脱ケミカルデイズ

身の周りの化学物質を減らそうというブログです。 

11年度、PM2.5の濃度が7割で基準超える

2013年05月23日 | 化学物質

朝日新聞2013年5月17日
PM2.5の濃度が7割で基準超過 11年度、環境省発表

環境省は16日、微小粒子状物質「PM2・5」について、2011年度の観測結果を公表した。全国156カ所の測定局のうち7割を超える112カ所で大気中の濃度が国の環境基準を上回った。初の調査となった10年度とほぼ同じで、汚染状況は改善していないことがわかった。

PM2・5の国内の環境基準は「年平均濃度が1立方メートル当たり15マイクログラム以下、かつ、日平均が同35マイクログラム以下」。環境省によると、11年度は住宅地域などの大気を測定する一般局」105カ所のうち76カ所(72・4%)、幹線道路沿いにある「自排局」51カ所のうち36カ所(70・6%)で環境基準を超えていた。

環境省は「測定局を増やして国内の発生状況を把握し、対策につなげたい」としている。


アメリカではミツバチの巣の1/3が失われる

2013年05月22日 | 農薬

ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト 5月14日(火)12時34分配信
原因は殺虫剤か、ミツバチの窮状
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130514-00000000-natiogeog-sctch

(前略)

 現在の危機が表面化したのは、国中の養蜂事業者がハチの大量喪失を報告した2006年秋だ。平均で巣箱の3分の1以上が失われ、90%に達するケースもあった。飛び去ったハチが戻らず、巣箱に残るのは女王バチのみ。こうした前例のない喪失が短期間に集中し、手掛かりとなる死骸も見つからない。

 謎の喪失は蜂群崩壊症候群(CCD)と呼ばれ、まるで周期的な病のように現在は落ち着いている。ただし、ハチたちはいまだ命懸けで戦い、コロニーはかつてないほど弱体化している。2012年から2013年の最新の冬期データによれば、アメリカの養蜂事業者は平均で巣箱の45.1%を失っている。これは1年前の冬より78.2%も多い数字だ。業務用の巣箱は全体で31.1%失われており、過去6年と変わっていない。現在、大部分の養蜂事業者は15%の喪失を“許容範囲”と考えている。

◆前例のない危機

 欧米諸国の大規模農業の生産性は、管理されたミツバチに依存している。花粉を運び受粉するという非常に重要な役割を果たしているからだ。農場から農場にトラックで運ばれる“季節労働者”の貢献度は、食料生産の約3分の1(およそ100の主要穀物)、金額では150憶ドル(約1兆5000億円)以上にのぼる。

 CCDが表面化すると、アメリカ農務省の農業調査局(Agricultural Research Service)と米国食品・農業研究所(National Institute of Food and Agriculture)が共同で研究と対策を開始。しかし、いまだ決定的な証拠が見つかっていない。最新の研究は、崩壊したコロニーのハチの内臓に大量の病原体の存在を示している。おそらく原因はウイルス感染だ。

 ただし、これは原因の1つと考えられている。ハチの専門家であるメリーランド大学のデニス・ファンエンゲルスドープ(Dennis vanEngelsdorp)氏は、人間のHIVウイルス感染に例える。「HIVウイルスが直接の原因ではない。免疫力が低下し、肺炎などで死に至る」。ハチの状況は少し違うかもしれない。それでも、免疫力が低下し、「病気が転換点になることはまず間違いない」。

 では、ハチが病気にかかりやすくなる原因は? なぜ免疫力が低下するのだろう? これらの問題は未解決で、150憶ドルの食料生産への危機的状況は続いている。

◆殺虫剤の脅威

 EUの対応が示すように、ハチの敵の1つは殺虫剤だ。しかし直接駆除されるわけでもなく、「適切に使用すればハチなどの受粉媒介者にとっても安全では?」という議論も盛り上がっている。それでもやはり、間接的な原因としての殺虫剤の影響は確かなようだ。

 例えば、致死量に満たないネオニコチノイドにさらされたハチは、内臓に寄生するノゼマ病に感染しやすくなる。同系の殺虫剤はEUで禁止される一方、アメリカでは小麦やトウモロコシ、大豆、綿花に常用されている。

 ファンエンゲルスドープ氏によれば、殺虫剤そのものがコロニーの崩壊につながるわけではないという。ほかの要因と同じく、別の化学物質やストレス因子と組み合わされたときに最悪の働きをする。「相乗効果だ」と同氏は話す。「ぴったりとはまる要因が2つ組み合わされば、1+1が10になる場合もある」。そして、免疫力が低下したコロニーは悪循環に陥り、健全であれば問題にならないストレス因子にも立ち向かうことができなくなる。

◆新たな懸念

 さらに、ペンシルバニア州立大学のチームが、懸念すべき研究結果を発表した。殺虫剤の効果を高めるために常用されている補助剤(不活性成分)が、有効な“有毒”成分と同等、あるいはそれ以上の害を及ぼすというのだ。

(後略)


胆管がん:原因物質の許容濃度、米基準の10倍厳しく

2013年05月22日 | 化学物質

毎日新聞2013年5月15日
胆管がん:原因物質の許容濃度、米基準の10倍厳しく
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/medical/20130515p1500m040140000c.html

 

 大阪市の印刷会社の従業員が胆管がんを発症した労災事件などを受け、日本産業衛生学会は14日、原因物質と推定されている塩素系有機溶剤「1、2-ジクロロプロパン」について、作業環境での許容濃度を初めて決定、米基準の10倍という厳しい内容にした。1年かけて正式決定するが、厚労省の法規制に影響を与えそうだ。

 

朝日新聞2013年5月15日
胆管がん多発で許容濃度厳格化 学会、原因推定の物質

大阪市の印刷会杜の従業員らに胆管がんが多発し、労災認定された問題を受け、発症の原因と推定される化学物質「1,2ジクロロプロパン」について、日本産業衛生学会が労働環境で許容される濃度を米国の基準の10分の1の厳しい値に定めた。関係者が15日、明らかにした。国は現在、許容濃度を定めておらず、今夏の法令改正を目指して作業中で、同学会の決定はその参考となる。

学会内の許容濃度委員会が1ppm(1日8時間労働の場合)と決めた。米国基準は10ppm。発がん性の確からしさを3段階に分けた学会の分類の2番目「おそらくある」とする。発症者が確認されているオフセット印刷工程については1番目の「ある」とした。


食中毒予防6つのポイント

2013年05月21日 | 食品

食「食中毒予防6つのポイント」を紹介します。
調理道具の除菌には、「アルコール除菌スプレー」などが効果的。アルコールは、大腸菌・サルモネラ菌・黄色ブドウ球菌といった、食中毒を引き起こす菌に対して、短時間で強い殺菌力を発揮します。

マイナビニュース2013年5月14日(火)17:39
「6月から9月は細菌性食中毒のピーク! 食中毒予防のポイントとは?」より
http://news.goo.ne.jp/article/mycom/life/living/mycom_799908.html

ポイント1:食品の購入
肉、魚、野菜などの生鮮食品は、できるだけ新鮮なものを購入すること。そして冷蔵や冷凍などの温度管理が必要な食品の購入は買い物の最後にして、購入後は寄り道せずに真っすぐ持ち帰る。

ポイント2:家庭での保存
温度管理の必要な食材は、持ち帰ったらすぐに冷蔵庫や冷凍庫に収納する。冷蔵庫は10度以下、冷凍庫はマイナス15度以下に維持すること。細菌の多くは10度で増殖のスピードが遅くなり始め、マイナス15度では増殖が停止する。肉や魚はビニール袋や容器に入れて、冷蔵庫の中でほかの食品に肉汁などが付着しないように注意すること。

ポイント3:下準備
こまめに手を洗うこと。生の肉や魚を取り扱ったら、その都度手洗いを忘れずに。包丁やまな板は、できれば肉用・魚用・野菜用と別々にそろえたい。それが難しければ、食材が変わるたびに洗剤で洗い、アルコール除菌スプレーを吹きかける。解凍は冷蔵庫内か電子レンジで行い、調理台に放置したままでの自然解凍は避ける。

ポイント4:調理
食品の中心温度が75度以上で、1分間以上加熱することによって、雑菌を殺すことができる。料理を途中でやめてそのまま室温で放置すると、雑菌の付着や増殖の危険性が増すので、中断する際には冷蔵庫で保管するように。

ポイント5:食事
清潔な手で、清潔な器具を使って、清潔な食器に盛り付ける。温かい料理は65度以上、冷やして食べる料理は10度以下の状態をキープすること。食品を室温で長時間放置するのは厳禁。例えばO157の場合、室温で20分放置すると菌の数は2倍に増えてしまう。

ポイント6:残った食品の保存法
残った食品は、早く冷えるように浅い容器に小分けにして保存する。そして温め直すときには、75度以上で十分に加熱すること。スープやみそ汁は、沸騰するまで加熱したい。

詳しいことは下記をご覧ください。
http://news.goo.ne.jp/article/mycom/life/living/mycom_799908.html


キスは免疫を高める

2013年05月21日 | その他

マイナビウーマン2013年5月12日11:15
キスは免疫を高めるって知ってた?
http://news.goo.ne.jp/article/mynaviwomen/life/mynaviwomen-89149.html

(前略)

口の中では、虫歯を引き起こすミュータンス菌や、唇や舌に白いコケのようなものが広まるカンジタ症の原因となるカンジタ菌が100億近くも存在し、ハミガキやマウス・ウォッシュでは完全に取り除くことはできない。

その状態でキスすれば、互いの菌をだ液を通じて交換し合うに等しい。つまり、キスは相手を感染させる行為なのだ。

何やら物騒に聞こえるだろうが、相手に菌を与える行為は決して悪いことばかりではない。予防接種はまさにこの原理で、少量の菌を体内に入れることから始まる。

当然、少なからず具合が悪くなるのだが、それを乗り越える際に抗体が作られ、次からは感染しにくくなるという仕組みだ。

キスはワクチン。愛は地球を救う。

ただし、赤ちゃんにキスしたり、口うつしで食べさせるのは御法度だ。免疫力の弱い赤ちゃんは母親の常在菌でさえ大病につながる。自分が使ったスプーンで食べさせる「関節キス」も厳禁だ。また、母親に虫歯があるとミュータンス菌が伝染し、子供が虫歯になる率は2倍以上に跳ね上がるというデータもあるほどだから注意しよう。

■砂場が子供を救う?(抄)

幼稚園や学校に砂場があるのはなぜか?自然との触れ合い、創造力など多くの要素があるだろうが、菌を取り込み、免疫を高めるのには絶好の場と言えるだろう。

昨今ではイヌ/ネコのフンによる回虫卵、病原性大腸菌など、有害な要素を正確に知ることができるので、明らかに異常な砂場は避けるべきだろう。

しかしながら、標準的な砂場であれば、遊び終わった後の手洗いさえ怠らなければ大事に至らず、雑菌と呼ばれる一般細菌と触れ合うのに良い機会とする説も強い。

無菌栽培とは言い得て妙で、病気や感染症に過敏になるあまり菌に触れないよう育てると、免疫力も育たない。多少雑な環境で、痛いメに会いながらの方が強い子に育つようだ。

(後略) 

(関口 寿/ガリレオワークス)

より詳しくは
http://news.goo.ne.jp/article/mynaviwomen/life/mynaviwomen-89149.html