凡そ、平凡。-ohyoso,heibon.

副業的サラリーマンの競馬バカが、そんなコトとは全く関係なく、日々のうつらうつらしたことをあーだこーだと語る、趣味の駄文。

これが始まり。/W編

2009年12月15日 | 映画
えー、前の記事も書きましたが、今回は映画同様の2部構成です。
もし前の記事を読んでいない方がいらっしゃいましたら、是非、ひとつ前の記事からお読みください。

てなわけで、続いてのネタも、

仮面ライダーダブル&ディケイドMOVEI大戦2010

仮面ライダーW(ダブル)・ビギンズナイト」編でございます。

ディケイドの後を継いで「平成ライダー10周年記念作品・第2弾」として始まったダブル。それまでの平成ライダーとは根本的に「一線を隔す」目論見が盛りだくさんな作品でありますが、その始まり方は衝撃的でありました。

巨大なタワーのロビーで、少年を連れて敵から逃れる白装束の男と主人公。
対する大勢の黒装束の男達が放つ銃弾の中、白装束の男は倒れ、主人公に帽子とアタッシュケースと少年を託します。
「おやっさーん!!」
叫ぶ主人公・翔太郎に、少年=フィリップは、アタッシュケースを開き、冷静に問いかけます。
「悪魔と相乗りする勇気、あるか?」

これがWの誕生であり、「ビギンズナイト」でありました。
今回の映画では、ある事件をきっかけに、この夜から引きずっている二人の秘密と後悔、そして新たなる「決意」と「始まり」が描かれます。

・・・・って、すいません。

これでほとんどネタバレしてしまったようなモンですよ、TVシリーズを観ている人にとっては。

いやぁ、良かったですよ、ホント。
これで「前半のディケイド」が救われたような気さえしました、ワタシとしましては。

ホント、作りこんでるなぁ。ホントに「子供の為」の作品なんだろか。
つうか、正直、「スパイダーマン」とかね、「Xメン」とかね、「マトリックス」とかより、よっぽどストーリーとして評価できますよ、ワタシとしては。

そしてゲストの吉川晃司さんが素晴らしい。
いやぁ、一昨年の「牙王=渡辺裕之」さんばりにキャラが立っておりますよ。
「これぞハードボイルド」てな感じで。・・・・多分、日本で「フィリップ・マーロウ」を描くなら、こんな感じだろう、というような描き方。
「シンバルキック」、ちゃんとやってるし。

主役の桐山 蓮君=左翔太郎・菅田将暉
君=フィリップの二人にしても、「こうしてこの二人がコンビとなって、これまで上手くやってきている」という部分、かなりこだわって演じている感があり、そこら辺、非常に好感が持てますし、山本ひかるさん=鳴海亜樹子のはっちゃけぶりとその真逆なシリアスシーンについても、「よくやったなぁ」と。

まぁ、それらを踏まえてともかく感心したのが、「ディケイドとの共演作」でありながら、決して「映画然」とせず、「TVシリーズの重要なターニングポイント」という大前提を崩さなかったこと。これはね、脚本の三条 陸さんを褒めたい。

観終わったあと、来週のTVシリーズ放送が楽しみになるという。・・・・ここら辺が素晴らしい。

・・・・しかしてこれ以上はホントにそのまんま全部語ってしまいそうなんで止めておきますが・・・・。

えー、世のお子様・お父様、これを観ないとね、これからの「W」の愉しみが半減するような・・・・、いや、観なくても楽しいかも知れませんが、「知った上でライダー達(周囲の人たちや園咲家の人々まで含む)の日常と活躍」を観た方が、おそらくいろんなトコロで納得できると思います。
是非。

って、オレは東映の人か。










これで終わり?/ディケイド編

2009年12月15日 | 映画
えー、観てきましたよ。
3か月経ってからの、「本当の最終回」を。
なんつって良いのやら・・・・。

てなわけで、今回は故あっての二部構成です。
仮面ライダーダブル&ディケイドMOVEI大戦2010

まずは「仮面ライダーディケイド」編を。

9つの平成ライダー世界と、ネガ・ディエンド・そして昭和ライダーの世界を巡って、それでも自分の世界を見つけられなかったディケイド。
世界の崩壊が進み、ついに融合が始まろうとする中、自分を信じてくれた仲間たちの為に、一人戦地に赴く。
圧倒的なアポロガイストの強さに倒れそうになるが、旅の仲間=クウガ・ディエンド、そして響鬼・キバが助太刀に来て・・・・。
そして、アポロガイストとの決着こそつくが、それは「真のライダー大戦」の始まりだった。

・・・・というのがTVシリーズ「仮面ライダーディケイド」の最終回。

まー、以前にも書きましたが、「これで世のお父さん達が、子供たちにどう説明するのよ?」てな話でした。
仲間だったはずのディエンドにいきなり撃たれるしね。
で、今回の映画は「完結編」。

な、ハズです。
ハズですよ、ホント。

映画始りました。
いきなり、TVの最終回から三ヶ月後の世界。
スカイライダーがやられ、それに驚くスーパー1とカブトを、圧倒的な強さで瞬殺するディケイド。
(こんぐらいのネタバレは許せ)

はぁ?

なんですか?
つうか、あの、ディエンドがいきなりディエンドライバー(銃)向けて発砲して、夏海が「ディケイド~!!」って叫んだあのシーンのあとは?

・・・・だからね、毎度毎度、説明が足りないのよ、チームディケイド。

要するに、「オールライダー対大ショッカー」同様、いきなり「ダークバージョン」で登場するわけです、ディケイドは。
「俺は世界の破壊者だ」の一言で。

で、次々と戦いを挑んでくるライダー達を倒してゆくのですが、これも後々になれば「意味がある」ことではあるのです。
が・・・・
まぁ、「それしか出来ない門矢 士というキャラクターの不器用さ」を描きたかったのでしょうが、・・・・これが残念ながら「自暴自棄になって暴れている」ようにしか観えないのですよ、残念ながら。
いや、井上正大君は頑張ってますよ、確かに。
放送が始まった当初よりも数段上手くなってますし、その取り組み方にも好感が持てます。
が・・・・
なんでこういう脚本しか書けねぇかなぁ、米村正二さん。
全然、わからんよ、これは。

つうか、演じているコ達が頑張っている分、観ていて可哀想になってしまったよ、残念ながら。

結局、何も終わってないぢゃん。
つうか、「オールライダー対大ショッカー」と変わらんよ、大筋で。
むしろ、どっちが最終回風かっつうたら、「オールライダー・・・・」のほうじゃないの?実際。
そら、あんまりだよな。

とはいえ、「物語」の決着は一応の形でついてますので、TVシリーズで納得いかなかったお子様・お父様、・・・・観に行った方が良いです。
じゃないと、多分、永遠にディケイドという作品が終わりません。

ワタシとしては、やっぱり「仮面ライダー クライマックスヒーローズ」のストーリーモードの終わりの方がよっぽど納得できますが・・・・。
でも、「終わった」感だけはあります。

ほんと、勿体ない作品だったね、ディケイドは。