五十路男の失敗日記

生涯独身男の青春の挽歌

三十路先生の日本語教室その弐

2006年06月29日 | その他・趣味
今日は10時半出勤(肉体労働)なので
それまでにネタをひとつ。

最近、テレビやラジオで聞いて、気になる
言葉をいくつか挙げてみよう。

@違和感を感じる
別に、間違ってはいないと思う。しかし「感」が
すぐ近くに続いてしまうので、すわりが悪い。
「馬から落馬する」に近い。
「違和感を覚える」くらいにしてもらいたい。

@(一緒に)参りましょう
よく「それでは天気予報に参りましょう」などと
聞くし、普段耳にすることの多い言い回しである。
「参る」とは、「行く」の謙譲語である。つまり
自分が謙ることで相手に対する敬意を表する言葉
である。「一緒に参りましょう」では、同行者にも
謙ることを強要しているようで、失礼極まりない。
「一緒に行きましょう」で十分だと思う。

@おもむろに
「おもむろに~する」という言い方も、よく聞く。
聞いていると大抵、「いきなり」とか「突然」という
意味で言っているようだ。
「おもむろに」の正しい意味は、「ゆっくりと」
「しずかに」という意味である。まったく逆の意味で
使われている言葉といえよう。

@持論を持っている
これも、案外よく聞く言葉。
「持論」とは「日頃持っている意見」という意味であるから
完全に「重言」のひとつである。

@重複(じゅうふく)
当たり前だが、「ちょうふく」が正しい読みである。
が、パソコンで「じゅうふく」を変換すると「重複」と
出てくるからあきれる。最近の辞書には、「じゅうふく」とも
読む、などと書いてあるものもあるらしいが、三十路は
断じて認めぬ。

以前にも書いたが、言葉は時代とともに変わっていく。
上に挙げた例も、いずれは「正しい言葉」として定着
するのかもしれない。
むしろ三十路のような意見を述べる者こそ
「古くて頭の固いオヤジ」
と言われてしまうだろう。
だが、ある程度の「日本語の伝統」は守って行きたい
ものだ・・・という考えが、オヤジ臭いんだよ!
・・・はい、すみません・・・。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
難しい (御飯)
2006-06-29 16:33:48
日本語は難しいです。

三十路さんが挙げている例ももはや定着してしまっているので・・・

ってぼくも人の事いえませんが(汗)

以前、某ラジオで「汚名返上」を「汚名挽回」と言っていたのは、いくらぼくでもあきれました・・・

正しい日本語を身に着けたいものです。
返信する
正しい・・・ (三十路)
2006-06-29 17:43:49
御飯さん、こんにちは。



確かに、三十路が挙げた例は、もはや定着した感があります。

私ひとりがこんな事を書いても、何にもならないでしょう。私自身、変な日本語を使っているなあ・・・と思うことが多いです。まあ、あまり気にせず、流れに乗るのが世の中では得策です。



汚名挽回は、とても有名な例です。これだけは「間違い」として認められています。有名だからでしょうね。



正しい日本語・・・。

もはや、何が正しい日本語なのか、わからなくなってきています。多数決と同じように、多くの人々が長く使い続ければ、正しい、ということになるのでしょう。それが、言葉の変化というものだと三十路は理解しています。

ただ、「E電」とか「チョベリバ」、「ナウい」など、死語になれば別ですが。。
返信する