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フライド・グリーン・トマト

2014年09月22日 02時47分14秒 | 洋画1991年

 ◎フライド・グリーン・トマト(1991年 アメリカ 130分)

 原題 Fried Green Tomatoes

 staff 原作/ファニー・フラッグ『Fried Green Tomatoes at the Whistle Stop Cafe』

    監督/ジョン・アヴネット 脚本/ファニー・フラッグ、キャロル・ソビエスキー

    撮影/ジェフリー・シンプソン 美術/バーバラ・リング

    衣装デザイン/エリザベス・マクブリッジ 音楽/トーマス・ニューマン

 cast キャシー・ベイツ ジェシカ・タンディ メアリー・スチュアート・マスターソン

 

 ◎1920~50年代、アラバマ州

 話は現代のジョージア州から始まるんだけど、それは語り部のジェシカ・タンディがジョージア州の老人ホームにいるからで、まあ、そんなことはどうでもいい。ドメスティック・バイオレンスに苦しむ女性たちが、おもいきりひらきなおって殺人を仕出かすどころかワニのステーキだとして、カニバリズムにまで発展させちゃうっていう凄まじい内容をなんともさらりと描いているあたりは処女作とはおもえないくらい上手だ。

 総じて面白かったんだけど、わかるようなわからないようなそんな複雑な気になるのは、フライド・グリーン・トマトが題名になってることだ。たしかに南部を代表する料理のようで、その味は甘酸っぱくてちょっと微妙で独特のものなんだけど、実に素朴で、どんな素人にだってできちゃうっていう料理だ。まあ、人肉の料理に関連した題名にはできないわけで、そういうのを暗喩するものとして、この料理なんだろうか?

「ざく切りしてフライにしちゃえば、普段だったら食べられないような青いトマトだって食べられるんだから、人間だってざっくり切ってステーキにしちゃえばいいのよ」

 てな感じで、この題名になったんだろうね。

 すんげえ題名だわ。

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