王者 アンセルモ・モレノ VS 挑戦者 ネオマール・セルメニョ
モレノ 判定勝利
考察 ~モレノ~
座ってではなく、一部立って視聴したが、
こいつの脊椎はどうなっているのか。
人間には生理的彎曲というものがある。
肘にも膝にもあるものだが、この選手で注目すべきは脊椎。
普通は背中の部分は猫背になり、腰部にかけて内反し、
臀部にかけて少し外反する。
それを無きが如く前傾し、パンチもフットワークも駆使するとは…
レントゲンを撮ってみたいよ。
クラウチングやアストライドなどのスタンスはその選手のスタイル以上に
その選手の肉体的な特徴にマッチするからこそだと信じるが、
サウスポーの端くれとして自分でやってみると前傾すり足両肘120度は無理だ。
ボディへの対処で後手に回ったが、ダッキングとスウェーだけで右ストを
さばき続けるのだから、ボディが一番の弱点というわけではないのか?
攻撃において右フックをいつもより多用したが、あれだけ脇を締めた状態から
よくクロス・ミドル・ロングのレンジでフックを使い分けられるな。
同じ人間ではあっても同じ生き物ではないように感じられる部分が見るほどに出てくる。
以前にこの選手のことを肉体的素養が先行してこのボクシングスタイルに
たどり着いた可能性が高いと書いたが、実はスタイルが肉体に先行したのか?
カバジェロを見るとやはり前者かとも思うが、この選手はなかなか惑わせてくれる。
パナマのボクサー育成事情ってのは実際どうなっているのだろうか。
考察 ~セルメニョ~
軽めで弛めのパンチを身上とする選手が変則ボクサーに対するに
とことんオーソドックスを貫くか、相手の度肝を抜くかは状況による。
再戦なればなおさらで、自身と相手のスタイル、前戦のスコア、開催地、
コンディション、試合前の神経戦、試合中のadjustabilityの全てをreviewせねばならない。
前半はラウンドごとに優劣がつき、中盤はラウンド内で流れが二転三転し、
終盤はもうなにがなんやららららのら。
じっくりと座って観ないとだめなのかね。
この試合ではいつものぬるい連打が影をひそめ、
踏み込みの大きい筋緊張をともなう硬質な連打を放ったが、
当たるも八卦当たらぬも八卦の感で、互いに相手にしか見えないフェイントで
間合いとタイミングを削り合ったからこその噛み合わない噛み合わなさに終始したに違いない。
王者もそうだが、この挑戦者のボクシングも観るほどによく分からん。
見慣れた日本人選手との試合があれば、あれこれ勝手なことをもっと書けそうだが。
終盤に腰を落ちつけてパンチを出すほどに軌道も引きもバラバラになっていくところに
この選手の非凡さを感じたが、非凡だから勝てるとは限らないのだ。
逆を言えば第一印象何だこりゃ?というパンチの方が勝てたりするわけだ。
ミハレスを連続で退けた時には正統派の曲者という印象だった。
この試合では回を追うごとにガチャガチャのボクサーになった。
どちらが本物のセルメニョかと言えばやはり前者だろう。
To cut the long story short, 相手の曲者度が一枚上だったということ。
モレノ 判定勝利
考察 ~モレノ~
座ってではなく、一部立って視聴したが、
こいつの脊椎はどうなっているのか。
人間には生理的彎曲というものがある。
肘にも膝にもあるものだが、この選手で注目すべきは脊椎。
普通は背中の部分は猫背になり、腰部にかけて内反し、
臀部にかけて少し外反する。
それを無きが如く前傾し、パンチもフットワークも駆使するとは…
レントゲンを撮ってみたいよ。
クラウチングやアストライドなどのスタンスはその選手のスタイル以上に
その選手の肉体的な特徴にマッチするからこそだと信じるが、
サウスポーの端くれとして自分でやってみると前傾すり足両肘120度は無理だ。
ボディへの対処で後手に回ったが、ダッキングとスウェーだけで右ストを
さばき続けるのだから、ボディが一番の弱点というわけではないのか?
攻撃において右フックをいつもより多用したが、あれだけ脇を締めた状態から
よくクロス・ミドル・ロングのレンジでフックを使い分けられるな。
同じ人間ではあっても同じ生き物ではないように感じられる部分が見るほどに出てくる。
以前にこの選手のことを肉体的素養が先行してこのボクシングスタイルに
たどり着いた可能性が高いと書いたが、実はスタイルが肉体に先行したのか?
カバジェロを見るとやはり前者かとも思うが、この選手はなかなか惑わせてくれる。
パナマのボクサー育成事情ってのは実際どうなっているのだろうか。
考察 ~セルメニョ~
軽めで弛めのパンチを身上とする選手が変則ボクサーに対するに
とことんオーソドックスを貫くか、相手の度肝を抜くかは状況による。
再戦なればなおさらで、自身と相手のスタイル、前戦のスコア、開催地、
コンディション、試合前の神経戦、試合中のadjustabilityの全てをreviewせねばならない。
前半はラウンドごとに優劣がつき、中盤はラウンド内で流れが二転三転し、
終盤はもうなにがなんやららららのら。
じっくりと座って観ないとだめなのかね。
この試合ではいつものぬるい連打が影をひそめ、
踏み込みの大きい筋緊張をともなう硬質な連打を放ったが、
当たるも八卦当たらぬも八卦の感で、互いに相手にしか見えないフェイントで
間合いとタイミングを削り合ったからこその噛み合わない噛み合わなさに終始したに違いない。
王者もそうだが、この挑戦者のボクシングも観るほどによく分からん。
見慣れた日本人選手との試合があれば、あれこれ勝手なことをもっと書けそうだが。
終盤に腰を落ちつけてパンチを出すほどに軌道も引きもバラバラになっていくところに
この選手の非凡さを感じたが、非凡だから勝てるとは限らないのだ。
逆を言えば第一印象何だこりゃ?というパンチの方が勝てたりするわけだ。
ミハレスを連続で退けた時には正統派の曲者という印象だった。
この試合では回を追うごとにガチャガチャのボクサーになった。
どちらが本物のセルメニョかと言えばやはり前者だろう。
To cut the long story short, 相手の曲者度が一枚上だったということ。