馬場あき子の外国詠 ⑦(2008年4月実施)
【阿弗利加 3 蛇つかひ】『青い夜のことば』(1999年刊)P171
参加者:泉可奈、N・I、崎尾廣子、T・S、Y・S、藤本満須子、T・H、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:T・S *レポートの表記は、句読点・誤字脱字を含めママ。
司会とまとめ:鹿取 未放
63 笛吹けど踊らぬ蛇は汚れたる手に摑まれてくたくたとせる
(まとめ)
汚れたる手、にリアリティがある。いかにも蛇使いを業としている人の手だ。蛇も疲れ切ってストライキをしたい時があるのだろう。「くたくたとせる」だから病気だった可能性もあるが、ストライキととって飼い主に抵抗を試みる蛇と解釈した方が、アフリカ一連の最終歌としてふさわしいように思われる。(鹿取)
(レポート)
皮膚感覚は生きている証で敏感である。汚れている手にはまして違和感をもって反応する。笛吹けど摑まれてくたくたとなるのは命があるからだ。(T・S)
(当日意見)
★T・Sさん、順序が逆です。汚れた手に掴まれたから踊らなかったのではなく、踊らなかった故に飼い主
の汚れた手に掴まれたのです。もっとしっかりレポートしてほしいです。(藤本)
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