脱ケミカルデイズ

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国が血糖値が上がりにくいコメなど健康農産物開発支援

2013年01月10日 | 食品

2013年1月6日(日)07:57 産経新聞 
血糖値上がりにくいコメ、中性脂肪低下させる大豆…健康農産物、国が支援
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/snk20130106064.html

  農林水産省は5日、糖尿病予防など健康を増進する成分を含む農作物の品種開発を支援する方向で検討に入った。従来の農産物の品種開発は、病害虫対策や収穫量増加が主目的だったが、新たに「健康」という付加価値を盛り込み、国産農産物の競争力強化に生かす。平成24年度補正予算で、20億~30億円を計上する方針だ。当面のテーマとして、食べても消化が遅いため血糖値が上がりにくいコメや、中性脂肪を低下させる成分を含んだ大豆などの研究を進める。

 これまでも加工食品では、コレステロールの吸収を抑える飲料などが「特定保健用食品(トクホ)」として売り上げを伸ばしており、品種開発で農産物自体に同様の機能を持たせるという発想だ。

 新たな品種の開発に並行して、同省は厚生労働省などと連携。医師や栄養士、食品業界などを結ぶネットワーク拠点を設立し、消費者がどんな成分を含む農産物を求めているかなどの情報を集約して今後の開発計画に生かす。

 厚労省の国民健康・栄養調査によると、国民の4人に1人以上が糖尿病の可能性があり、同じく約3人に1人が高血圧症などの生活習慣病を併発しやすいメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の可能性があるとされる。

 こうした中、京都大学などの研究チームが昨年2月にトマトが「脂肪燃焼させる」と公表したところ、店頭でトマトが品薄になるなど、体質改善に役立つ農産物が注目を集めている。

 新政権は公約で「攻めの農林水産業」を掲げ、高付加価値化や農商工連携による農産物の競争力強化を目指している。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)など世界的な貿易自由化の進展が見込まれる中、安価な輸入農産物に対抗しうる国産農産物の差別化が急務となっていた。