昨年の競技会で、ある方から「木に穴をあけるとき、木目で穴位置がずれる時があるがどうしたらいいだろうか」という話題がありました。
ゴム銃を作る時、多くの機種はトリガーなどの支点のため正確な位置に穴をあけなければならないのですが、木目によって穴位置がずれてしまう場合があります。
正確な位置に穴をあけるための私なりの方法です。(これが正解ということではありません)
連発ゴム銃の四角翼を作る時で説明します。
1.出来上がりが5mm厚程度の合板にするため3枚の板を用意する。
2.各板の木目が直角に交差するようにして接着して合板を作る。
3.合板を25mm角に切り出し、中心を出した位置を千枚通しで下穴
をあける。 (この作業が重要)
4.3mmの軸穴をあけるので、1.5mm程度のピンドリルでザクリを入
れる。 (この作業も重要)
5.卓上電ドルで穴あけしたら、治具を使って竹軸を四角翼に直角に
打ち込む。
6.ほぼ完成した四角翼。
このようにしても、まず中心はずれるのでノギスで各辺を測定して根気よく紙やすりで調整します。こういう作業が手作りの楽しみですね。
私は先に穴をあけて、その穴を基準に加工しています。
穴をあけてからの切り出しは手間がかかるのではないですか。
フレ-ムなど2穴あける場合は特に難しそうですが。
慣れてしまえばいいのかもしれませんね。
でも、穴開けのずれは、体験的に思うのは、使う道具によっても精度が違ってくるというのがありますね。
基本の穴あけ位置をポンチ(キリや千枚通し)で下穴を正確に開けても、穴をあけるボール盤の軸がブレていると、穴あけ時に位置はズレてしまいます。
昔から使っている大型のボール盤は難なく正確に空けられるのに、最近買った安いリョービのボール盤だと位置あわせが苦労しますよ。
私もフレームはmituzouさんと同じ作り方をします。
皆さんの作り方を知ることも大変参考になります。
町民会館で購入した2台の国外製卓上ボール盤は、
2台とも半年で芯ブレを起こしました。
いい仕事はいい工具というのも条件でしょうね。
千枚通しで下穴をあけてから、ひと手間かけて浅く
ザグリをしておくと精度は上がると思います。