欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

運送会社が自爆するか?荷物の扱いが乱暴なのは当たり前

2023年12月29日 09時33分11秒 | 日本経済

大手老舗百貨店のオンライン販売のクリスマスケーキが、配送されてお客様の元へ到着した時には、無惨にも崩れ落ちていたというニュースが、年末を賑わせました。

いちごと生クリームたっぷりの美しいケーキのはずが、原形をとどめないほど、グチャグチャに…

 

箱の中の側面や、上部にもクリームが付いていますので、明らかに、大きな衝撃を受けたと思われます。

箱を落としたか、積んであった箱が倒れたか、蹴ったか…

そしてケーキはどこで衝撃を受けて崩れたのか。製造工場か、配送業者か…

 

再現の実験をしてみたら、どうしたらこんな形に崩れるのか、わかると思われます。

 

ある知人Aが、運送業を経営していました。

20年ほど前の話ですが、大手運送会社を手伝うことになり、助っ人で配送したことがあるそうです。

その際、大手運送会社の従業員が、荷物を乱暴に扱う場面を頻繁に見て、ショックを受けたと言っていました。

荷物を放り投げることは、しょっちゅうあったそうです。

従業員は「こんな荷物送るなよ」と言って、荷物を投げたり、乱暴に落としたりしたそうです。

植木鉢の荷物も面倒臭がり、わざと、揺すったり倒したり、鉢の中の土がこぼれているんじゃないだろうか…、鉢が割れないか…と、心配になるほど、乱暴なことをしたそうです。

 

重くて、扱いが注意が必要な荷物も、下積み厳禁の荷物も、面倒臭いのでしょう、苛立った従業員により、放り投げられていたそうです。

知人Aは、「給料制で働くと、こうなるな」と感じたそうです。

 

知人Aは、運送業の経営者であり、信用が第一です。

お客様や取引業者から信頼して頂いて、商売が成り立ちます。

『荷物1個がいくら』という、歩合制で、仕事をしています。

そして、お客様から「ありがとう」と受け取ってもらえることが、本当に嬉しかったと言います。

 

一方で、大手運送会社の従業員は、毎月決まった給与をもらい、なるべく、しんどくて面倒な仕事はしたくないです。

楽に働き、稼ぎたいと思っています。

給料以上の仕事は、したくありません。

忙しい時に、運びにくい荷物なんて、手間がかかり、イラッとするのでしょう。

 

この経験以来、知人Aは、『運送会社の荷物の扱いを、信用していない』と言います。

知人Aが常に言います。

「荷物送る時は、厳重に、梱包しないといけないよ」

「荷物は、放り投げられているから」

 

荷物の扱いに関しては、運送会社は、監視カメラなどで、しっかりと監視するのが当然だと思います。

 

 

私も経験があるのですが、ネットで購入した衣服が届いた時のことです。

大手運送会社の配達員が届けてくれましたが、持っていたのは、薄っぺらい、ぺっちゃんこの段ボール箱でした。

きっと軽い衣類の荷物の上に、他の重い荷物を載せてしまい、潰れてしまったのでしょう。

 

あるいは、運送会社の従業員が、踏んで潰したのでしょうか?

 

どうすれば、こんなにぺったんこに潰れるのか、逆に、興味が湧きました。

 

配達員は、「あの〜、これ」と言って差し出しました。

あまりに薄っぺらいので、私は、紙袋に入っていると思いました。

よく見ると、潰れた段ボール箱でした。

 

中身が衣類なので、箱は潰れても何も損傷がないので、「別に構いませんよ」と、煎餅みたいなぺっちゃんこのままで受け取りました。

 

配達員は、特に謝罪もなく、「文句言われなくて良かった」という雰囲気で、急いでその場を離れて行きました。

 

大手の運送会社なのに、こんなことあるのかと、びっくりしましたが、知人Aから、運送会社の荷物の扱いの悪さを散々聞いていましたので、逆に、納得してしまいました。

日本の大手企業も、こんな程度かと、一流ではなく三流ですね。

 

知人Aは、「この運送会社、墜ちていくだろうな」と予想していましたが、その予言通り、評判も落ちて、荷物の数も減り、業績も悪化しています。

 

今回の崩壊したクリスマスケーキと、知人Aの経験は、関係はありません。

 

企業は、利益を上げることも重要ですが、従業員の教育も重要だと思います。

ミスが起これば、原因を究明することが大事です。

責任はどこにあるのか、しっかり追及しないといけません。

 

政府は、物流業界の人手不足などと、問題にしていますが、それと同時に、運送会社の質が悪く、仕事が減り、運送会社が自爆することも予想されます。

 

日本の企業、まともな会社、なくなってきましたね。

 

企業の賃上げを要求している政府です。

でも企業は儲かってないので、内部留保金や借入れで従業員の給与を支払っています。

 

バブル崩壊後の20年前のように、激しいリストラが、また始まるかもしれません。

 


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