Kinema DENBEY since January 1. 2007

☆=☆☆☆☆☆
◎=☆☆☆☆
◇=☆☆☆
△=☆☆
▽=☆

D.O.A. 死へのカウントダウン

2010年06月29日 00時12分41秒 | 洋画1981~1990年

 ◇D.O.A. 死へのカウントダウン(D.O.A.)

 

 DOAは警察用語のDead On Arrival 到着時死亡。

 学生の処女作を読んだ為に盗作発表しようとする親友に毒を飲まされ、48時間後に死ぬ男が殺された学生の父親に夫殺しの罪をなすりつけていた女理事長に狙われても、反対に追い詰めるという筋はいいんだけど、緊迫感がまるでない。シャーロット・ランプリングとメグ・ライアンが出てるっていうのに、もう、なんにも覚えていられないくらいのはちょっとつらい。

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ティンカー・ベル

2010年06月23日 01時29分06秒 | 洋画2008年

 ◇ティンカー・ベル (Tinker Bell) 

 

 ウィンディに出会うまでの物語なのね。

 物作り妖精ティンカーベルの誕生秘話のなかったことがそもそも不思議なんだけど、メインランドに行けない物作り妖精として生まれた不満が春の訪れを台無しにするけど、誰も直せないオルゴールを直して自信を得てゆくっていう筋立てはなんとも愛らしい。

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陰日向に咲く

2010年06月22日 01時15分34秒 | 邦画2008年

 ◇陰日向に咲く

 

 題名と内容がちぐはぐ。

 慎ましやかに咲く事の美しさを語ろうとするのなら、これは違う気がするな。

 複層した世界が互いに繋がる筋立ての妙は認めるんだけど、描かれているひとびとの特殊な世界と事情は日本の陰日向のひとびとと大きな乖離があるんじゃないだろうか。

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土方歳三 燃えよ剣

2010年06月20日 18時37分22秒 | 邦画1961~1970年

 ◎土方歳三 燃えよ剣(1966年)

 

 TV版と挿入曲が同じなんだけど、これって松竹作品なんだよね?

 東映太秦の作品なら音楽の流用もわかるんだけど、のんきな時代だな。

 で、内田良平演じる七里研之助と『丹虎』で戦うのはいいとしても、小林哲子演じる九条家に奉公した神官猿渡家の娘の佐絵を裸に剥いて拷問した後に、歳三にだけ話があるとして池田屋を教えるとかってくだりはどうにもいただけない。非情さ故の過ちってことにする脚本はちょいと残念だな。加藤泰と森崎東と長谷部利朗の三人がかりの脚本なんだけどね。

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アイアンマン2

2010年06月19日 19時30分44秒 | 洋画2010年

 ◇アイアンマン2(Iron Man 2)

 

 ラストの場面は3の予告なのか?

 役者陣は、適役ながらも、スカーレット・ヨハンソンの殺陣はマトリックスみたいで、ミッキー・ロークはロシアの天才化学者には見えなくてやっぱりプロレスラーだな、笑。とはいえ、妙ちくりんな演技陣のおかげもあってか、ロバート・ダウニー・ジュニアの好色と難病が複雑にからみついた主役像ができあがってる気はするね。

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魂萌え!

2010年06月18日 01時55分29秒 | 邦画2006年

 ◇魂萌え!

 

 萌えない…。

 急死した夫の浮気、愛人との蕎麦屋経営発覚、息子の相続欲、娘の我儘、立川のカプセルで詐欺まがいの出会い…に怒り、自分を変えたいと不倫も経験していくんだけど、肝心な映写技師をめざしていくときの萌え度がほとんど感じられないのは、致命的に辛い。

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ランボー 最後の戦場

2010年06月16日 00時07分34秒 | 洋画2008年
 ◇ランボー 最後の戦場

 スタローン版『地獄の黙示録』じゃないかと最初はおもったんだけど、やっぱり『ランボー』だった。
 ただ、スタローンの主張するところなんだろうけど、かなり過激な描写が続く。頭は吹っ飛ぶわ、手や足は断ち切られるわ、いたるところ鮮血まみれで、いやもう凄まじい。まあ、国境なき医師ボランティア団が甘ちゃん連中の物語で、ビルマの奥地の少数民族カレン族がミャンマー軍部の圧政にひどい目に遭わされてるから支援しに行くんだってな能天気なことをいっているそばから監禁されちゃうもんだから、コロラド州のキリスト教団体が傭兵を送りこんで、これに甘ちゃんのひとりの女性に頼られたランボーがやむにやまれず手を貸すって展開だ。でも、恋愛もなく、なんていうか、これってタダ働きの兵隊になってるだけじゃんってな筋立てだった。(2010-06-16 00:07:34)

 ということで、あまり好きになれなかった『ランボー4』なんだけど、ひさしぶりに再見した。いやまじ、すごい。全編血まみれだ。しかし、甘っちょろい理想をほざいていたところで、殺し合いの現場で殺されそうになるほど苛め抜かれれば、結局のところ、石を手にして自分を殺し掛けた奴の頭をかち割っちゃうんだよっていうスタローンの気持ちはわかるし、さっさとビルマを助けてやれよっていう主張もわかる。
 映画では、みんなが「BURMA」とちゃんと喋ってる。バーマなのか、バルマなのか、ちょっと聞き取りにくいけど、日本語で書けば「ビルマ」だ。だから、ここではちゃんと「ビルマ」と書くんだけど、あらためてスタローンの演出と編集はなかなかスピーディで上手じゃんかって気がした。たしかにランボーは明らかな脇役なんだけど、まあ、アメリカの牧場の実家に『ファースト・ブラッド』のときの恰好で戻っていくラストをおもうと、スタローンもこの映画で決着をつけたかったんだろうね。そうじゃなかったんだけどさ。(2020-12-13 22:02)
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ゲーム

2010年06月13日 23時33分52秒 | 洋画1997年

 ◇ゲーム(The Game)

 

 なるほどゲームなんだからといわれれば、こういう世界もありかと思えるけど、ラストの判ってしまった映画をまた見たいかといえば疑問だ。

 だとすると、CRSという巨大な組織がありそれに小さな男が戦いを挑んだ方がたとえ敵わないにしても格好いいような気もする。

 デビッド・フィンチャーとマイケル・ダグラスでもこういう映画になっちゃうのかなあ。

 まあそれはさておき、マイケル・ダグラスが父親の享年に自分が達したとき、なんとなく死についておもいをはせるようになるのは、よくわかる。けっこう、父親の死の年齢というのは、息子にとっては気になるものなんだよね。だから、その年齢になったとき、ここを越えることができれば、自分は父親よりも一歩上を行けるようになったとおもうのかな。

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落下の王国

2010年06月11日 20時10分06秒 | 洋画2006年

 ☆落下の王国(The Fall)

 

 監督のターセム・シンは映像のすごさよく知ってて、その作り方もしっかり心得てる。処女作の『ザ・セル』もそうだし、この作品もそうだ。

 看護婦と姫の役を演じたジャスティン・ワデルの綺麗さといったらないんだけど、怪我で入院したスタントマンが自殺しようと劇薬を持ってこさせるため、少女に即興の作り話をする内に自分の話にのめり込み、その果てに精神的に復活してゆくっていう作るなんだけど、作り話が見事な叙事詩になる構成と石岡瑛子の衣装もまた凄い。

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ブラック・ダリア

2010年06月10日 11時23分05秒 | 洋画2006年

 ◎ブラック・ダリア(The Black Dahlia)

 

 動機の解明と説明が不足してるような気もするけど、そこはそれ、ブライアン・デ・パルマだから。

 時代に拘った絵作りに拘り過ぎな気もするけど、そこれはそれ、やっぱりデ・パルマだから、クレーン撮影のさすがな見事さに脱帽してるしかない。

 とはいえ、3人の主役の背徳と感情、ポルノ女優と同じ顔をした両刀使いの金持ちの娘とその両親の異常な性格と愛憎、これはもうすこし出そうという努力はしてほしかったかなあ。ただまあ、この作品はジェイムズ・エルロイのロサンゼルス4部作の第1部で『L.A.コンフィデンシャル』が第3部ってことだから、また合わせて見直さないとあかんね。そうおもいつつ、何年も経った。

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ザ・セル

2010年06月09日 01時59分02秒 | 洋画2000年

 ☆ザ・セル(The Cell)

 

 映像と衣装は、まさに現代アート。

 夢に入るのは素敵で、こういう物語の構図がそもそもお気に入りで、くわえて、夢である事に拘った動きまで演出しているのはじつに凝ってる。

 ただ、最初の資産家の息子と後の犯人の幼年時代とリンクできなかったのか悔やまれるし、水槽に至る過程も小児精神科医のジェニファー・ロペス自身が押していかないとね。物語がやや弱い分、映像詩になっちゃってる。だから、いまひとつ、批評がかんばしくないのかもしれないな。

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プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂

2010年06月02日 19時19分01秒 | 洋画2010年

 ◎プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂(Prince of Persia: The Sands of Time)

 

 ジェイク・ギレンホールもジェマ・アタートンもご贔屓の役者だから、なんとなくうれしい。

 毛利元就の三本の矢の故事みたいに、兄弟の軋轢と末っ子の奮迅と恋、そして身内の裏切りで危機を乗り越え大団円へと加速っていうなんのてらいもない真っ向勝負の物語は、いかにもハリウッド的筋立てなんだけど、映像と音楽は凄い。ジェイクにいたっては、ほんとにペルシャ人に見えてくるから、まじ、たいしたもんだ。

 とはいえ、砂時計に剣を突き立ててからの佳境は、なんともご都合主義なんだけどね。

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