーリーはマスコミの広告宣伝がありましたので、よくご存じと思いますが・・。

ズッコケのダメ犬、「きな子=キナコ」(ラブラドール・レトリーバー)が、
警察犬になる訓練を受けています。

指導者は訓練所長の家に居候している、
これも未熟の女性訓練士「杏子(アンコ)」です。

きな子は警察犬に向いていないのではと言われるのに、
杏子は「私が育てます」と、タンカを切ってしまうのです。

最初の試験日、きな子は障害物の上から、もんどりうって頭から落ちます。
(良くこんなシーンが巧く撮れたものだと思いましたよ)

さっぱり出来ない落ち零れ(こぼれ)犬に、杏子は絶望して廃業を決心し家を去るのですが、
どうしてもきな子への愛情断ちがたく、戻って来て夢を繋ぎます。


所長家族との暖かい人間関係、犬との深い愛情関係が、この映画を支えます。

ラストに近く、所長の愛娘ときな子が山で豪雨に遭い迷子になるのですが、
此処できな子が試験では出来なかった障害物飛び越えと匂い嗅ぎの能力を発揮し、
杏子に娘の居所を知らせると言う、大功名を立てるのです。

ラストは、又検定試験の匂い嗅ぎ分けテスト。 最後の1問で決定すると言う処で、
結果は見せずに映画は終了。何とも思わせ振りです。


実際にこの犬のモデルがあり、それは現在未だ訓練中との事なので、
映画が先に結果を見せる訳には行かなかったのでしょう。

ストーリーは特にハプニングもなく、大体予想通りに進みますので、
今一つ迫力はありません。まず無難な出来栄えと言えましょう。