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美女と野獣 (2014)

2023年11月15日 01時23分56秒 | 洋画2014年

 ◎美女と野獣(La Belle et la Bête)

 

 レア・セドゥがどうしても清純な美女に見えない。見栄えだけからいえば、エマ・ワトソンの方がしっくりする。レア・セドゥは、どうしても高慢そうで、鼻っ柱がつよすぎる印象があって、可愛げがうすらぐ。その分、妙な色気はあるんだけどね。でも、こういう強烈さがないと、野獣と恋をするまでにはならないのかな?

 城に行くまでが30分。長い。丁寧っていえばそうなんだけど、だんどり踏みすぎな気がする。子供たちに読んで聞かせてる童話だってことをついつい忘れる。しかしすごいな、全カットがCGかよ。クリストフ・ガンズの色彩の感覚はたいしたもんだ。

 それと、ヴァンサン・カッセルがなんで野獣になったのかってことがちゃんと描かれているのは好感が持てる。そうか、森の精を妻にしてしまって、その本性の牝鹿を射殺してしまったからか。それで、父親の神に罰を受けたわけか。なるほど。だから、妃が「鹿狩りはもうやめてください」としつこく言ってたわけね。自分との時を過ごしてほしいっていうわがままじゃなくて、切実な願いだったわけね。なるほど。

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消えた声が、その名を呼ぶ

2023年10月29日 14時57分20秒 | 洋画2014年

 ◇消えた声が、その名を呼ぶ(The Cut)

 

 前半30分、退屈。

 喉を刺した男と一緒に逃げて脱走兵の集団と放浪するくだりは要らん。キッドを見て子をおもいだして涙するまでは半分でいい。節目節目で奥さんの唄とその幻と双子の娘の幻に励まされたり驚かされたりして覚醒するところだけおもしろい。ミケランジェロの暗号の主役がミネアポリスの工場主で出てきて台詞もないんだが、カメオか?

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チャイルド・マリッジ 掠奪された花嫁

2023年07月12日 23時14分21秒 | 洋画2014年

 ◎チャイルド・マリッジ 掠奪された花嫁(difret)2014年

 

 紫の制服が美しい。といってる場合じゃないくらい、エチオピアの風習はじつに腹立たしい。略奪婚とか、いまだに許されてる世界があるんだあっていう驚きもそうだし、世界の広さをまざまざと感じちゃったりもする。それにしても人類発祥の地のはずが、どうしてここまで女性蔑視がきついんだろうね。

 アンジェリーナ・ジョリーが製作だった。彼女はどうもこういう人権的な物語への趣向があるんだけど、まあ唯一、日本への妙にねじまがったような考え方がまかりとおっているみたいで、なんかちょいと憂鬱ではあるな。

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あの日のように抱きしめて

2023年02月20日 00時49分12秒 | 洋画2014年

 ◎あの日のように抱きしめて(Phoenix)

 

 そうか~『東ベルリンから来た女』の組の次の作品か~。

 ナチスの強制収容所から生還したニーナ・ホスが夫ロナルト・ツェアフェルトの真実を見極める物語なんだけど、物語について考えれば考えるほど迷路に入っていく作品ではある。

 整形しなくちゃいけないほど顔をぐしゃぐしゃにされる拷問ってなによっておもうのはさておき、もとの顔に戻るように整形して、というより顔を復元して帰ってきた妻のことがわからないのか?っていう疑問はまずおもう。もちろん、自分が妻を裏切るようなかたちでナチスに密告して収容所で送り込んだ張本人なんだから妻は死んだとおもいたいし、それが戻ってきたとはおもえないし、顔が似てるくらいだろうとおもってるし、似てるんだったらそれを利用して元妻の財産を手に入れてやろうっていう姑息なたくらみも浮かんでくるだろう。でもそれをなかば承知の上で夫のいうことに協力していく妻ってのも切ないなと。

 ただ、ラストで夫が妻の歌を聴いて腕の囚人番号を見て「こいつ、ほんものの妻じゃん」って気づいたときの歌「スピーク・ロウ」だけど、ぼくはそれほどこだわりがないものだからいまひとつ感情が盛り上がってはこなかったけどね。

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誘拐の掟

2022年12月16日 23時41分37秒 | 洋画2014年

 ◇誘拐の掟(A Walk Among the Tombstones)

 

 まあ、誘拐、家族、元警官とくれば、リーアム・ニーソンが登場するしかないわけで。

 面白かったとか面白くなかったとかいう以前に、リーアム・ニーソンの映画として満足がいったかいかなかったかっていうだけの話でしかない。そんなふうにおもえば、たまにリーアム・ニーソンのこういう小品を愉しめばそれでいいんだろうなと。

 ただ、今回の場合はちょっと筋立てがややこしく、要するに麻薬の売人稼業で儲けた野郎のリストを持っている麻薬捜査官のゲイのコンビがそれをもとに売人の妻や娘を誘拐して身代金を要求するんだけどすべて殺しちゃってるっていう出だしで、その売人のひとりが元警官で元アルコール依存症の私立探偵リーアム・ニーソンを頼り、妻を殺したやつを調べて連れてこいとかっていい、結局、その売人どもよりもリーアム・ニーソンが戦っちゃうっていう話なんだけど、目新しいものはこれといってないけれど、ピストルはリーアム・ニーソンには小さすぎるんじゃないかっていういつもの感想しか浮かんでこない。

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ブリザード 凍える秘密

2022年10月31日 01時03分39秒 | 洋画2014年

 ◇ブリザード 凍える秘密(White Bird in a Blizzard)

 

 なんだかあまりにも予定調和な、かつ単純な脳みその物語にしかおもえん。エヴァ・グリーンって女優は、あまり自分が美しいとはおもっていないのか、だからこういう猟奇的な犯罪映画にも出ちゃうのかな?やっぱり美しいけれども異様なことを経験したり、霊的な世界に嵌まり込んだりしちゃうんだろうか?

 どうしても、シェリル・リーくらいしか知られた役者はいないし、これはやっぱり間違ってるっておもってたんだけどね~。しかしそうかあ。もう『ツイン・ピークス』から四半世紀も経っちゃってるんだあ。ただ、そもそも、死体を冷凍庫に隠すってのは『ボルベール 帰郷』をおもいだしちゃうなあ。

(以下、2度目)

 エヴァ・グリーンがご贔屓のぼくとしては『ボルベール帰郷』みたいな目に遭ってるのはちょっとな~。

 まあそれだけが味噌の映画なんだけど、殺害された動機が結局のところプライドを傷つけられたことへの突発的な怒りっていうなんともおそまつな衝動だっていうのもなんだかね。シェイリーン・ウッドリーの評判はいいみたいだけど、そもそも母親の失踪に対して、いくら大学進学だったとはいえ、すこしばかり無関心すぎないか?失踪してすぐに解決できそうな事件のような気がするけど、3年も掛かるんだろうか?

 

 

 

 

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ブルックリンの恋人たち

2022年10月23日 22時56分35秒 | 洋画2014年

 ◇ブルックリンの恋人たち(Song One)

 

 まず戸惑うのは、アン・ハサウェイの行動で、弟ベン・ローゼンフィールドが明日をも知れぬ昏睡状態のときに音を求めて町をさまよったり病室に楽器を持ち込んだりするものだろうかってことで、というよりこれは植物状態になってしまってほぼ諦め切ってしまってるっていうわけでもないんだよね?音を聞かせれば目覚めるっていう期待は高かったんかな?それもそうだし、弟の行きたがってたインディーズのコンサートで初めて会話したジョニー・フリンにそこまで話すかって感じもある。ラスト、弟のめざめが別れを促すってのもなんか変な話だし。

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マーシュランド

2022年09月04日 23時45分12秒 | 洋画2014年

 ◇マーシュランド(La isla mínima)

 

 湿地帯って意味らしい。不気味な音楽もいいし、湿地の真下に見下ろした空撮がとてつもなく美しい。

 単調に淡々と姉妹失踪事件の捜査が始まるんだけど、正義感の先行するラウール・アレバロと色々と練れてしまったハビエル・グティエレスの刑事ふたりがなんとなく良さげなコンビに見えて、とくにハビエル・グティエレスは女に甘くてたぶん淋病を病んでたりして、姉妹の母親ネレア・バロスが美人な分、なんか淫靡で不気味な雰囲気が醸されててええね。

 霊能者が農家の廃屋に娘たちがいるっていう夢の中の母親のお告げを話したあたりからどんどん身が入る。湿地の沼で発見、乳首はほじくりだされ、膣は裂傷、肛門も犯され、手首も落とされ、丸裸に剥かれて投棄されるという猟奇的な事件で、ブルーフィルムに出されてたかもしれないっていう写真とフィルム。いや、アルベルト・ロドリゲス、演出力あるわ。

 最後の湿地帯での犯人との格闘は『野良犬』みたいだったけどね。

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夏をゆく人々

2022年08月26日 18時21分25秒 | 洋画2014年

 ◇夏をゆく人々(Le meraviglie)

 

『みつばちのささやき』を思い出した。あっちの方が幻想的だな。

 でも、木の枝に作られたみつばちの巣を落として獲るところなんかよく撮ったな~っておもうわ。マリア・アレクサンドラ・ルングが小舟で海をわたってゆくカットもそうだし、トスカーナの風景は綺麗にとらえてた。なかでもミツバチの撮影はえらいことだったとおもうけどね。

 モニカ・ベルッチのCMの女神は適役なんだけど、ものすごい浮き加減だ。

 それにしても暗い現実だな~。で、なんにも起こらないトスカーナの養蜂家の家に口のきけない少年が更生プランのためにドイツから紹介されてくるんだけど、これで30分過ぎた。カンヌのグランプリとはいえ、いやほんと、退屈だわ~。半分まできてようやく『ふしぎの国コンテスト』に申し込もうとするんだけど、ここでも横槍が入る。聞く耳を持たなかった親父サム・ルーウィックのポン友の登場で、ここでまた物語の進行が止まる。これはあかんのではないか?

 ぎりぎりのところでもたせてくれのは破産するかしないかの最後の頼みの綱がコンテストになることで、エトルリアの田舎まで落ちてきて古代人を模したような糞な衣装を着せられても司会業をこなしていきたいっていうモニカ・ベルッチがもたせてくれたようなところはあるにせよ、虫笛のうまい更生プラン小僧が脱走を疑われるところを挟んで破産しても家族の絆は切れないってところで終わったところくらいかな。

 アリーチェ・ロルバケルのいいたいことがそんな単純なものだったんだろうかっておもいたくはなるけど、でも、ああ、そうか、彼女って『幸福なラザロ』も監督してるんだあ。だったら、そんな感じの主題なのかもしれないなあ。

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シアター・プノンペン

2022年08月24日 22時34分00秒 | 洋画2014年

 ◇シアター・プノンペン(The Last Reel)

 

 これは、邦題の方がいいな。

 それはともかく、懐かしい雰囲気の映画だね。カンボジアの内戦が終わったあたり。壊れそうで閉館した映画館は大学に通う女の子マー・リネットのバイク置き場になっててそこで毎夜1974年に自分の撮った映画を観てる映画監督と知り合うんだが、その映画のヒロイン(二役ね)が今はでぶって軍人の旦那の召し使いみたいになってる母親ディ・サヴェットの40年前の姿だと気づくんだね。でも、最後のリールがクメールルージュに焼かれたのか失くなってるもんだから、そのラストシーンを自分が代わりに演じるから撮ればいいと映画館の館主こと実は偽監督ソク・ソトゥンに迫るっていう、なんだかとってもそそられる話だ。

 ところが、なんとも古色蒼然とした素人くさい脚本と演技と撮影で、まあこれはこれで微笑ましくていいんじゃないかっておもうけど、演出のソト・クォーリーカーっていったいいくつなんだろって気にもしたりして、ともかく安心して観てられるのは前半だけで、撮影が始まると過去の因縁が絡んできて、なんだか母親ディ・サヴェットと母親をおもう偽監督ソク・ソトゥンの過去が現在に甦るようなちょっと輪廻をおもわせるものになってくる。

 つまり難しくなってくるんだけど、映画館の売却やら母親ディ・サヴェットの病気やら過去の収容所のことやら、なにより監督とその弟の入れ替わってた事実を母親が暴露するとか誇りの中から見つかった最終巻でも物語の中で選ばれるのは弟だったとか、おもしろくなってくるはずがそうなりきらないっていうのはなんなんだろね?

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エール!

2022年08月07日 23時27分40秒 | 洋画2014年

 ◎エール!(La Famille Bélier)

 

 リメイク作品の『コーダ』とはどうも雰囲気が違ってて、エリック・ラルティゴの当作は、からっとした明るさが目立つ。これが本家なのか?って気もするけど、主役のルアンヌ・エメラはまるまるした体つきと太い眉が印象的なんだけど、歌がとにかくうまい。ここはさすがに面目躍如だね。お母さんのカリン・ヴィアールはひたすら綺麗で、やりたいざかりが死ぬまで続きそうなフランソワ・ダミアンとのやりとりはおもしろいがここがリメイクとの大きな差になってる。

 ただまあ、聾唖者の父母に育てられ、その代わりに商売の口上や酪農の経営にいたるまで、すべてのことをするようになるまでの苦労話はいっさいないんだけど、これを描いたらもうとっても大変な話になったろうなあって気がする。まず、彼女に言葉を教えていった恩人のような人間の存在がなかったらできない話だよね。

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シークレット・デイ あの日、少女たちは赤ん坊を殺した

2022年07月29日 22時10分43秒 | 洋画2014年

 ◎シークレット・デイ あの日、少女たちは赤ん坊を殺した(Every Secret Thing)

 

 ラストカットが利いてるね。誘拐した赤ちゃんのベビーカーの前に立ってるブリン・ノルクィストが、凄い。それまではエヴァ・グレース・ケルナーでまさかこのカットが、実はダニエル・マクドナルドの主張していたことに過ぎないっていうのはたしかに後出しジャンケンみたいなところはあるかもしれないけど、でも、うわっておもったわ。それにしてもエヴァ・グレース・ケルナー、ダコタ・ファニングに似てるな。ま、彼女が小さいときの方が華やかだったけど。

 いやあ、ダイアン・レインがどんどん老けてきて、自分のデブの娘よりも自分になんとなく似てる美人な友達の方をまるで娘のように可愛がっていたことで、なんともまあ、自分の娘に対して量刑を与えるように仕向けるっていう複雑な母親像を演じるようになるとはなあ。

 エリザベス・バンクスも、ちょっと知的で冷静であろうと自分を持っていくっていう性質の女刑事をけっこうあたりさわりなく演じてるし、なんつってもダコタ・ファニング、過去も現代もその美貌と優しさの故に疑われ、誤解され、罪に陥れられていくっていう役柄がちゃんと演じてた。大きくなったなあ。

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顔のないヒトラーたち

2022年06月24日 23時15分06秒 | 洋画2014年

 ☆顔のないヒトラーたち(Im Labyrinth des Schweigens)

 

 ちょっと驚きだ。半熟卵は頭をかるく叩き割ってスプーンでほじくりだすけど、かなり熱のとおったゆで卵も頭の方をスプーンの側面で叩き切り、まず切り取った上部の白身に塩をかけてほじって食べて、それから本体に挑む。これが1958年のフランクフルト・アム・マインの朝の風景だったんだろうか?

 それはさておきこの1950年代の末という時期、西ドイツの市民はほとんどアウシュヴィッツを知らず、名称を知っていても普通の保護収容所だと信じて疑わず、武装親衛隊員の生き残りはあらかた職を得、中には禁止されているはずの教職にまでついていたってのは、いやいやいやまじにかなり驚きだ。

 しかしこれは、検事総長フリッツ・バウアーと検事ヨハン・ラドマンによる1963年のフランクフルト・アウシュビッツ裁判をぼくたちがいかに知らずにきたかってことだよね。

 それだけでも、このジュリオ・リッチャレッリ作品は価値があるな。

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ザ・ヘラクレス

2022年06月17日 00時56分58秒 | 洋画2014年

 ◇ザ・ヘラクレス(The Legend of Hercules)

 

 びっくりするほど『グラディエーター』で、レニー・ハーリンはこの映画をどんな気持ちで撮ったんだろう?

 そもそもケラン・ラッツじゃラッセル・クロウの対抗馬たりえないぞ。ぎりぎりなんとかギリシャ神話をもたせてるのはリアム・マッキンタイアで、もともとテレビの『スパルタカスⅡ』で評判を得たみたいだね。かれがいなかったら、もはや、作る意味のない映画だったかもしれないわ。

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娘よ

2022年05月06日 14時15分52秒 | 洋画2014年

 ◎娘よ(Dukhtar)

 

 娘たちの会話。女の子が男の子を見て男の子がふりかえると赤ちゃんができる。なるほど、それもそうだ。この会話は、これだけ情報の少ない田舎の国にいるんだってことを示しているのと、これだけこの子たちがまだ幼いのに過酷な運命が待ってるんだってことの暗示なんだけど、このあたり、よく練られてる。アフィア・ナサニエルの処女作らしいけど、いろいろと気のつく演出だわ。

 で、虹の話をしてる。母サミア・ムムターズはいう。目には見えるけど本当はそこに存在してないの。とかいってて娘サーレハ・アーレフがフレームアウトし、会話が続く。そこへ、ドアが破られて夫が入ってくる。誰もいない。ワンカットだ。お、すごいじゃん。会話がそのまま伏線とカセットで部屋の外へ聴かせてるトリックになってる。

 逃げるときの村の素朴な感じがとてもいい。ロケ地、よく見つけたね。それと、美しい自然とは相容れないモヒブ・ミルザーの運転するド派手なデコレーショントラック。これがふしぎに調和してくる。絵がいいんだな。食堂を出るとき、串刺しされた鳥の丸焼きなめの去っていくトラック。いや~。音だけじゃなくて、絵も利いてる。

 モヒブ・ミルザーの語るカブール川とインダス川の悲恋物語は興味深い。カブールの血の流れ、インダスの涙の流れ。そして合流。つまりは、この映画のあらすじがここにあるわけで、実話の映画化にしては脚本が練られてる。で、合流するおばあちゃんと内緒で待ち合わせるラホールの夜市なんだけど、これもええ感じだ。

 サミア・ムムターズが流れ弾に撃たれ、介抱されながら逃げ去ってゆくところで、あれれ、これ、このまま死なせちゃうこととかなしだよね、カットが変わって山河を背景にした彼女の復活とかが用意されてるんだよねっておもえば、死んじゃったような眼を閉じるカットのあとで、そのまま車内で娘の手をにぎりかえすカットがラストになってる。なるほど、こっちの方が上手だわ。

 ありきたりな脱走劇かとおもってたし、まあまちがいではなかったともおもうんだけど、脚本の上手さと映像のセンスの良さで観ちゃうな。

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