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☆=☆☆☆☆☆
◎=☆☆☆☆
◇=☆☆☆
△=☆☆
▽=☆

ブリザード 凍える秘密

2022年10月31日 01時03分39秒 | 洋画2014年

 ◇ブリザード 凍える秘密(White Bird in a Blizzard)

 

 なんだかあまりにも予定調和な、かつ単純な脳みその物語にしかおもえん。エヴァ・グリーンって女優は、あまり自分が美しいとはおもっていないのか、だからこういう猟奇的な犯罪映画にも出ちゃうのかな?やっぱり美しいけれども異様なことを経験したり、霊的な世界に嵌まり込んだりしちゃうんだろうか?

 どうしても、シェリル・リーくらいしか知られた役者はいないし、これはやっぱり間違ってるっておもってたんだけどね~。しかしそうかあ。もう『ツイン・ピークス』から四半世紀も経っちゃってるんだあ。ただ、そもそも、死体を冷凍庫に隠すってのは『ボルベール 帰郷』をおもいだしちゃうなあ。

(以下、2度目)

 エヴァ・グリーンがご贔屓のぼくとしては『ボルベール帰郷』みたいな目に遭ってるのはちょっとな~。

 まあそれだけが味噌の映画なんだけど、殺害された動機が結局のところプライドを傷つけられたことへの突発的な怒りっていうなんともおそまつな衝動だっていうのもなんだかね。シェイリーン・ウッドリーの評判はいいみたいだけど、そもそも母親の失踪に対して、いくら大学進学だったとはいえ、すこしばかり無関心すぎないか?失踪してすぐに解決できそうな事件のような気がするけど、3年も掛かるんだろうか?

 

 

 

 

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やつらを高く吊るせ!

2022年10月30日 00時12分18秒 | 洋画1961~1970年

 ◇やつらを高く吊るせ!(Hang 'Em High)

 

 この邦題は、なかなかつけられないよ。お見事!

 インガー・スティーヴンスは農夫の娘とか西部劇の花みたいな役がよく似合ってて、ここでも雑貨店の女主人なんだけど、まさか、デニス・ホッパーが預言者で出てくるとはおもわなかったし、ブルース・ダーンにいたっては「やつら」のひとりだ。

 なんかね、クリント・イーストウッドの西部劇の中に埋もれた観はあるけど、最初に首吊りにされるのはこの作品しかないんじゃないかな。もちろん、その復讐のために保安官に返り咲いていくんだけどさ。

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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

2022年10月29日 17時15分37秒 | 洋画2016年

 ◇ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(Fantastic Beasts and Where to Find Them)

 

 いやあ、魔法使いのシリーズはハリーポッターだけでいい感じがする。

 まあそれをさておいても、なんでこの作品に入り込めないのかっておもえば、エディ・レッドメインは好い役者だとおもうんだけど、その分、現実味がありすぎてファンタジー向きな気がしないのかもしれない。ただ、それよりも、彼の眼を通して魔法の世界に入っていかなければいけないはずが、すでに完成された魔法の世界があって、その物語の途中から観ているような錯覚を受けるからだ。キャサリン・ウォーターストンとアリソン・スドルも綺麗なんだけど、いまひとつその役に、闇祓いだとか、レジリメンスだとか、なんだかいきなり難しくなるしね。

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スーパーノヴァ

2022年10月28日 01時25分49秒 | 洋画2020年

 ◇スーパーノヴァ(Supernova)

 

 いや、なんというか、このカップルがゲイのカップルである物語における必要性は感じられないんだけど、まあ、コリン・ファースとスタンリー・トゥッチの落ち着いた演技があるから湖水地方をめぐる旅もまた落ち着いてみられるのかもしれないんだけど、どうにも脚本がぼくの嗜好と相容れない。

 スタンリー・トゥッチが認知症にかかってしまうところはまるで語られず、そのため、そのときの驚きや戸惑いはいっさいなく、すでに認知症が進行してしまってるところから始まる。これがな~。ちょっとな~。まあその分、脳が充分に機能しているように見える最後の段階の旅ってことになって、別れを告げる仲間たちとの宴や会話もじっくりと見ていられるのかもしれないけどね。

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インフェルノ

2022年10月27日 00時15分00秒 | 洋画2016年

 ◇インフェルノ(Inferno)

 

 なんだか、大量殺人化学兵器の名前がインフェルノとかいう使い方はちょっと安易なこじつけなんじゃないのっておもったりする。フェリシティ・ジョーンズの医師だの、アナ・ウラルの殺し屋だのと並んでいるだけで、どうもむりやりなこじつけの果てに、イスタンブールのバシリカ・シスタンの地下貯水池にいたるんだけど、フィレンツェの病院からイスタンブールっていうのはちょっと近いな。

 やっぱり『ダヴィンチ・コード』のような面白さはないね。

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ジェシー・ジェームズの暗殺

2022年10月26日 00時21分14秒 | 洋画2007年

 ◇ジェシー・ジェームズの暗殺(The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford)

 

 なるほど、これは主人公は、ブラッド・ピット演じるジェシー・ジェームズに憧れて追いかけて失望して絶望的な射殺に到るケイシー・アフレックの物語なのね。ま、いずれにせよ、ふたりの押し殺した演技はなかなか見事なもので、凶器を孕んだケイシー・アフレックは観てて辛くなるくらい上手い。

 ジェシー・ジェームズは西部の無法者で、ギャングの集団をひきいてはもう手の付けられない暴れようだったんだけど、でもかれを讃える連中は後をたたず、その中にケイシー・アフレック演じるロバート・フォードもいて、これが頭の悪い男で、ジェシー・ジェームズに憧れるあまり、自分の理想をおしつけ、そして勝手に失望して殺人にいたった事件を、別な角度から観なおそうっていうのはまあわかるし、成功してる。

 とにかく、サム・シェパードだの、メアリー=ルイーズ・パーカーだの、ジェレミ・レナーだの、役者が揃ってて、画面はやけに落ち着いている。

 

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ブロンド

2022年10月25日 22時12分02秒 | 洋画2022年

 ◎ブロンド(Blonde)

 

 なるほど批判が多いのはよくわかる。観ててつらくなるのもそのとおりだ。

 でも、マリリン・モンローの生涯と齟齬があるからといってこの映画を否定するというのはなんだかな~って気もする。たしかに気分のいい映画ではないし、胎児との対話を幻視するほど生まれたことへの嫌悪と幼い日々のトラウマとどういう巡り合わせかいつも性的かつ暴力的な虐待を受けてしまうという呪われたような運命をかかえた女の物語は、気分が好くなることは決してない。

 ただ、ぼくの場合、画面から目が離せなくなってしまうのもまた事実で、真実ではないにせよジョイス・キャロル・オーツの原作は興味をひかれるし、アンドリュー・ドミニクの絵づくりも演出もちからを感じる。アナ・デ・アルマスの演技もなんだかんだいわれるものではなく、実によく頑張ってるし否定するようなところはない。ただ、マリリン・モンローにはそれほど似てない。豊満さと天然さと醸し出される大人の色気に欠けるからだ。

 

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ハングリー・ラビット

2022年10月24日 22時40分11秒 | 洋画2011年

 ◇ハングリー・ラビット(Seeking Justice)

 

 代理殺人ってのは使い古された観はあるけど、巻き込まれ型のサスペンスとしては定型のひとつだね。でも、こういう標的を交換するときは交換するメリットがあるからで、このニコラス・ケイジの場合、ジャニュアリー・ジョーンズが暴行された復讐のお返しにしてはちょっと重い。難題をもちかけてくるガイ・ピアースは役によく嵌まってた。

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ブルックリンの恋人たち

2022年10月23日 22時56分35秒 | 洋画2014年

 ◇ブルックリンの恋人たち(Song One)

 

 まず戸惑うのは、アン・ハサウェイの行動で、弟ベン・ローゼンフィールドが明日をも知れぬ昏睡状態のときに音を求めて町をさまよったり病室に楽器を持ち込んだりするものだろうかってことで、というよりこれは植物状態になってしまってほぼ諦め切ってしまってるっていうわけでもないんだよね?音を聞かせれば目覚めるっていう期待は高かったんかな?それもそうだし、弟の行きたがってたインディーズのコンサートで初めて会話したジョニー・フリンにそこまで話すかって感じもある。ラスト、弟のめざめが別れを促すってのもなんか変な話だし。

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ひとごろし

2022年10月22日 23時33分51秒 | 邦画1971~1980年

 △ひとごろし

 

 高校生のとき、封切りで観た。

 そのときは『初笑いびっくり武士道』と原作が同じだってことはなんとなく知ってたとおもうんだけど、松田優作の映画なんだっていう感覚しかなく、丹波さんは単なる敵役だとおもってた。ところが、観なおしてみると、これがなんだか丹波さんの方が主人公におもえてくる。五十嵐淳子の演技は素人くさいし、松田優作もわかるけれどもわざとらしい。こういう臆病者を演じたいって気持ちはとってもよくわかるんだけどね。

 というより、高橋洋子の役柄がどうにも納得できない。松田優作のたくらみのせいで、宿に泊まれず路頭に迷いかけた丹波さんを泊めてやり話まで聞いてやったかとおもったら、掌の返すように松田優作の道連れになり、丹波さんをひとごろし呼ばわりする。こんなのありか?

 それと、助監督の小林さんの名前がまちがってる。正夫が正雄になってるんだけど、これ、わざとかな?

 さらに、音楽、宙明さんなんだけど、ちょっとこれはな~。いや、ひどいな。

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60セカンズ

2022年10月21日 23時12分43秒 | 洋画2000年

 ◇60セカンズ(Gone in Sixty Seconds)

 

 もともと『バニシングin60″』の熱狂的なファンというわけでもなかった。そのため、この作品についても強い思い入れはないんだよね。でも、おお、なるほど、スピーディで派手だね。ただ、なんか、アンジェリーナ・ジョリーがちょっと蓮っ葉すぎる観はある。ニコラス・ケイジとロバート・デュバルはいつものとおりだ。

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マトリックス レザレクションズ

2022年10月20日 00時28分43秒 | 洋画2021年

 ◇マトリックス レザレクションズ(The Matrix Resurrections)

 

 作る意味があったんだろうか?

 想像はできる。ワーナー・ブラザーズが『マトリックス4』を作れといい、ウォシャウスキー姉妹は断わっていたものの、ついに姉妹をはずしてでもワーナーは新作を作るということになり、そういうことなら自分たちが作って、今後一切、ワーナーには口を出させないようにしたいとおもったものの、リリー・ウォシャウスキーはどうしてもメガホンを取る気にならず、ラナ・ウォシャウスキーだけが犠牲になるつもりで監督をひきうけたってなところだろう。

 それにしても、結局は、これも映画の中の企画会議で言われていたものだけど、1の繰り返しにならざるをえず、いってみれば、リメイクに毛の生えたようなものにしかならないだろうと、そのとおり、1の設定をちょっと変えて、3で死んだはずのキアヌ・リーブスとキャリー=アン・モスが機械によって蘇生され、またもや延髄を繋がれてマトリックスの世界に入り込まされてるっていう話で、ここからふたたび抜け出していくっていうだけの代わり映えのしない物語になっちゃってた。

 とはいえ、そうか、髪の毛といい、サングラスといい、ピルといい、今回は青が基調なのね。若いモーフィアスはネオにいう。記憶の中の現実は空想でしかない。そのとおりだ。それにしても若いスミスと殴り合うのが廃墟のトイレじゃなくてもいいんじゃないか?ぼろぼろの便器が木っ端微塵になって汚すぎる。

 結局のところ、この作品が示したものは、人間の未来はもはや機械に支配されるよりほかにないんじゃないのかっていう話になって、それをあくまでも抵抗し続けるのがネオなんだって話なわけで、これって1だけでも充分だったんじゃないかな~。

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マチェーテ・キルズ

2022年10月19日 00時41分46秒 | 洋画2013年

 ◇マチェーテ・キルズ(Machete Kills)

 

 観終わったときにすでにどんな映画だったのか忘れちゃうやつのひとつだけど、へえ、イーロン・マスクが本人役で出てるんだね。とにかく、ダニー・トレホの印象が濃すぎてほかを忘れちゃうんだよ。

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THE GREY 凍える太陽

2022年10月18日 00時16分08秒 | 洋画2012年

 ◇THE GREY 凍える太陽(The Grey)

 

 これって「gray wolf」のことなのか、それとも別な暗示があるのかしら?

 単純に狼のなわばりに墜落してしまった男たちの末路を描いただけだとしたらあまりにもお粗末な物語になっちゃうわけで、かといって父親の遺した詩がどれだけの意味を持っていたのか、彼女との過去の因果がなにかあるのか、いろいろと勘繰っちゃうけど、結局のところはなんかだらだらしているようないないような雪中行軍の物語だったかな。

 なんだかね、リドリー・スコットとトニー・スコットが製作なのに自分で撮らなかったのがわかるような気もする。

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シンデレラ

2022年10月17日 01時19分43秒 | 洋画2015年

 ◇シンデレラ(Cinderella)

 

 ま、シンデレラですわね。誰もが知ってる物語で、実写が撮られてなかったのが不思議だし、ミュージカルにするには絶好の題材だとおもうんだけどね。でも、ケネス・プラナーがどうして監督したのかがわからんし、リリー・ジェームズはなんか印象がちがうな~とおもって観てた。でもまあいいのか、ケイト・ブランシェットもヘレナ・ボナム=カーターも楽しんでるみたいだし。

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