愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ACミラン-ラツィオ

2010-03-30 11:04:54 | セリエA
観戦日 3/30(火)       

愛丸’s チェック
首位インテルを勝ち点差4Pで追うミラン。
この前日、インテルはローマに破れ、ローマとインテルの差は1Pまで縮まった。
ミランは、この結果を受け、ここで勝利すれば、ローマと同勝ち点で、インテルと1P差になる。
このアドバンテージを活かさないといけない。
久々のスクデットのためにもチーム状態がどうであれ、ここは勝ち点3が必要。
ラツィオは降格圏の一歩手前。
18位アタランタとの勝ち点差は4P。
残留を決めるためにも、アウエー戦だろうが、なんだろうが、勝ち点を積み上げないと。
セリエAの舞台からローマデルビーが消滅することなんてあり得ない。
あれだけのメンバーが揃ってるから、それがひとつにまとまれば、この苦境から抜け出せるはず。

ミランがここでやってしまった。
最悪の事態ってまではいかないまでも、勝ち点を1Pしか上積みすることができなかった。
たしかに、ホナウジーニョ、ピルロ、アレッシャンドレ、ネスタと攻守の要がこれだけいない状況で、なおかつ、試合直前に、フンテラール、マンシーニも外れることに。
これではチームになんないってレオナルドも頭を悩ませたんだろうが、少なからず、ホナウジーニョがいないパターン、ピルロがいないパターンっての何かしらのオプションが欲しかった。
頼みの綱はセードルフなんだろうが、こういうときだけ頼りにされてもって感じだろう。
任せればやってくれる選手だとは思うが、周りとのコンビってことを考えると、疑問符が・・・。
個人的な動きは問題なかったんだが、ここからのパスで2トップがうまくティロに持ち込めるシーンが少なかったし、周りをうまく使ってってシーンもなかった。
個人で局面を打開することも大事なんだが、こういうときこそ、チームの連動が必要になってくる。
前半の初めは、なかなかコンビを組むことがない面々がうまくパスを繋いで、ラツィオゴールに迫っていったが、リゴーレで先制してから、これがなかなか見られなくなってしまった。
あのサッカーを90分続けられたら、もっと点は入っただろうし、ラツィオに押し込まれることも少なかったはず。
左のアントニーニにはやる気が感じられ、なんとか自分からチャンスを作ってやろうって姿勢も見られ、今後が楽しみな存在に。
逆に、右にいたザンブロッタはいつものプレーができておらず、前のアバーテと連動する姿勢すら見られなかった。
ベテランがここで踏ん張る姿を若手に見せないといけないのに、それが今のミランには見られない。
ピッポに代えて、18歳のチガーニという選手を使ってきたが、優勝をするチームってのは、こういう苦しいときに、ゴールデンボーイが現れるもの。
それに期待できての起用だったかどうだかはわからないが、ノーインパクト。
昨シーズンのユナイテッドがマケーダの活躍で苦しい試合をものにしたものを期待しては見たが・・・。
ネスタがいないCBコンビはやっぱり不安定だし、ジダも失点はひとつだったが、小さいミスが目立つ。
今節の結果で、インテルへの挑戦状を持ってるのはローマってことになりそう。
ここ3試合で2分け1敗のミランではどうにもできない。
ラツィオは残留に向けて、大きな勝ち点1をゲットした。
地元のライバルを2位に押し上げる結果にはなかったが、そんなことも言ってられない状況。
3-5-2ってシステムが今のラツィオにはあってるみたいで、両ウイングバックの攻撃参加がかなり効果的。
左のコラロフには爆発力があるし、右のリヒトシュタイナーは仕掛けることもできれば、中へつめてのフィニッシュもある。
実際、貴重な同点レテは、リヒトシュタイナーがゴール前までつめてたおかげで生まれたもので、あの積極性は右のSBでは出せない。
3バックも安定してたし、これはGKのムスレラがいいプレーをできてるから。
GKから守備のリズムを作ってる。
あとは攻撃陣が奮起してくれてしっかり得点を取ってくれれば、残留というミッションはクリアできるかも。
ロティート会長も、もうこの時期になっていろいろ言うことはないだろうし、内側から揉めることがなかったら、きっと大丈夫。
2位のミラン相手に、サン・シーロで勝ち点1をゲットしたことは自信にも繋がるはず。

スコア 1-1

<得点者> 
ACミラン   ボリエッロ
ラツィオ    リヒトシュタイナー    
~愛丸's MVP~
ムスレラ(あの決められたリゴーレもしっかり反応できてたし、流れの中のプレーは安定感抜群。2シーズン前ミランにぼこぼこにやられたあのムスレラはここにはいなかった)

ボルトン-マンチェスターU

2010-03-30 09:32:23 | プレミアリーグ
観戦日 3/30(火)       

愛丸’s チェック
14位で、降格圏との勝ち点差が8Pあるボルトン。
まだ勝ち点的には安泰ってわけではないが、下の調子が上がってこないことを考えると、もう残留は決まりだろう。
今シーズン、ビッグ4相手に1点も取れてないし、ここは意地を見せてもらいたいところ。
イ・チョンヨン、ウィルシェアのテクニシャンふたりがうまく融合できれば。
ユナイテッドはライバル2チームの結果を受けてのこの試合。
チェルシーがあんな勝ち方をしたし、ここはドローも許されない状況。
ただ、ミッドウイークにはバイエルン戦、来週末には、そのチェルシーとの直接対決もあるし、ここは省エネサッカーで勝ち点3が欲しい。

ボルトンは、L・サミエルのあのOGがあるまでは、ユナイテッドと互角の勝負を演じれた。
気持ちも入ってたし、ボールへの執着心もユナイテッドより高かった。
たしかに、個人能力の差で、危ない場面は作られたが、失点の恐れはそう高くなかった。
逆にカウンターからエルマンデルあたりが、いいシュートを放ったりと、これはって展開だった。
それがあのOGで・・・。
ギグスの中へのグラウンダーのクロスを、右から中に絞ってきてディフェンスしようとしたところまでは誉められる。
ただ、そんな難しいボールでもなかったし、もっとしっかりクリアできたはず。
OGには仕方ないものもあるが、これは明らかにミス。
オールド・トラッフォードでの試合も、Z・ナイトのOGで敗れており、どうもユナイテッドが相手になると、1点はプレゼントしてしまう。
攻撃では、イ・チョンヨンは、なかなかのプレーを見せることができたんだが、ウィルシェアは、まだこのチームに溶け込めてない感じ。
左でプレーしたらいいのか、それとも中に入ってプレーすべきなのか、この辺があいまい。
O・コイルからどんな指示が出てたかわからないが、中途半端にならないようにポジショニングさせるべきだった。
K・デイビス、エルマンデルの2トップを採用したんなら、中盤も左右にしっかり選手を配置し、4-4-2でやるのがベストだったかも。
中ではムアンバが守備面では危なっかしいタックルや、遅れてのタックルが目立ったが、攻撃面ではいいミドルを打つことができた。
前にって気持ちも高かったし、中盤でしっかりボールを繋いで、これに前が連動してくれるようになると、おもしろいサッカーをやってくれそう。
ただ、ボルトンの魅力ってここじゃない。
K・デイビスを狙ってのプレーってのがあってもいいはず。
昔のいい部分を継承しつつ、それでいて、O・コイルのやりたいサッカーを融合させれば、来シーズンは、もっと上位を狙えるかも。
ユナイテッドは、この後の重要な試合を考えて、ルーニー、リオはこの遠征に帯同させず。
ここが休みどころと、サー・アレックスは踏んだんだろう。
誰が監督やっててもそう考えるだろうし、これはこれでいい。
それでいて、この試合で使われた面々が好プレーを披露し、最初はボルトンのサッカーに苦労しながらも終わってみたら4得点で、この試合でも、休ませた選手にはしっかり休養を与えることができた。
ここまで全てがうまく運ぶとは思わなかっただろう。
契約を更新したばっかりのナニが切れ味を増して、ダメ押しとなる3点目、4点目はこの男のアシスト。
左で仕掛けて、自慢のテクニックで相手を翻弄した。
このプレーが、バイエルン、チェルシーに通用するかはやってみないとわからないが、ナニ自身、かなりいい感じでプレーできるはず。
それと、ベルバトフ。
ルーニーがいない中、得点ってことはこの男に託されたんだが、しっかりと2ゴールを挙げ、サー・アレックスの期待に応えた。
ベルバトフは、たくさんボールに触ってリズムを作るタイプみたいだし、うまくここにボールを当てながら、周りが連動して動くような攻撃になれば、全体のリズムがよくなりそう。
テクニックは申し分ないし、この2得点で、今後に期待が持てる。
ユナイテッドで気になる点はヴィディッチのプレー。
あの頃の迫力はないし、安定感もない。
ファールまがいのプレーで止めるシーンも多く、これでレッドでももらうようなもんなら、それだけチームに迷惑をかけることやら。
そんなシーンも見られたし、バイエルン、チェルシーとの大事な連戦で、この男にDFリーダーを任せるのはちょっと怖い。

スコア 0-4

<得点者> 
マンチェスターU  OG、ベルバトフ×2、ギブソン    
~愛丸's MVP~

V・デルサール(この男の身体能力の高さには驚かされる。あの反射スピードの速さは未だ世界でもトップクラス。これに経験もあるし、まだまだこのベテランに頼ることは多そう)