脱ケミカルデイズ

身の周りの化学物質を減らそうというブログです。 

米国で炭酸飲料の売り上げ減少

2013年01月25日 | 食品

ウォール・ストリート・ジャーナル日本版2013年 1月 21日 12:13 JST
炭酸飲料の時代は終わりか By MIKE ESTERL
http://news.goo.ne.jp/article/wsj/life/wsj-20130121-01.html

  清涼飲料大手の米コカ・コーラ、ペプシコ、それにドクターペッパー・スナップル・グループは米国の炭酸飲料の消費減を反転させるのに苦戦している。米国では水、コーヒー、それにその他のドリンクに手を伸ばす消費者が増えている。

(略)

 炭酸飲料メーカーは2011年、商品コストが急増したことを受け、価格を積極的に引き上げた。2012年終盤には価格がわずかに引き上げられたが、販売量はそれ以上に急激に落ちこんだ。

 炭酸飲料は米国で、糖尿病や肥満といった消費者の健康懸念の一番の標的になった。その一方で、ベビーブーマーは高齢化し、伝統的な炭酸飲料のターゲットである若者層は、炭酸飲料の代わりに水、栄養ドリンク、それにコーヒーに目を向けるようになっている。

 市場調査会社シンフォニーIRIグループのデータによると、昨年12月30日までの1年間の米店舗における炭酸飲料の売上高は前年比0.6%減の287億ドル(約2兆5800億円)となり、販売量ベースでは1.8%減少した。

このデータには、レストランや自動販売機などでの販売が含まれない。業界関係者は、こういった販売を加えると、昨年の炭酸飲料の売り上げが前年をわずかに上回った公算が大きいが、辛うじて上回っただけだろうと述べている。

(略)

コカ・コーラは今週、新しいテレビCMを流し始めた。消費者の肥満への懸念や炭酸飲料の販売を制限しようとする当局の動きに対抗したものだ。ニューヨーク市は多くの販売店で3月以降、炭酸飲料を販売する際のサイズを制限する予定だ。

 広告は、体重増の原因として炭酸飲料だけを挙げるべきではないと主張し、米国人にダンスなどさまざまな活動を通じて「楽しく」カロリーを消費するよう促す内容だ。

 また炭酸飲料メーカー各社は、フルカロリーの炭酸飲料により近い味を出せる、カロリーゼロないし低カロリーの天然甘味料の開発に取り組んでいる。しかし、その進ちょくは遅く、ダイエット炭酸飲料が炭酸飲料市場全体に占める比率は30%前後にとどまる。天然甘味料候補の1つで、ステビアを原料にするものは、一部の炭酸飲料、とりわけコーラに苦い後味をもたらす場合がある。

(略)

 

詳しくは
http://news.goo.ne.jp/article/wsj/life/wsj-20130121-01.html


24歳以下の妊婦、喫煙率1割

2013年01月24日 | タバコ

朝日新聞2013年1月24日
24歳以下の妊婦、喫煙率1割 夫は6割、環境省調査

妊娠中の喫煙は低体重など赤ちゃんへのリスクが指摘されているのに、たばこを吸う妊婦が24歳以下では1割もいることがわかった。その夫は6割以上にのぼる。環境省の「子どもの健康と環境に関する全国調査」(エコチル調査)の中間報告で23日公表された。

全国約3万3千人の妊婦を調べたところ、5%が「現在も吸っている」と回答した。年代別では24歳以下が10%と景も多かった。妊婦の夫約3万2千人の喫煙率は全体で45%。24歳以下の妊婦がいる夫は63%だった。これだけの規模で妊婦とその夫を対象にした喫煙率の調査は全国で初めて。

厚生労働省やJTの調査によると、喫煙率は女性が10%前後、男性では30~40%。調査方法が異なるため単純に比較できないが、調査班の山縣然太朗・山梨大医学部教授は「若い父親の喫煙率が高い。受動喫煙の影響が懸念される」と話している。エコチル調査は2011年に始まり、全国の親子10万組を対象に実施する予定。妊娠中から子どもが13歳になるまで、環境と健康について追跡調査する。(竹石涼子)、


健康食品・サプリメント利用の心得

2013年01月23日 | 食品

アエラ2013年1月28日号
「サプリ依存止まらない 効率求め不安覆うために今日も飲む」より

 

健康食品・サプリメント利用の心得

1.成分名・含有量や品質、問い合わせ先をチェック
具体的な物質名が不明だったり、量の表示がなかったりする製品は安全性も有効性もわからない。厚生労働省は一定の品質が保たれている「GMP」マークのついた商品を選ぶよう呼び掛けている。製造者・販売者の表示も確認しよう。

2.海外製品・個人輔入に注意
故意に薬の成分を添加した「無承認無許可医薬品」もあり、過去には中国製ダイエット食品で死亡事例も。国立健康・栄養研究所の「健康食品」の安全性・有効性情報(http://hfnet.nih.go.jp)などで健康被害事例を確認して。

3.正しい情報を得る
インターネット情報は捏造されたり、情報の一部を誇張したりしている可能性も。悩んだら薬剤師やサプリメントの専門家に相談を。

4.基本的には水で飲む
水が胃を刺激し消化が良くなり、吸収されやすくなる。一方、お茶やコーヒーで飲むとカフェインやタンニンが栄養素とくっつき吸収が悪くなる。

5.食後30分以内に飲む
いつ飲むか厳密な決まりはないが、食後は腸の働きが活発になっているので吸収されやすい。特に脂溶性のサプリは、食事の脂に溶けて吸収が良くなる。

6.過剰摂取に気をつける
過剰摂取すると健康障害が起こる成分もある。摂取目安量を守り、厚労省の「日本人の食事摂取基準」などで確認を。最近では、栄養素の入ったガムやあめ、お茶なども増えているので気がつけば過剰摂取ということも。

7.薬を飲んでいる人、病気療養中の人は医師に相談
飲み合わせでプラス効果が期待できる倍もあれば、薬の効果が弱まったり、副作用が強まったりすること。医師・専門家に相談が必要。

8.天然だからといって安全・安心とは限らない
合成品に比べて品質・安全性が上位だという証拠はなく、有害物質や不純物が除去されていないとアレルギーの原因になりやすい。

(専門家への取材と、厚生労働省発行「健康食品の正しい利用法」を参照し編集部で作成)


マラリア対策 有害な農薬蚊帳を配るな 

2013年01月22日 | 農薬

朝日新聞2013年1月21日 
マラリア対策 有害な農薬蚊帳を配るな 
国際NPO・西アフリカの人達を支援する会スタッフ 則武都子(のりたけさとこ)

私たちが貧困の解消を目指して支援をしている西アフリカ地域は、マラリアの多発地帯でもある。マラリアはエイズ、結核と並ぶ三大感染症の一つで、病原体をハマダラ蚊が媒介する。世界で年間約65万人が死亡。犠牲者の多くは5歳以下の子どもだ。そこで私たちはマラリアの予防策として西アフリカで蚊帳を配り、効果を上げてきた。

これに対し、世界保健機関(WHO)などのマラリア撲滅戦略は殺虫剤(農薬)処理をした「農薬蚊帳」の配布が主な柱だ。これまでに約3・4億張りをアフリカのサブ・サハラ地域を中心に配布している。これにくわえ、残留性の高い殺虫剤(DDTを含む)を室内に散布し、蚊を効果的に駆除するという。

農薬蚊帳と室内散布に使われるのはピレスロイド系殺虫剤だ。WHOは人体に最もが少ない農薬であると説明する。しかし、その一種であるペルメトリンは水生生物への毒性が極めて強く、欧州連合(EU)では農薬としての使用が禁じられている。

2年前には、脳の成長が盛んな胎児期マウスにごく微量のペルメトリンを暴露させると脳血管の発達が異常になり、生後の知的能力と運動能力に障害が出ることがあるという研究が、国立環境研究所から発表された。農薬蚊帳が優先的に配られているのは脳の発育が最も盛んな5歳以下の子どもと妊婦(胎児)がいる家で、その影響は非常に危惧される。

大量に配られた農薬蚊帳の廃棄処理にも疑問が残る。最近明らかになった農薬蚊帳の袋や梱包材の廃棄に関するWHOの内部文書は、「袋などは農薬が付着し人体や環境を汚染する可能性があり、厳重に処分する必要がある」とする。袋の再利用は禁止、高温焼却炉で処理、廃棄する作業者は防護用具を着装するよう指示する。ならば、農薬蚊帳自体はどう処分するのか。

世界のマラリア対策費の約3分の2を担っているのは、世界エイズ・結核・マラリア対策基金だ。日本は同基金の4番目の資金拠出国であり、拠出は政府の途上国援助(ODA)の資金でおこなわれている。私たちの税金が農薬蚊帳や殺虫剤の購入に使われ、アフリカを汚染しているといってもいい。農薬蚊帳はふつうの蚊帳の3倍のコストがかかる。健康や環境に有害で、しかもコストの高い農薬蚊帳を配布するのはもうやめよう。蚊の生息地をなくす環境整傭、医療体制の強化や子どもの栄養改善など、マラリア対策を抜本的に見直すべきだと考える。


日焼け止め剤のナノ粒子が却って皮膚を損傷?

2013年01月21日 | ナノ物質

 ナノ物質は安全性が確認されないまま、日用品、特に化粧品関連で使用されています。

日焼け止めに含まれる二酸化チタン・ナノ粒子のコーティングが、プールの水に消毒剤として含まれる塩素によって剥がされ、皮膚の障害とがんをもたらす可能性があるという研究結果がでました。

 

化学物質問題市民研究会ホームページより
EHN 2012年10月5日 論文解説(Environmental Health News, October 05, 2012)の翻訳
日焼け止めの意図しない結果 皮膚を損傷するオキシダント(酸化剤) 解説:クレイグブット及びウェンディ・ヘスラーhttp://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/nano/ehn/ehn_121005_Sunscreen's_unintended_consequence.html

 水泳プールの塩素は、紫外線から肌を守る日焼け止めに含まれる二酸化チタン・ナノ粒子のコーティングをはがす可能性があり、はがされたナノ粒子は水と反応して、皮膚の損傷とがんをもたらす可能性がある。有害な紫外線から保護するナノ粒子は、太陽光中でも安定するようにコーティングされている。しかし、新たな研究は初めて、保護コーティングが分解されてフリーラジカルが形成されることを示した。フリーラジカルは、DNAを傷つけ、老化させ、がんをもたらす可能性が知られている。これらの化合物への曝露に健康影響があるかどうかは不明である。しかしこの研究は人々を太陽光から保護するとみなされている日焼け止めが、同じく皮膚を傷つけることができるもうひとつのリスクを生じるのではないかという疑問を提起した。

続きはhttp://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/nano/ehn/ehn_121005_Sunscreen's_unintended_consequence.html