愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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カターニャ-ウディネーゼ

2007-12-19 22:51:05 | セリエA
観戦日 12/19(水)       
 
愛丸’s チェック        
昨シーズンまでこのカターニャを率いてたマリーノ監督は今はウディの監督。
この両者の対決。
カターニャはウディの戦いをある程度読めてるはず。
そこをしっかりつくことができれば好調ウディを破ることも可能。
スピネージがいなのは非常に気になるが、ここはローマのゼロトップみたいに、選手が動くサッカーで得点を狙ってほしい。
ウディは強豪と呼ばれるチームには強さを発揮するが、プロビンチャを相手にすると意外と脆い面も。
ナポリ戦のような大量失点はないと思うが、足元を掬われる可能性もなきにしもあらず。
油断してるわけではないと思うが、手を抜くプレーが目立つようだと・・・。

試合はホームのカターニャがペースを握った。
スピネージがいない前線はマスカーラ、マルティネス、コルッチの3トップ。
誰もスピネージの下で輝いてた選手。
ローマのゼロトップを思わせるような布陣。
この3人、高さ勝負では全く太刀打ちできないので、よくポジションチェンジを繰り返し、チャンスを作った。
ウディの3バックも捕まえずらそうだった。
この3人の動きもさることながら、よかったのが左SBのバルガス。
ローマ、ミランなんかも注目してる選手。
このSB、突破する能力も高いんだが、クロスの精度もばつぐん。
スピネージがいたら、そこをめがけて高いボールを上げてくるが、この試合ではそれが使えない。
そうなると、引くくて早いグラウンダーのクロスをしかり上げることができる。
チームとしての方向性がしっかりしてるってこともあるが、それを忠実に実行できるってのもすごい。
この攻撃で先制点を。
マスカーラがニアにつめてレテ。
マスカーラも普段は2列目でチャンスメイクするシーンが多いんだが、この試合ではよくフィニッシュに絡んだ。
カターニャは随所にテクニシャンを要し、しっかりチームとして戦えてる。
バイオッコ、エドゥセイといったベテランも自分の仕事をこなし、チームに安定感をもたらしてる。
ホームだけでなく、アウエーでもこのサッカーができれば。
ウディは決して油断してるわけではなかった。
カターニャのできが良すぎただけ。
ウディはカターニャと違い、3トップは誰もがトップを張れる選手ばかり。
中にクアリアレッラ、左にディ・ナターレ、右にフローロ・フローレス。
非常に興味深い3人。
絶好調のクアリアレッラに、若手の売り出し株フローロ・フローレス。
このふたりは悪くない働きだった。
開始早々、左のドッセーナからの完璧なクロスを中でフリーだったクアリアレッラがボレー。
これが決まってれば違った展開になったんだろうが・・・。
フローロ・フローレスも積極的に仕掛け、ミドルもいいものを放ったが、ゴールを割ることはできなかった。
この2人にいつものディ・ナターレが絡んでたら点は取れた。
この男の調子がいまいちだったのが悔やまれる。
ウディも左サイドのドッセーナが目立ってた。
バルガス同様、クロスの精度がばつぐん。
守備も水準以上で、アズーリに呼ばれてもおもしろい選手。
いい攻撃、それなりの守備で戦えたが、点が取れないと負けてしまう。
油断があったとは思えないが、ほんとにウディはプロビンチャのチームに足元を掬われることが多い。
現在4位とCL出場圏にいるが、この辺のチームとのアウエー戦を落とさないことが、この順位をキープするためのポイント。
これからどうなるか楽しみ。

スコア 2-0

<得点者> 
カターニャ   マスカーラ×2
~愛丸's MVP~
バルガス(なかなか魅力のある左SB。ビッグクラブが注目してるのがわかった。守備面の強化が今後の課題か)

ポーツマス-トットナム

2007-12-19 20:25:36 | プレミアリーグ
観戦日 12/19(水)       
 
愛丸’s チェック        
現在5位につけてるポーツマス。
アウエーではしっかり結果が残せてるのに、ここフラットン・パークでは4試合連続のスコアレス・ドロー。
ベンジャニもなんだかストップしたみたいだし、こういうときに誰かが爆発してくれれば。
ウタカなんかそのひとりなんだが・・・。
スパーズはJ・ラモス体制になってだいぶ調子が上向きに。
あのセビージャで見せたようなサイド攻撃を主体にした攻撃サッカーができれば、もっと上位を狙える。
レノン、マルブランクとタイプの異なるサイドプレイヤーをうまく機能させれればおもしろいサッカーを披露してくてるはず。

ポーツマスはここ4試合ホームで点が取れないのを象徴すろかのようなサッカーだった。
チームとして攻撃できてない。
確かに個人個人は高い能力を持ってる選手が多いが、その選手たちがひとりでやろうとしてる傾向がある。
ベンジャニがしっかりキープしたところに、もっと誰か絡んでくるとか、ニコがボールを持ったときはもっとスペースに人が出て行くとか、こういうチャンスになりそうなシーンでの選手の動きが少ない。
個人でフィニッシュってのが多かった。
現代サッカーでは相当な能力の持ち主じゃないと、ひとりで試合は決めれない。
残念ながらポーツマスにはそういった選手は存在しない。
気になったのが、SBの攻撃参加の少なさ。
G・ジョンソンなんか、もっと上がっていって攻撃参加すべき。
前にいるウタカなんか右のサイドに張ってプレーする選手じゃないだけに、スペースはいくらでもあったのに。
ニコがボールを持ったら、このスペースにG・ジョンソンがって展開はひとつもなかった。
レドナップはこんな個人技だけのチームにしようとは思ってないはず。
自慢の守備で無失点に抑えてこれたからドローで済んでた試合が多かったが、この試合では見事にやられた。
レノンのスピードを後半は押さえ切れなかった。
点を取られると、点が取れてないだけにやられるのは当然。
ホームで無敗だったが、ここでそれは途絶えた。
もっとチームとして戦っていけば、ビッグ4の一角に食い込めるポテンシャルはある。
スパーズは前半なかなか調子があがってこなかったが、レノンが目立ちだしてから可能性を感じる攻撃ができるように。
前半、レノンにあのスピードと切れがなかなか感じられなかったが、後半、見違えるように切れのあるパフォーマンスを。
スピードに乗ったレノンをポーツマスDF陣は止めることはできなかった。
ただスピードで突破するわけではなく、そこからのクロスがこれまた正確。
DFをかわすフェイントも切れがあり、カペッロが見てたら、この男を右のサイドハーフで使うこと間違いなし。
唯一の得点もこのレノンのクロスをベルバトフがつめてゴール。
ベルバトフの調子もすこぶるよく、途中出場のデフォーにも切れが感じられる。
J・ラモスは完全にスパーズをよみがえらせた。
デフォーは今までどうして必ず代表に呼ばれるのか不思議なぐらい低調なパフォーマンスだったが、この試合のような動きが本来の動きだったのか。
選手のモチベーションをあげる術をJ・ラモスは心得てる。
ここからスパーズは徐々に調子を上げてくるはず。
UEFA杯でのGL突破しやみたいで、J・ラモスの3連覇ってのもひょっとしたらあるかもしれない。

スコア 0-1

<得点者> 
トットナム   ベルバトフ
~愛丸's MVP~
ベルバトフ(スパーズの頼れるFW。キープするもよし、人を使ってもよし、それに自分で決めるもよし、完璧なFW)