BOXING観戦日記

WOWOWエキサイトマッチなどの観戦記

WBA暫定世界フライ級タイトルマッチ

2010-10-02 10:25:17 | Boxing
王者 ルイス・コンセプシオン VS 挑戦者 エリック・オルティス

コンセプシオン 4ラウンドTKO勝利

考察 ~コンセプシオン~

対日本人をいくつか想定する。

正王者 亀田大毅
大毅がフライ級まで落とせるのかどうかは置いておいて
このマッチアップは右ストレートと左フックの打ち合いになるだろう。
体格では大毅にアドバンテージがあるので大毅やや有利とも思うが、
コンセプシオンの数少ない防御技術である右へのダックとスウェーに
ぴったりハマる可能性が高いのも事実。 
うーむ、読めん。

元王者 坂田健史

すでに消耗しきっていると考えるが
あえてそこは無視して考慮する。
ずばり判定勝ち。
打ち合い上等の試合で一発には劣るが
スタミナとキャリアで優るからね。
まあ、実際にやればキャリアにトドメ刺されるだろうが。

亀田興毅

コンセプシオンのスピードは一歩の踏み込みに特化したものなので
下がるスピードがあり、タイミングを読むのに長けた興毅ならば
プラン次第で難なく判定勝ちが狙える。
だがこれには条件が一つ。
右ジャブを欠かさないことだ。
相手は絶対にそこにかぶせようとしてくる。
そこを読み切ってカウンター、もしくはバックステップ。
フェイントも威圧感もない興毅のボクシングでは
エル・ニカは止められない。
旺盛なジャブを撃てるようになれば、コンセプシオンなにするものぞ。
まあ、それができればポンサクレックに完敗(と表現したい)しなかったはずだが・・・


考察 ~オルティス~

アランブレットと同じ路線かいな。
中身はさらに悲惨だったけれども。
ジャブとフェイントとバックステップしかすることなかったね。
当たるパンチがクリンチの時の左フックだけでは・・・

WBO世界クルーザー級タイトルマッチ

2010-10-02 10:20:38 | Boxing
王者 マルコ・フック VS 挑戦者 ブライアン・ミント

フック 9ラウンド終了TKO勝利

考察 ~フック~

リーチがさほどではないゆえに右を強く打つ際にバランスを崩しにくい。
下半身の強さ、重さもさることながら、バランスの良さにはリーチの無さも寄与しているはず。
ただし、であるがゆえに攻撃はストレート系で構成するか、単発アッパーに頼り切る傾向が生まれる。
カニンガム戦の負けはまだ見ることができていないが、
どういう展開だったのだろうか?
そしてそこから何かが変わったのだろうか?
それとも、その頃のスタイルをさらに強化して今にたどり着いたのだろか?
現時点でも将来性が大いに見込まれる選手ではあるが、対サウスポーには?
黒人スピードスターには?
サークリングとジャブを多用するアウトボクサーには?
トップアマさながらのsystematicなボクサーには?
クエスチョンが次から次へと湧いてくる。
能力自体を疑問視するわけではないが、
証明すべき課題があまりにもたくさんあるように思う。
ヘビー級進出も将来的な構想にはあると思うが
この選手はクルーザーがいっぱいいっぱいに感じられる。
アブラハムの敗戦を知っただけになおそう思わされる。

考察 ~ミント~

体形、顔から予想されるスタイルを見事に裏切るボクサーで、
どうしてなかなかシャープなスタイルの持ち主だ。
明らかな瑕疵はジャブを打てないこと。
ジャブを前進の合図として用いており、
距離の測定、牽制、リズム作りとなっておらず、
人間の正直さなのかヘビーの三線級の特徴なのか。
これでは懐に入れたからといって自身に有利な態勢にはならない。
まあ、負け役ですな。