麻布のがま池

2020年12月13日 | 東京のお散歩
麻布の高台にある池「がま池」。

江戸時代には交代寄合の旗本山崎主税助(
五千石)の屋敷にあった池で
高台にありながら浅いすり鉢地形となっていて、ここを谷頭とした流れが
現在の中国大使館辺りを谷頭とする流れと鳥居坂下辺りで合流して
さらに一の橋で古川に合流していたと思われます。

伝説では江戸時代、山崎家の家来が屋敷内を夜廻していた際に
この池の大がまに殺されてしまい、主税助ががま退治を決意したその夜
主税助の夢枕に大がまが白衣の老人となって現れ、その罪を詫び
今後、屋敷の火伏せに尽くす事を約束したとされています。
その後、高台下で火災が起こり、この付近(麻布本村町)まで火が迫った時
この大がまが現れて池の水を吹き付け火を防いだと言われています。

現在は池の大半が埋め立てられ、また水辺に近づくことは出来ませんが
こんこんと水を湛えており、この付近の地下水の豊富さを物語っています。




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