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☆=☆☆☆☆☆
◎=☆☆☆☆
◇=☆☆☆
△=☆☆
▽=☆

リピーテッド

2016年01月05日 18時25分07秒 | 洋画2014年

 ◎リピーテッド(2014年 イギリス、アメリカ、フランス、スウェーデン 92分)

 監督・脚本 ローワン・ジョフィ

 出演 ニコール・キッドマン、マーク・ストロング、コリン・ファース、アンヌ=マリー・ダフ

 

 ◎目覚めるたびに私は誰?

 毎朝目覚める度に前日までの記憶を全て失ってしまうという設定は、そうか、これが元だったのか。

 それにしても、キッドマンはこういう心理サスペンスがよく似合ってるね。

(以上、2016年5月18日)

 

 彼は悲しみに慣れている、わたしの傷は新しい。なるほど。キッドマンの台詞はよく納得できる。

 わからないのは、コリン・ファースが運転中に、キッドマンが電話で疑問を突きつけてるとき、アンヌ=マリー・ダフから別な携帯電話に電話が掛かってきてて、その着信音を小さくするところだ。ん?ちょっと待ってくれ、コリン・ファースとアンヌ=マリー・ダフって知り合いだったのか?だったら、なんで、アンヌ=マリー・ダフは、キッドマンに「その夫は別人だ、誰なの、それ?」って聞くんだ?矛盾してないか?もうひとつ、わからないのは、観客に怪しく見せるためとはいえ、マーク・ストロングがいかにもって感じで内緒の治療をしていくんだけど、なんでそんなしちめんどくさいことをしなけりゃいかんの?まあこういう映画はいろいろ突っ突きどころはあるもんだけどさ。

 それにしても、まるきり観たことを忘れてて、また観ちゃいつつ徐々に思い出すってのはどうよ、まずいなあ。

(以上、2023年2月14日)

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星を追う子ども

2016年01月04日 20時27分55秒 | 邦画2011年

 ◇星を追う子ども(2011年 日本 116分)

 監督・脚本 新海誠

 

 ◇鉄道が陽にきらりと光った

 新海誠らしくないといえばらしくないし、宮崎駿へのオマージュだといえばそうかもしれないし。

 なんにしても、鉱石ラジオにアガルタ人の最後の歌が入ってくる出だしはいいけど、おでこにキスされただけで、まあそれが初めての恋心だからっていってしまえばそれまでだし、自分の居場所を求めるとかっていうなんだか逃げにも聞こえるようなおもいつめた心をしょってるからっていわれればそれもそうだとおもうけど、それで命をかけるような旅に出るのかしら?

 出るんだよね、それが少女だ。

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バベットの晩餐会

2016年01月03日 17時09分16秒 | 洋画1981~1990年

 ☆バベットの晩餐会(1987年 デンマーク 102分)

 原題 Babettes gæstebud

 英題 Babette's Feast

 監督・脚本 ガブリエル・アクセル

 

 ☆1870年代、ノルウェー、フィヨルドの町ベアレヴォー

 ぼくは文学的な素養がないから想像することそのものが困難なんだけど、この1987年のアカデミー外国語映画賞に輝いた物語はやっぱり小説とかで描かれてもいまひとつ昂揚しなかったんじゃないかしら?

 だってそこにはどうしてもふたつの要素が必要になってくる。ひとつは、ものすごく重苦しく垂れ込めた雲に覆われた海辺の町の風景とそこに生きる人々の素朴さはやっぱり映像で観た方がよくわかるし、その情感がひしひしと伝わってくるんじゃないかっておもうからだ。もうひとつは、パリ・コミューンの蜂起に身を投じてしまったことでフランスから亡命せざるを得なくなってしまった高級店「カフェ・アングレ」のシェフだったバベットが宝くじに当たった100万ドルで食材を買い込み、お世話になった人々へのお礼として大盤振る舞いをするんだけど、そこで出される料理についてあれこれ描写されたところで想像力の乏しいぼくにはなんのことやらさっぱりわからないんじゃないかっておもえるからだ。

 ところが、この映画にはれっきとした原作がある。それもちょいといわくありげな感じで。というのも、原作者の名前はイサク・ディーネセンっていって、これ、男性名なんだよね。てことは男がこんなに優しい料理の物語を描いたのかってことになるんだけど、ちがうんだな、実は女性の覆面作家でカレン・ブリクセンっていう。カレン・ブリクセンは1985年のアカデミー作品賞・監督賞の映画『愛と哀しみの果て』の原作『アフリカの日々』を書いた人で、な~んだって話なんだけどね。で、ぼくはっていうと、その物語をふたつとも読んだことがないから、そこにどれだけ美味しそうな表現が散りばめられているかはまじ知らない。威張れるような話じゃないけどさ。

 

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プロヴァンス物語 マルセルの夏

2016年01月02日 19時17分25秒 | 洋画1981~1990年

 ◇プロヴァンス物語 マルセルの夏(1990年 フランス 111分)

 原題 La Gloire de mon père

 監督 イヴ・ロベール

 

 ◇マルセル・パニョルの思い出

 おそらく幸せな時代を過ごしたんだろうな~って印象の劇作家・小説家かつ映像作家だ。

 マルセル・パニョルの生きた時代はふたつの世界大戦があったり冷戦が続いたりときわめてきな臭い時代で、もちろんそういう時代の風はかれが過ごしていた南フランスのプロヴァンスにも吹きつけていたんだろうけど、そういう匂いはほとんど感じられない。

 ほんと、うらやましいわ。

 ちなみに、南に海を抱えた海辺の町というのがどういう感じのところなのかっていうことくらいは、ぼくにはわかる。ぼくは形だけはイタリア半島にちょっと似ている知多半島っていうところに生まれ育ったんだけど、このマルセル坊やのような家庭ではなかったな~。感想といえば、それくらいなものだ。

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イルマーレ (2006)

2016年01月01日 00時53分19秒 | 洋画2006年

 ☆イルマーレ (2006)

 原題 The Lake House

 監督 アレハンドロ・アグレスティ

 

 ☆時越愛(シウォレ)のリメイク

 とはいえ、自然にハリウッドの映画になってて、ぼくとしてはおもしろかった。

 実をいうと、とってもふしぎなことがある。この映画は前に見たことがあったような気がしてたんだけど、その感想がどこにも見られない。変だな~とはおもいながらも、そのままにしておいた。ところが、今日、なんでか知らないんだけど、画像フォルダにこの映画の画像がアップされてた。それも、日付は10月25日だ。どういうことなんだろうとおもった。まるで画像をアップした記憶がないのに、アップされてる。しかも、この作品がまさに今日、手元に届けられた。なんでだよ?とおもった。神秘的な言い方をすれば、なにか見えないちからが「イルマーレ」をぼくに見せようとしているってことになる。なんだか内容と相俟ってとってもやだわ~。

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