◎きみに読む物語(The Notebook)
認知症を主題にせず、それでいて重要な要素の一つに設定したのは簡単に見えて高度な脚本術ではないかと。
自己と半生を認知できない妻に、出会いからの物語を何度も語って聞かせる夫の献身的な愛を嫌味にさせない上手な演出だとおもっちゃうわ。
◎きみに読む物語(The Notebook)
認知症を主題にせず、それでいて重要な要素の一つに設定したのは簡単に見えて高度な脚本術ではないかと。
自己と半生を認知できない妻に、出会いからの物語を何度も語って聞かせる夫の献身的な愛を嫌味にさせない上手な演出だとおもっちゃうわ。
◇プロヴァンスの贈りもの(A Good Year)
南仏の大人のおとぎ話。
三人の女優(マリオン・コティヤール、イザベル・カンドリエ、ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ)が魅力的なだけで肩透かしを食らった観はあるけど、息抜きの小品とおもえばいいのかな。
「たまにはワインを傾けながらのんびり観てね」
と、リドリー・スコットにいわれているような気になるのが、なんだか不思議だ。
◇シラノ・ド・ベルジュラック(Cyrano de Bergerac)
「このくらいの大きさの鼻の人はいるよね」
っていうくらいのメークが功を奏したかどうかは微妙なんだけど、シラノの最期がやたら長いのと、いくらなんでも友人の代わりに恋文を諳んじてればバレるぜ、といいたくなってしまう。
もちろん、そんなことういうのは野暮なんだけどさ。