凡そ、平凡。-ohyoso,heibon.

副業的サラリーマンの競馬バカが、そんなコトとは全く関係なく、日々のうつらうつらしたことをあーだこーだと語る、趣味の駄文。

侍ニッポン。

2006年05月12日 | 本・漫画
えーとですね、テンプレートを「和風」にしてみました。
・・・・なんつうか、前の「だんぱ」に慣れてしまった(ワタシが)せいか、ナンダカ見づらい気もしますが・・・・。

まぁ、いいか。

てなわけで今回、またもマンガ。
しかも、2作。
・・・・ほんとはもっと前に書こうかと思ってたんですけどね。


①「士道」 高橋ツトム
反社会派的刑事マンガ「地雷震」で出会いまして、以降「ALIVE」やら「BLUE HEVEN」やら「スカイハイ」シリーズやら読み漁っている高橋ツトム氏。
以前から氏のインタビューなんぞ読んでいると、「結構、偏った性格の方だな」とは思ってましたが・・・・この作品と、平行して某誌に連載している「爆音列島」など読んでますと、「ああ、そのまんま『暴走』しておるなぁ」などと感じます。
いや、言いたい事は「なんとなく」わかるんですけどね、捉え方によりますと、「こいつらカッコ良いなぁ」なんて、大カンチガイな方向にいっちまいそうな。
逆に言えば、そんだけ「作品に魅力」があるわけですが。

えー、あらすじはこんなです。
幕末・開国直前の日本。「コレラ」により母と恩師を失った幼い兄弟が、「強くなる」為に江戸を目指す。
が、その旅の途中、事件に巻き込まれ、兄は「初めて」人を殺す。行き掛かり上、「悪党」朝倉清蔵に拾われ、二人は「白心郷」なる「異教徒集団」のもとへ連れて行かれるが・・・・。
その数年後、「白心郷」で「殺人者」として剣の腕を磨いた兄弟二人の元に届いた使命。

それは「開国派廃絶」の為の暗殺だった。


えー、簡単に書きすぎちゃってますが、こんな感じ。
まぁ、間にイロンなことがあるんですけどね、「大変な時代の中に生まれ育って、『強さって何?』『正義って?』『真の武士道って?』という命題を追う」ハズだった兄弟が、いつの間にやら「ただ利用されるだけの人形」になっている、というのが現状。
・・・・ここらへん、「毎日が退屈すぎて、持て余している自分がカッコ悪くて」暴走族に嵌ってゆく少年を描いた「爆音列島」にも共通する、「脆さ」みたいなものを感じます。

若いうちはね、見た目「強いモン」とか、「スゴイもん」とかね、「自分が敵わないモン」とかが、「正しい」「偉い」「カッコ良い」思うもんですよ。
ある意味、そーゆーのを追求しちゃう、てぇのは解らないでもない。
でもね、そこにある「真意」「事実」「意味」てぇのが見い出せなけりゃ、ただ「流されてる」のと一緒なんですね。
・・・・いんや、パワーがあるだけ厄介。

作品としちゃ「高橋テイスト」びっしりですし、ワタシ的には面白いんですが・・・・アブナイよなぁ、これ。


②「道士郎でござる」 西森博之
すでに完結してるんですけどね、今年の1月に。・・・・・週刊少年サンデーに連載してました。単行本全8巻。
えー、西森博之氏いいますとですね、代表作が「今日から俺は!」とか「天使の小生意気」とかですね。
えー、大体が、「天然ボケ系ツッパリ君時々シリアスだけど基本的にギャグ」マンガという作風の方。
この作品が氏の最新作・・・・ということになりましょうが、まぁ、多分、次回作も「そんな作風」ではないか、と。・・・・まぁ、容易に想像できるわけです。
前作「天使・・・・」が、「元男の子だと思い込んでしまった女の子」が主人公という、訳解らないシチュエーションだったのに対し、今作が「ネバダでネイティヴアメリカンと暮らし、武士道を極める為に帰国してきた少年」がストーリーの核、という、更に訳の解らん話。
でもね、ワタシ的には大好きですね、この話。

えー、大まかに言ってしまうとですね、

自分の行動理念を「武士」の一言で片付けてしまう、反則的に強い少年・道士郎。ひょんなことから彼の「殿様」にされてしまった小市民的少年・健助君が、彼や仲間が持ち込んでくる「難題」「難事件」に巻き込まれていくうちに、どんどん「殿」らしく成長していく過程を、日常的な(?)ボケで綴っていく・・・・。
てな感じでしょーかね。

えー、それまでの氏の作品の主人公ってぇのは、「単純バカ・無駄に熱いか、いーかげんなんだけど、意外と情に厚い・・・・で、ともかく腕っぷしが強いツッパリ君」系が殆どだったのですが、今回の作品については、そーゆーキャラは全て「ワキ」固めになって頂いて、主人公はあくまで「ふつーそーな、必要以上にふつーそーな」少年。
ただ、ふつーな彼=健助君が、そーゆー「スーパーサイズな面々」に囲まれながら、いかに「かかる災難」を解決してゆくか、その段階で成長していくか、てぇのが、バカバカしく、面白く描かれております。

・・・・逆に言や、今までの作品に比べて「地味」とも言えるんですが。

てなわけで、今回は「異例な」侍マンガ2作品だったわけですがね、なんで今「侍」マンガの紹介なのか?・・・・って、大した意味はないんですよ。
たまたま、テレビでサッカーの話やってて、「ああ、ワールドカップかいなー」→サムライニッポンとかいうんだろなー→そーいや、昨今、サムライマンガ多いな・・・・くらいで。




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