羽田空港の旧ターミナル近くにそびえ立つ朱塗りの鳥居。



かつて羽田空港の辺りが穴守町と云った頃に穴守稲荷が鎮座しており
その鳥居として建てられたものです。
その頃は旧ターミナルの前、現在のRWY04/22(B滑走路)端辺りにありましたが
戦後、GHQの指示により飛行場拡張のため、穴守稲荷は現在地に遷座し
鳥居も撤去されることになりました。
しかし、鳥居の撤去作業で事故が相次いで起こり、お稲荷様の祟りと噂され
工事が中断し、旧ターミナル前に遺された伝えられています。
実際には、強制立ち退きさせられた旧町民の意図的な流布とも考えられますが
それから半世紀後の平成十一年(1999)、沖合展開事業などによって
鳥居を現在地に移動させようとしたところそれまでの晴天が嘘のように荒れ始め
風雨となり工事が難航してしまったそうです(結果的には無事故で移設完了)。


