△真白き富士の嶺(1963)
太宰治の『葉桜と魔笛』が原作といわれても、そんな短編があることすら知らなかった。吉永小百合、23歳。若いわ。白血病で逗子に住むと。なるほど、転地療養だね。
逗子が田舎なのはさておき、不治の病でちょっと心がねじくれた妹と姉の物語なんだけど、へ〜、吉永小百合がエキセントリックな妹で、妹おもいの姉が芦川いづみとはおもわんかったな。浜田光夫は、療養してる吉永小百合と出会うヨット部の青年なんだけど、ここでもコンビなのね。でもかなりカットされてるのか、吉永小百合は芦川いづみと小高雄二にも焼き餅を焼いてる観があって、どうもしっくりこない。