明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



先日来、撮影法に少々手心を加えた。同じことをしている人がいないので書くのを止めたのがこのことだった。私の作品の一番の特徴は、自ら作り出した陰影、つまり立体像を被写体にしていることであろう。ならば、と立体感を意識してみたのだが、どういう作用か蒙古兵の鎧は革に覆われているように見えるし、蘭渓道隆は妙に肉々しい皮膚感である。実は陰影を排する段階で、自由と引き換えに質感描写は諦めていた。それにしても質感と立体感は異なるジャンルだろう?実物が粘土感まるだしなのに、なぜこうなったのか、今の私には判っていない。もしこれが次の段階へ進んだ、大リーグボール3号改、あるいは4号ということにでもなれば、例によって初めからこうするつもりだった、ということにする。



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