王者 ビタリ・クリチコ VS 挑戦者 アルバート・ソスノウスキー
クリチコ 10ラウンドTKO勝利
考察 ~クリチコ~
心臓血管外科医の須磨久善はオペ前に入念なimage trainingを
行うことで知られているが、現実(reality)は必ずどこか食い違うと語る。
その時にどう修正するかを考えること、つまり判断力(jundgement)が重要になると主張する。
外科医とボクサーはこの点で驚くほど似通っている。
自身のイマジネーション通りに試合が進むというのは完璧な集中力とコンディショニング、
陣営の水も漏らさぬ戦術、相手との相性、その他諸々の要素が必要になってくる。
そんなことはありえないと断言できる。
では、なぜ時にそれを実行できる(とこちらが思わされる)選手が出てくるのか。
それは上述の外科医さながらのimagination, planning, perception, judgement, operation,
などの要素を持ち合わせているからに他ならない。
両のガードをだらりと下げるそのスタイルはパンチが飛んできても大丈夫という自信以上に、
パンチを見る、あるいは受けさえすれば軌道も角度もタイミングも
読み切れるという確信があるかのようだ。
実際にジャブは数発しかもらわず、
単発で左フックと右ストレートは被弾したが、
連続では被弾せずピボット、ショルダーブロック、サークリング、パリー、スウェーを駆使し、
cm単位どころかmm単位で避けていたのではないかと感じさせる。
レフェリーの位置もしくはリングサイドにいればもっとこの絶妙な距離感を測定できそうだ。
オフェンスはディフェンスマインドほど精緻ではないが、
左のグローブが横から下からとにかく邪魔で、
時に腰から肩を入れて槍の如く突き刺してくるのが厄介でしょうがない。
D・ヘイはいかにビタリから逃げるかを算段しているに違いない。
弟の方がまだチャンスはあるだろう。
右はワン・ツーに特化しすぎとも思えるが、やはりドクターさながらに右で相手を触診している。
ビタリほどのインテリかつ器用な人物であれば
整形外科医か形成外科医、または歯科医にもなれたと思わせるに充分。
引退後はウクライナ政治の腐敗を外科的に摘出するのだろうな。
考察 ~ソスノウスキー~
自身の左下へのダッキングからスイング気味の左フック、
左のジャブの打ち出しに先行する右ストレートのクロスなどが
単発ではヒットしたものの、早くも品切れ、もとい弾切れ=out of ammo(ammunition)。
米空軍用語でwinchesterと言うんだったか。
弾薬をでは何種類用意すれば良かったのか。
おそらくビタリ攻略には70種類のパンチが必要であると勘定される。
粟生が9種類、長谷川が20種類のカウンターで迎え撃つと宣言していたが、
これらに基本パターンのパンチを加えても総計40~50だろう。
単純に1.5倍のパンチが必要とされるわけだが、
たとえ教え込む相手がlogical contenderとはいえ、
どんなトレーナーがどれだけの準備期間を要するだろうか。
ここからは純粋な想像(今までの数字は推測)となるが、
パンチを20覚えさせるのに4年、40では7年、70となると10~13年が必要かと思う。
それだけの労力を誰が誰に費やせる?
話を現実的な方向に戻すならば
ソスノウスキーの勝機はビタリの左足を踏んでの右ボディ攻撃の一択のみ。
無論、明快に反則である。
自分が潜在的トレーナーとして以下に外道で無能かを痛感する。
クリチコ 10ラウンドTKO勝利
考察 ~クリチコ~
心臓血管外科医の須磨久善はオペ前に入念なimage trainingを
行うことで知られているが、現実(reality)は必ずどこか食い違うと語る。
その時にどう修正するかを考えること、つまり判断力(jundgement)が重要になると主張する。
外科医とボクサーはこの点で驚くほど似通っている。
自身のイマジネーション通りに試合が進むというのは完璧な集中力とコンディショニング、
陣営の水も漏らさぬ戦術、相手との相性、その他諸々の要素が必要になってくる。
そんなことはありえないと断言できる。
では、なぜ時にそれを実行できる(とこちらが思わされる)選手が出てくるのか。
それは上述の外科医さながらのimagination, planning, perception, judgement, operation,
などの要素を持ち合わせているからに他ならない。
両のガードをだらりと下げるそのスタイルはパンチが飛んできても大丈夫という自信以上に、
パンチを見る、あるいは受けさえすれば軌道も角度もタイミングも
読み切れるという確信があるかのようだ。
実際にジャブは数発しかもらわず、
単発で左フックと右ストレートは被弾したが、
連続では被弾せずピボット、ショルダーブロック、サークリング、パリー、スウェーを駆使し、
cm単位どころかmm単位で避けていたのではないかと感じさせる。
レフェリーの位置もしくはリングサイドにいればもっとこの絶妙な距離感を測定できそうだ。
オフェンスはディフェンスマインドほど精緻ではないが、
左のグローブが横から下からとにかく邪魔で、
時に腰から肩を入れて槍の如く突き刺してくるのが厄介でしょうがない。
D・ヘイはいかにビタリから逃げるかを算段しているに違いない。
弟の方がまだチャンスはあるだろう。
右はワン・ツーに特化しすぎとも思えるが、やはりドクターさながらに右で相手を触診している。
ビタリほどのインテリかつ器用な人物であれば
整形外科医か形成外科医、または歯科医にもなれたと思わせるに充分。
引退後はウクライナ政治の腐敗を外科的に摘出するのだろうな。
考察 ~ソスノウスキー~
自身の左下へのダッキングからスイング気味の左フック、
左のジャブの打ち出しに先行する右ストレートのクロスなどが
単発ではヒットしたものの、早くも品切れ、もとい弾切れ=out of ammo(ammunition)。
米空軍用語でwinchesterと言うんだったか。
弾薬をでは何種類用意すれば良かったのか。
おそらくビタリ攻略には70種類のパンチが必要であると勘定される。
粟生が9種類、長谷川が20種類のカウンターで迎え撃つと宣言していたが、
これらに基本パターンのパンチを加えても総計40~50だろう。
単純に1.5倍のパンチが必要とされるわけだが、
たとえ教え込む相手がlogical contenderとはいえ、
どんなトレーナーがどれだけの準備期間を要するだろうか。
ここからは純粋な想像(今までの数字は推測)となるが、
パンチを20覚えさせるのに4年、40では7年、70となると10~13年が必要かと思う。
それだけの労力を誰が誰に費やせる?
話を現実的な方向に戻すならば
ソスノウスキーの勝機はビタリの左足を踏んでの右ボディ攻撃の一択のみ。
無論、明快に反則である。
自分が潜在的トレーナーとして以下に外道で無能かを痛感する。