【12月3日(日)】
事前に知りえた情報によれば、今年からさらに大幅に応募人数を増やしたそうで、申込者は約3万人。
もっとも、様々な事情による棄権者もいるだろうから、実際に出場するのは20,000~25,000人ほどになるんじゃなかろうか?
(※後日発表された数字では、24,874人、ということらしい)
まさにマラソンブームをそのまま反映したような大型マラソンだ。
マラソンブームは喜ばしい限りだけど、ここまで人数増えるとさすがに過去の経験則だけで動くことができず、悩ましい。
若かりし頃の本命レース、中日豊橋マラソン(2009年3月を最後に廃止)なんて、参加者150~200人程度だったし、フルマラソンが「気楽に走る」スポーツじゃなかったからね。
だからこの手の大衆マラソンは、何度参加しても慣れなくて、戸惑いがある。
大会要項によれば、スタートは9時。
奥武山運動公園内に設置されたAブロック~Kブロックまで、ナンバーカードによって並び順が指定されており、コスモタイガーはAブロック。
その指定された場所に8時20分には並んでなさい、というもの。
大丈夫かね?
2万人超のランナーが集まるにしては、公園が狭い気がするけれど。
それに申込時、競技者登録番号を記入したはずだけど、どーなってるの?
年間いくらかのお金を余分に払って競技者登録しているからさ。
そういう人には「登録者ブロック」のような優遇措置があるのが普通なんだけど、それも無さげな感じ。
あるいはAブロックがそれに値するのかもしれないけれど、その説明がないから不安だ。
そもそもランシャツ姿で40分も前に並ぶなんて、記録狙いだったらあり得ないよなぁ。
ウォーミングアップもできないじゃん!
いくら沖縄といえど、朝は涼しいからね。
しかもランシャツじゃ、体が冷えちゃうじゃない!
7時40分ごろには奥武山公園に着き、トイレも済ませ、急いで着替えたのち、有料の荷物預かり所(体育館)へ行くと、物凄い行列!
有料なのにね。
隣接の運動広場の「無料」預かり所は、もっとすごい行列なんだろうね…。
やっと手続きが終わり、Aブロックへ移動。
でもさ、案の定肌寒くってさ、またトイレ行きたくなってきた。
仕方なく、持ち場?を離れ、再びトイレへ。
そのトイレ。
臨時の簡易トイレもあるけれど、圧倒的に不足している。
男女とも物凄い行列…。
20分以上並んだろうか?
その間に8時20分は過ぎてしまった。
普通ならここで元の場所に戻るだけの話。
なのに!!
戻してもらえない!
並び場所の公園散策路は頑丈な壁でガードされ、完全に塞がれている。
8時20分過ぎたら一切の出入り禁止!
最後尾に回れ、と!
まぁ確かにね、ルールだから仕方ないよね。
はい、最後尾。
同類の輩が少なからず居て、結構文句言ってる。
偶然隣り合わせた女性3人組。
どうやらBブロックだったらしいけれど、やはりトイレ待ちの間に封鎖され、最後尾に。
口を揃えて「最悪~」。
気持ちは痛いほど理解できる。
これだけの人数にしては、この公園の散策路(選手が並んでる道)がそもそも狭すぎて行き来もできないし、トイレも少なすぎるでしょ!
愛媛マラソン・高知龍馬マラソンと、都市型マラソンもいくつか経験してきたけれど、これはちょっと酷いな。
薄寒い中、ただでさえ近くなりがちなトイレにも行かせず、40分間完全に閉じ込めるなんて!
ランナー目線ってのが全く足りない。
とにかくマラソンブームに乗っかり、数多く参加料を徴収し、数多く走らせ、「こんなに大規模大会開催しました!」という既成事実だけを残そう。
そんな趣旨なのかもしれない。
参加者を大幅増したのであれば、トイレの数・ボランティアの数・荷物預かり所の拡充・ect…、それなりの対策が必要となるはずだけど、はっきり言って極端に不十分すぎる。
「この公園にはこれ以上のスペースが…」という側面もあるのかもしれないが、それなら参加人数をここまで増やすべきではないと思ったりする。
5時間6時間かかる初心者ランナーだって、安くはない参加費と旅費を払い、多忙な日々の中でそれなりの覚悟?とトレーニングを積んで、今日という日を迎えてるんだからさ。
もう少し寄り添ってあげようよ。
本命レースじゃなかったのがせめてもの救い。
スタートまでのしばしの時間、女性3人組の愚痴、もとい、ごもっともな主張を聞きながら、いつしか9時。
那覇市長さんの号砲で!
…と言いたいところだけど、近くのスピーカーから「パン」とわずかな音が聞こえただけ。
最後尾。
動かないね。
そりゃそうだよね、狭い散策路、前が詰まってるからね。
のんびりストレッチでもしてよっと!
あ、やっとゆっくり動き出した。
のんびりウォーキングで?移動。
公園を出て、幹線道路に入った所が正規のスタート地点。
すでに24分経過…。
もしAブロックに並べてたら、とっくの昔に5kmは過ぎてるよね(泣)
道が広くなり、やっと「走る」ことができるようになった。
といってもジョギングがやっとだけど。
要するにさ、最初からこの道に並ばせれば良いんじゃないの?
東京・愛媛・高知。
みんな広い幹線道路をフル活用して開催してるけど。
公園=広い、という先入観が邪魔してる気がする。
普段は広く感じる公園も、応援も含めて数万の人が集中すれば、そりゃ狭いよ。
少しづつ抜きながら、それでも1km6分半ペースかな?
ロスタイムは別にして、後半ビルドアップ(ペースアップ)して4時間で走れれば、今回は上出来ってことにして、せっかくだから沖縄を満喫しよう!
先ほどの女性3人組とほぼ同じペースなのか?
視界によく入る。
有名な国際通りで、市民の大声援を受ける。
5km地点通過。
やっと体がほぐれてきた。
少しづつペース上げていこう。
土地勘ないから、どこがどこだか見当つかないけれど、こんな感じで徐々にペースアップ。
市街地をはずれ、のどかな丘陵地帯で、細かなアップダウンが続く。
20km過ぎてやっと海を感じる風景になった。
面白いように、集団を抜いていく。
中間点。
かの有名な、平和記念公園の中に入る。
メインスポンサーの某電話会社のテントがあり、給水サービス。
スピードを緩め、ありがたくいただいていく。
25km辺りが、ひめゆりの塔かな?
ここは本当はマラソンと関係なく、ゆっくり訪問したい場所。
でもさすがに今日は寄り道できないね。
30km過ぎて、再び市街地の雰囲気になってきた。
この辺は糸満市かな?
通称糸満道路、正式には国道331号に入れば、残り10km!
さぁ、ペース上げるぞ!
1km4分20秒ぐらい。
どんどん抜くばかりで、自分が凄く速くなったように錯覚するけれど、そもそも5時間前半程度を目標に走ってる皆さんだろうから、そりゃそうなるわな。
コース的には再び右に折れ、県道へ。
糸満市の中心を気持ちよく駆け抜け、再度国道331号。
これは小禄バイパス。
那覇空港に直結する幹線道路だけに、大渋滞!
もちろん規制されているから、危険は感じないけれど、観光バスや大型トラックのすぐ脇を通るから、何だか威圧されている感がある。
観光バスのなかには、修学旅行と思しき学生の姿も。
渋滞は自分たちが原因だよね、関係ないのに巻き込んでごめんね~、となぜか心の中で謝ったりする。
はい、赤嶺交差点。
右折すれば、すぐにあの「赤嶺駅」ね。
まもなく40km、という地点で、日本最南端の駅をの下を走って通過。
でもやっぱり、モノレールで通過したかったなぁ、と考える余裕もある。
だって完全に練習ペースだもん。
昨日買い物したイオン那覇店の前がちょうど40km!
まもなく左折すれば奥武山運動公園に戻ってきたことになる。
さぁ、ゴールは近い!
公園に入って、最初に目に入るのは、沖縄セルラースタジアム。
毎年読売ジャイアンツが公式戦を2~3試合開催している野球場だ。
買い物してるはずの嫁と子供の姿を発見!
え?応援してたの?
ごめん、パパ、随分のんびり走っちゃったよ。
ここで最後に鞭入れて、陸上競技場に入り、さらに数人を撃沈させて、はい、ゴール!
タイムは4時間26分ね。
ロスタイム(24分)を差し引くと、4時間2分で、ほぼ設定どおり。
後半ペースアップもできたし、良い練習にはなったかな。
オフィシャルドリンクで喉を潤し、そのまま預り所のある体育館へ徒歩移動。
いくら「練習」といっても、42kmも走ったからね、荷物受け取ったまま座り込んでいたら、嫁と子供がやってきた。
世界遺産首里城に行きたいと言う。
え~~、今から~??!
まぁ確かに、首里城、自分も興味ありありだけどさ。
それにモノレールで1本、終点首里駅まで行くだけだから、便利は便利だけどね。
まだ14時過ぎだしね。
でも…、マジで今から行くの??
(後編に続く)
マラソンするために、参加料まで払って遠征するものですね・・・("^ω^)。
iinaは、高校時代に寒稽古で13Kmを走ったことがありますが、苦痛でしたょ。たしかに、2-3キロ過ぎると
走り慣れしましたが、長距離はそれが最長でした。
年賀に参加マラソンでポーズ姿を何枚も貼る方もいますから、マラソンブームですね。
マラソンを走らなくても、正月の箱根駅伝を2日間も熱心に観戦する友もいます。
> 小倉出身ということで、やはりソフトバンクのファンなんでしょうか?
イエ、いまは巨人です。若いころはアンチ・ジャイアンツでしたが・・・いまは揺れています・・・。^_^;
今から15年ほど前までは、「マラソンなんてよ~やっとるな~」という雰囲気すらありました(苦笑)。
その代り、大会申込にこんなに手間取ることもなかった。
だいたい開催日3週間~1か月ほど前が締切で、郵便振込がまだ主流でしたけど、申込めば確実に出場できました。
だからトレーニングの進捗度合を見ながら、別の大会に切り替える等、ギリギリで決断するということも可能でした。
今ではネットが主流になったのは良いのですが、開催日半年ぐらい前から申込受付が始まり、しかも抽選!!
半年先の予定など立てようもないし、トレーニングがうまく進むかどうかもわからない。
もしかしたら転勤等で、状況が一変するかもしれない。
(実際、不定休の職場だった時期、半年先のその日が休みになるかどうかも判らず、困りました…)
ましてや抽選と言われると、出場できるか否かも不明では心もとないけれど、とりあえず申込まなければ話が進まない。
結局、これはと思う予備の2~3つのレースに手当たり次第、申込む。
で、ある大会から当選通知が来て、「●月●日までに参加料を入金してください」となる。
自分の中では予備の大会。
本命レースの当選発表は●月●日より後、となれば、決して安くはない参加料を振り込むしかない。
で、その後、本命大会から「当選しました」となると、予備レースの参加料は無駄に終わる、ってことになります。
恐らくこんな経験してる方、多いと思います。
フルマラソンだけじゃなく、地元の10km程度のレースでも、随分と申込受付が早まり、参加者も激増しました。
長年走ってきた者としては、ブーム自体は素直に嬉しいですけどね。
なかなか思った大会に出場しづらくなっている現実があります。
各種大会の申込自体が早くなったため、例えば11月の、とある10kmレースに参加しようとすると、以前なら10月中旬ぐらいに、自分の練習の進捗状況・仕事(勤務日)のスケジュールを確認しながら…が成立したんですけどね。
現在だと、そんな地元の10kmレースすら、8月ぐらいにネット募集され、満員になり次第受付終了、という流れになってます。
8月に11月のことはなかなか考えられず、うっかり忘却し、気づいたら終わってた!ということもありました。
また、参加者の激増により、モラルの低下や、荷物の盗難といった難題も増えているようです。
参加者の激増による最近の巨大マラソン大会の内幕を覗いた様で面白かったです。
そう言えば、私の職場の同僚の中堅の男性1名と女性1名も、よく抽選に当たらないと嘆いています。
私の周りに俄かランナーが2名もいるということは、参加者が激増しているハズですね。
それにしても、せっかくのAブロックが勿体なかったですね。
それにしても、コスモタイガーさんは、未だ若くて、バリバリの現役のマラソンランナーなんですね!
私は、中学時代の真夏の全生徒参加の15キロマラソン大会が最長記録ですが・・・
世界遺産首里城は、どうだったんですか?
ご愛読?ありがとうございます(笑)。
そーなんです、以前は「よ~走っとるわ」的な冷ややかな感じで、それもまたちょっと寂しいですけど、ある意味、丁寧さというのかな?アットホーム感がありました。
そこにやってきたランニングブーム。
話題にされる嬉しさ反面、悩ましいです…。
申込締切が早すぎること。
そして当日の整列時間が早すぎること。
大人数を「捌く」ためには仕方ない事なんでしょうけれど、事務的すぎるのがストレスですね。
あとは、以前はストップウォッチで手動計測でしたからね。何万人も対応できなかった。
今では、ゼッケン(最近はナンバーカードと云うそうですが)の裏や靴ひもなどにチップを装着、マットの上を通過するだけでデータがPCに送られますからね、そんな事情も、ブームに拍車を懸けているかもしれませんね。
陸王!
我が家も夫婦で楽しみました。
走ってる人間としては、「え~!ありえねぇ」と思うところも少なからずありましたけど、(特に茂木選手のスタート直前のルーティンとか…)、そんなところも突っ込みながら、大いに楽しませてもらいました。
首里城については、現在執筆?中です(笑)
しばらくお待ちください。
事前準備とかルールは、競技ごとにちがっているでしょうから間違えそうです。
次の首里城については、首尾よくまとまったらブログにアップください。
もちろん、(コスモタイガー)さんからも、すでに読者登録いただいていました。