愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ACミラン-セルティック

2007-12-06 22:06:00 | チャンピオンズリーグ
観戦日 12/6(木)       
 
愛丸’s チェック        
ミランがクラブW杯で今週から日本に来るため、このグループだけ最終節が一週早まった。
これがどのチームに影響するかはわからない。
ミランはすでにGL突破を決めてるから、この試合はクラブW杯への壮行試合に。
スカッと勝って弾みをつけたいところ。
セルティックは現在グループ2位。
引き分け以上で突破は決まる。
が、完全内弁慶のセルティックがサン・シーロで勝てるとも思えない。
果たしてどうなるか。

試合は全くもってピリッとしなかった。
ミランが本気で戦うわけもなく、なかなか点が入らない状況でも焦りはなかった。
もっと主力を休ませるかに思えたが、選手層の薄さからか、DFラインをターンオーバーしただけで、攻撃陣はいつもの顔ぶれ。
ジラとピッポが代わったぐらい。
久々先発したピッポぐらいしか熱いものは感じられなかった。
やっぱりピッポってのはすごい。
ずば抜けたスピードがあるわけでもなく、はたまたそんなにテクニシャンってわけでもない。
それでも点を取りたいって気持ちはずば抜けてる。
この気持ちが重要。
誰でもFWはそう思うんだろうが、この男は並みのFWのそれとは違う。
相手DF陣は非常にやりにくいだろう。
この試合でもそんなシーンは多々見られた。
絶えず裏をつこうと狙ってたり、隙あらばとこぼれ球を押し込もうとつめてみたり、一瞬でも目を離せばやられる。
こういう姿勢をとり続け、この試合でも貴重なゴールをゲットした。
この点がUEFA主催の試合での最多得点に。
あのゲルト・ミュラーを抜くってのはとんでもないこと。
日本でこの男を見られるのはほんと楽しみ。
ピッポのこの活躍でなんとか勝利することができたミランだが、カカに点が生まれないのはちょっと心配。
ここ数試合、こんな感じのカカが目立つ。
フリーで打てるシーンもあるのに。
ドリブル、パスはいつものままだが、フィニッシュだけが決まらない。
こういうときもあるんだろうが、日本では切れきれのカカが見たい。
セルティックはどこからどう見てもドロー狙いのサッカー。
中盤、DFラインがしっかり引いて守るがちがちの試合展開。
これが実を結ぶかと思われたが、そう簡単にはいかなかった。
いくら引いて守ってもピッポは止めれなかった。
このピッポの得点シーン、カカ、カフーに完全に右サイドを突破されてのもの。
ただ突破されただけでなく、カフーにかなり深い位置まで進入され、完璧な折り返し。
ここまでやられたら、あの引いて守ってるのもなんの意味もなさない。
攻撃ではマクドナルドが絶好調ってことで、フェネホールがベンチだったが、ミランとしてはでかいフェネホールがいた方が守りにくかったはず。
スコットランドのリーグで好調なFWがセリエのトップチームに即通用ってことはない。
ストラカンは守備のことで頭がいっぱいだったか。
負けると、シャフタールの結果次第になるわけで、点を取ってからってサッカーが出来たら、楽にやれたかもしれんのに。
さて、セルティクは運良くこのGLを突破できたのか?

スコア 1-0

<得点者> 
ACミラン   F・インザーギ
~愛丸's MVP~
F・インザーギ(ジラより断然こっちの方がいい。チームプレーって点では見劣りするが、点は絶対取ってくれる)

アストンビラ-アーセナル

2007-12-06 20:05:54 | プレミアリーグ
観戦日 12/6(木)       
 
愛丸’s チェック        
ただいま絶好調にビラ。
もっか4連勝中。
アウエーで3連勝したってのもすごい。
この勢いに乗って、このビラパークでアーセナルにプレミア初黒星をつけたいところ。
アーセナルはセビージャ戦での今季公式戦初黒星がどう影響するか。
GL突破を決めた後での消化試合だからそこまで影響してるとは思えないが・・・。
あの華麗なパスサッカーとDF陣の魂があれば大丈夫だろう。

試合当初はビラが好調さそのままにアーセナルを押し込んだ。
やっぱりA・ヤングの出来がいいのが、この好調さを呼び込んでるのか。
左サイドでの仕掛けはかなりの確率で成功する。
サニャがぬるいディフェンスをしてるのではなく、この男の切れが勝ってるだけ。
ここからカリューへってパターンがビラの得点パターンなのか。
先制点はカリューが流れてのクロスがサスペンドしてうまくガードナーの前に転がってきたのを直接叩き込んでのもの。
乗ってるときは全てがうまくいく。
が、ひとつ流れの変わるプレーが。
攻守の要、S・ペトロフが前半途中でけがで交代。
ここが欠けたのは痛かった。
ここから極端に悪い守備になったわけではないが、アーセナルのパスサッカーをなかなか止めることができず、逆転を許す。
あの攻撃を止めれるチームはなかなかいないと思うが、運があっただけに、それ頼みで防げたかもしれん。
ペトロフの離脱は痛かった。
このままずるずるいくかに思えたビラだったが、後半は怒涛の攻撃。
凹むことなく、逆にこの逆境を力にした。
A・ヤング、カリューとチームの攻撃の要がしっかり仕事をして何度もチャンスを作るも点は奪えなかった。
このふたりにアグボンラホール、マローニーがもっと絡んで、右からもしっかり攻撃できたんなら状況も変わったかもしれんが・・・。
左一辺倒になってたのは残念。
敗れはしたが、魅力的なサッカーは十分披露できてた。
アーセナルは前半はパーフェクト。
あの華麗なパスサッカーはいつ見ても惚れ惚れする。
特に2点目。
3人で右サイドをダイレクトのパス交換で突破し、そこからダイレクトのクロス。
これをDF2人に挟まれながらも、強靭な肉体と高い身体能力でアデバイヨールがヘッドでゴール。
アンリがいたときだったら、あのクロスって選択はない。
ここらへんに今シーズンのアーセナルの好調さがうかがえる。
攻撃のバリエーションがかなり増えた。
サイドからのクロス、積極的なミドル、相手DF陣は守りにくいことこの上ないだろう。
フレブのけがは気になるが、バックアッパーはまだいるし、セスクがなくてもこのサッカーができるんだから、多少のことが起こっても、今のアーセナルは心配ない。
後半、だいぶ攻め込まれたが、点を与えなかったわけでこれも合格点。
サニャはだいぶA・ヤングの応対に苦労したが、致命的なミスは犯さなかった。
いい補強ができて、チームとしてのまとまりもいい。
ユナイテッド、チェルシーも調子を上げてきてるが、今シーズンのプレミアはアーセナルで決まりだろう。
この試合、局面局面で激しいぶつかり合いが見られたが、主審はちょっと笛を吹きすぎ。
プレミアだったらもうちょっと流してもよかった。
ブラックバーン-ニューカッスルのような魂のぶつかり合いも見たかった。
ビラはここに活路を見出したかったはずなのに・・・。

スコア 1-2

<得点者> 
アストンビラ   ガードナー
アーセナル    フラミニ、アデバイヨール
~愛丸's MVP~
アルムニア(昨シーズンまでは完全な控えだったが、今シーズンはレギュラーに定着。落ち着いたセービングには好感が持てる)